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Otomo

「それじゃ、次、択一の勉強の話に行っていいですか?」

タキさん

「はいはい。」

Otomo

「択一、得意な人と苦手な人でスパッと分かれるんですけど、なんでなんでしょうね?」

タキさん

「うーん。たぶん日本語の読解力だと思います。法律以外の能力が大きいでしょ。並び替えとか。」

Otomo

「確かに。で、ここでは、苦手な人のために話をすべきだと思うのですが、何かいいアドヴァイスを。」

タキさん

「おすすめこそしないですけど、法律以外の勉強をしてみたらどうかなと。」

Otomo

「うーん・・・。自分は、無難に、『多くの新作問題を解きましょう』と言っておきます(笑)。」

タキさん

「読解の訓練とか、日本語の読みの勉強とか、センター試験の勉強のほうが、力あがるんじゃないかなぁ。おすすめしないんですけどね(苦笑)。」

Otomo

「それ押し進めたら、速読法とかに行き着くわけでしょ。辰巳でやってるそうですが(笑)。」

タキさん

「あと、力技ですが、やっぱ知識でしょうね。知識問題をより早く確実に解く。そして、余った時間で・・・、という方法しかないと思います。」

Otomo

「うん。それは正論ですね。とすると、民法ですか。」

タキさん

「読解力は、判例を読んでいれば、それなりにつくかも。」

Otomo

「判例を読んでると、長い文章をビビらなくなるんですよね。論文とかで長い事例が出てきても、全然ビビらなくなる。あれはひとつのメリットだと思いますね。」

タキさん

「判例は、日本語離れしてますし(笑)。」

Otomo

「ちなみに、過去問を繰り返し解く、というのは、知識問題以外にはあまり効果がないような気がするんですけど、どうです?」

タキさん

「僕は新作問題ひとつも解かなかった・・・。」

Otomo

「あ、新作問題ってのは、模擬試験も含めてですよ。」

タキさん

「模試は10回くらい受けました。でも、6回くらいで十分って感じです。でも、解き方とかわからなかったり、そういう人はばんばん受けるべきだと思います。」

Otomo

「復習にも、結構時間かかるしねぇ。自分は、普通の模試は受けずに、早起き特訓を受けてました。あれ、20問ですし、復習がラクなんですよ。しかも毎日だし、きちんとこなせば普通の模試以上の問題数になります。」

タキさん

「復習にはそれほど時間かけないようにしてました。合格推定超えてれば、知識だけ確認して終わり、みたいな。」

Otomo

「なるほど。ちなみに、模試ではどの程度の点数を取ってればいいと思います?」

タキさん

「合格推定プラス3を最低ラインとして、平均すると合格推定プラス5くらい取れればいいですね。」

Otomo

「それぐらい取っとけば、安心ですよね。」

タキさん

「運任せじゃないレベルだと思います。」

Otomo

「年明けからは、論文と択一の勉強の両立という点が難しいと思うんですけど、そのへんどう思います?」

タキさん

「んー。人によりますねぇ。」

Otomo

「年明けに自習室へ行くとね、みんな択一やってるんですよ。そこで論文の勉強してると、ちょっとうくぐらいに。」

タキさん

「正直、今の択一の傾向だと、知識的には論文と択一で相当だぶりますからね。となると、択一の解き方とかそういうものをのけると、論文に結構時間を割いて大丈夫だと思います。」

Otomo

「なるほど。択一の勉強は、いつから始めるのがいいですかね?」

タキさん

「やっぱり年明けでしょう。で、徐々に択一の比率を上げていく、みたいな感じでよいと思います。」

Otomo

「そうすると、3月ころには択一の比率がかなり大きくなって、刑法の答練の出来がえらいことになったりしますが(笑)。」

タキさん

「択一通らないとしょうがないですから。」

Otomo

「択一でも、最新判例をつぶせとか言われますけど、そのへんはどうです?」

タキさん

「僕は一応やってました。というか、塾で強制的にやりました。」

Otomo

「強制的に?」

タキさん

「そう。択一マスターで、判例シートというのを使ってつぶすんですよ。ここ数年の最新判例を。」

Otomo

「へー。あの先生は、すぐにシートとかチャートとか名前をつけるなぁ(笑)。」

タキさん

「はは。判例マニアの僕的には、結構読み込んだりします(笑)。」

Otomo

「最新判例の目の通し方、というのも、興味深いところですが。」

タキさん

「でも、択一では、正直、最新判例いらないと思いますよ。」

Otomo

「本試験で、それほど最新判例がばんばん聞かれるという感じではないですもんね。予備校の択一模試を解くためには、いると思いますが(苦笑)」

タキさん

「どっちかというと、論文用にいるかなぁみたいな。」

Otomo

「とすると、それほど気合いを入れて択一のために見るということは、しなくていいと。」

タキさん

「なんか択一の勉強法になってませんね(笑)。」

Otomo

「うん(笑)。択一に特化した勉強、というのをそれほど意識してなかったのかなぁ。」

タキさん

「やっぱり知識は過去問ですね。これが全て。」

Otomo

「過去問で必要十分、でしょうかね?」

タキさん

「だと思います。全部の肢を理由つきで答えられるようになれば、それで十分でしょう。」

Otomo

「そうですね。何回まわすか、というより、全部答えられるまでまわせってことでしょ。」

タキさん

「そうそう。」

Otomo

「なんか、うちら、択一の話は今ひとつ歯切れが悪いような(苦笑)。」

タキさん

「うーん。択一が苦手だったのを克服しました、みたいな人に語ってもらったほうがよいのでは?」

Otomo

「ですね・・・。探しときます。えっと、それじゃ、最後に、『司法試験に合格するために最も必要なものは何か』というのをお尋ねしたいのですが。」

タキさん

「合格するのに必要なのは、ちゃんとした自己分析と、目的意識を持った勉強、そして何より大事なのが、無味乾燥でかつ苦痛とも言える勉強を続けられるだけのモチベーションの維持だと思います。」

Otomo

「なるほど。今日はどうもありがとうございました。」

タキさん

「ありがとうございました。」