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御在所/藤内壁・前尾根


中尾根取付から見た前尾根

 中尾根P2下から藤内沢を挟んだ前尾根を見る。P4からP2ヤグラまでが見える。P7からP5までは写っていない。見てわかるように、前尾根は尾根上の小岩峰を次々と越えていくというルートだ。
P7のクラック

 藤内沢を詰め、テスト岩の横からを右手の林に入ると写真のクラックになる。P7は一般にはここから取付き、クラックの上で右上してリッジを登る。約35m。ただし、ザイルの流れが悪いことと、初心者の中にはクラックを登れない人もいるということで、中間部でピッチを切ることもできる。
 P7はこのクラック以外にも、すぐ左の凹角ハング(6級またはA1)、さらに左のスラブ(5級+または4級A0)からも登れる。巻き道は左右とも可能。
 なお、実はP7よりも下に15mほどのフェイス(4級−)があるのだが、なぜかあまり登る人はいない。
P6のチムニー

 P7から少し歩くとサイコロを積み上げたようなP6になる。写真は中間にあるチムニーで、バック・アンド・フットで登るが、プロテクションは無い。チムニーを登るとP6は3ピッチに分けないといけないので時間がかかる
 面倒な人はチムニーを通らずにその上を行けば1ピッチで抜けられる。P6の上はたいへん眺めがよい。
P4

 P6から5分ほど歩いてP5。P5は初心者がいなければさのままコンテで通過。続くP4は、そのまま進めば写真の北谷側の長いが簡単なガリー(写真右下から左上)を登ることになる。慣れた人同士ならコンテで可。
 もの足りない人は基部で左手の藤内沢側に回り込むといい。クラックをレイバックで快適に登れる楽しいルート。一枚目の写真で写っているP4の部分がこのルートになる。
P4の上からP3,P2のヤグラを見る

 P3は小岩峰が三つほどある。ザイルを使うと3ピッチほどになるが、慣れた人同士ならコンテでも可能。中間部10mは左のチムニーと右のクラックが選べるが、クラックはプロテクションがないのでフレンズがあるとよい。
P2のヤグラ

 ヤグラ25mは立派だ。
ヤグラを登る

 遠くから見ると垂直のように見えるが、下から見ると70度くらいのチムニーである。中間部のチョックストーンを越える部分が核心だが、新しいボルトがあるので安心して越えられる。
 ヤグラを過ぎれば歩いて10分ほどで裏道と合流する。また、北沢側の巻き道をヤグラのコルまで戻って、前壁ルンゼを下るのもはやい。