大根(アブラナ科)


蒔き時と収穫時期

大根は年2回生産する事ができます。
蒔き時収穫時期
4月6月
8月下旬〜9月上旬10月下旬〜2月


品種

種には時無し・春まき用・秋まき用があり、品種を云々する前に春には春まき用、秋には秋まき用をしっかり守ることが大前提です。
さて品種ですが春まき用は少なく、秋まき用には練馬・大倉・理想・三浦・聖護院など沢山あります。
品種の選択は漬け物にするのか煮物にするのかにより選びます。 私は春には「つくし春大根」、秋には「天成青くび」と「聖護院」を使っています。ただし、前2つは商品名です。


作り方

大根を作る畑は深く耕し、酸性土の調整を苦度石灰などでしておきます

畝幅40cmとして鍬の刃の角で深さ2cm程度の筋溝を付けます。その溝に種があまり接近しないように3〜5粒蒔きます。
蒔いた種と種の間に化成肥料を4本指でつまんだ程度置いて行きます。種の直径の3倍の厚さに覆土します。腐葉土や未熟堆肥は種の下に入れると股割れの原因になりますので与えないで下さい。

本葉が10cmになったら一番元気で双葉のそろったものを残してあとはおろぬきします。春大根のおろぬきは美味しくありませんので捨てます。 秋大根のおろぬきは柔らかく美味しく更に大根の白い部分より栄養価も高いと聞いています。
そんなことから春は3粒蒔き、秋は5粒蒔きとして種の無駄を少なくします。
化成肥料や油かすを成長するまでに2回与え土寄せします。

太いものから順次収穫します。


 

連作

比較的連作障害の少ない野菜ですが、1年間をおけばなお良いでしょう。
何年も連作すると「大根線虫」が発生します。大根の表面に黒い筋が沢山付きます。 大根の生産地である三浦では、これを防ぐためにマリーゴールドを育て、すき込んでいるという話が朝日新聞に掲載されていた事がありました。


病害虫

大根アブラムシは葉の裏にびっしりつく事があります。殺虫剤で駆除できますが、私はそれを使わず雨を待ちます。 雨が降ると自然にいなくなるからです。
また、モンシロ蝶の幼虫(青虫)が葉を食害しますが、家庭菜園程度であれば1匹づつ捕まえてください。
1999年の秋には株が直径3cmくらいのとき、葉のつけねと葉茎の中に白く茶色い縞のあるシンクイ虫が入ってしまいました。 ピンセットで何回もていねいに捕まえたのですが、葉がダメになってしまったためか、半分は成長しませんでした。


保存

土・日の休日で1週間分の収穫をするのであれば、必要量を収穫し土のついたまま冷暗所に保存します。


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