じゃがいも(ナス科)
植え付けと収穫時期
発芽してから霜が降りると枯れてしまいますので、その土地の気候にあわせて植え付け時期を選びます。
関東では下記の時期が一般的です。
品種
明治時代に川田男爵が日本に導入し、煮物に適した「ダンシャク」やポテトチップスに向いている「メイクイーン」がおすすめです。
さらに、形はダンシャクに似ているのですが、表皮はサツマイモのような紅色で、果肉が黄色い品種が出回るようになりました。(品種名不詳)
大変美味しい品種で、少しだけでも栽培すると楽しみが増えるものです。
作り方
畝幅80cm、深さ12cm程度に畝溝を掘り、30cm(長靴のかかとからつま先)程度の間隔で化成肥料を軽く一握り、油かすか鶏糞一握り、堆肥
または腐葉土を多めに一握りをこの順序で置いてゆきます。
種いもは北海道や長野産の無病のものを入手します。これを30〜40グラムに切り分けるのですが、2ツ切りであれば長手方向に包丁を入れます。3ツ切りであればTの字に切ります。
切り口に腐敗防止のために草木灰(なければ消石灰でも良い)を付け、畝溝の施肥した間に置いてゆきます。
覆土は掘った土すべてを戻します。
植え付けてから15〜20日すると発芽しますので芽欠きを行います。芽欠き作業は太い芽を2〜3本残して、ほかはすべて引き抜きます。
その時、種いもが動かないように片方の手の平で土の上から押さえながら抜き取るのがコツです。
追肥は芽欠き作業が完了したら、化成肥料を畝の片側に一握り与え覆土します。更に、つぼみが出始めた頃、それとは反対側に同様に追肥します。
覆土は肥料の効果を落とさないために行いますが、もう一つ、できたジャガイモが土から出てしまうと緑化して食べられなくなってしまうのを
防ぐ役割もありますのでしっかりかけてやりましょう。
花芽を摘むとイモが大きくなると言われておりますが、ジャガイモの白紫の花もなかなか綺麗なものです。
“花をとるか実をとるか”とはまさにこの事とも思えます。
本収穫は葉が半分以上黄ばみ、2,3日よい天気が続き、土が乾いている時に行います。ただしこの時のイモは皮が剥がれやすいのですが、
茎がほとんど枯れるまで待てば皮は剥がれず、保存中に腐る事も少なくなります。
連作
ナス科の植物であるナス、ジャガイモ、トマト、ピーマン、シシトウなどは共通して5年以上間をあける必要があります。
病害虫
無病の種イモを使い連作をしなければさしたる病害虫は発生しません。ネズミが種イモやできたイモを食害することがあります。ネズミを殺す薬(殺そ剤)が売られていますが、取扱いには充分注意して下さい。
保存
収穫したジャガイモは半日程度日陰で乾かし、風通しのよい冷暗所に保存します。10月になると芽が出てきますので、それまでに使い切りましょう。