ねぎ(ユリ科)


蒔き時と収穫時期

種まき:3月の彼岸から4月上旬
収穫 :9月から次の年の3月の彼岸前まで

ねぎは彼岸を2度越すとねぎ坊主ができて硬くて食べられなくなる事から、秋の彼岸だけを越すように作ります。 


品種

深谷ネギ、下仁田ネギ、千住ネギなど地名がついた品種が多く、その地域が生産適地なのかも知れませんが、私はねぎ独特の臭みが無く、いろいろな調理に向いた九条太ねぎを作っています。

そこで、ここでは九条太ネギをとりあげて説明します。このネギは元来、関西系のもので土寄せせず青い葉の部分を何回も 収穫するのですが、ほかのネギにも通用する関東系の作り方を記します。


作り方

土の酸性度の調整と、堆肥と油かすをすき込んで苗床とし、そこに種をバラまきします。野菜の種の覆土は通常,種の径の3倍といわれておりますが、 ネギは薄くかけ,敷わらをして乾燥を防止して発芽させます。発芽したら敷わらはすぐとりましょう。丈が15cm程度になったら鶏糞以外のものを追肥します。

古い種は発芽しませんので、毎年、新しいものを購入します。

私の20年の経験からすると、必ず梅雨時になると赤錆病が発生しますので殺菌剤で治癒させます。

6月下旬に苗の植え付けをおこないます。
なるべく深い植え溝を掘り、堆肥を溝に施し、なるべく大苗を4〜5本まとめて20cm間隔においてゆきます。 苗がなるべくまっすぐになるように又、根がかくれる程度に土をかけ,さらにワラを敷きます。
夏の太陽と乾燥でネギの苗はへとへと。こうするとネギは子孫を増やそうと、次第に本数が増してきます。

秋になると成長が活発になりますから化成肥料か油かすを追肥し土寄せを繰り返し行います。
土寄せはネギの白い胴の部分だけにします。分岐点より上にしますとネギの層間に土が入ってしまい、非常に調理しずらくなってしまいます。

収穫開始時期はネギに聞いて下さい。夏のネギの葉の色はいかにも青く硬そうですが、時期が来ると色が淡く軟らかそうになります。まるで嫁入り前の娘のようです。

ねぎの枯れっ葉を集め乾燥させておき、たき火で一緒に燃やすと、とてもいい臭いがします。試してみて下さい。


 

連作

1年あいだをあけて下さい。


病害虫

赤錆病が発生すると前述しましたが、この病気は青い葉の部分に鉄の錆に似た色の斑点が目視でき、放っておくとどんどんひどくなります。
マンネブダイセンを400〜600倍に薄めて1週間に1回、合計3回散布します。液の中に2滴ほどの展着剤も入れて下さい。
また、粉剤を吸引しないよう注意し、皮膚に付いた薬剤はただちに石鹸と流水で洗い落として下さい。
私が薬品を使うのはネギの赤錆病だけですが、昔の方達はどうやって防除していたのでしょうか?ご存知の方、お知らせ下さい。

ネギには鶏糞を使わないとしているのは、鶏糞はどうもネギハモグリバエが多く発生するように思えてならないからです。 使わなくとも発生しますが気にするほどの事とは思っていません。


保存

必要なだけ収穫し、あとは畑に残して下さい。家に庭があればそこへ埋めておいてもかまいませんが、はすに植えておくと曲がってきて使いにくくなります。


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