にんじん(セリ科)


蒔き時と収穫時期

にんじんは年2回生産する事ができます。
蒔き時収穫時期
3月中・下旬6〜8月
6月下旬〜7月上旬10〜2月


品種

西洋種の3〜5寸にんじんが主流ですが、これは日本で古くから生産されてきた長根種が収穫時に土を掘り起こすのが嫌われたものと思われます。
更に、サラダ指向が食卓に広まり、ベビーキャロットと呼ばれる生食用に改良された品種が登場しています。これは収穫までの期間が0.5〜1ヶ月早く、プランタでも作れますので最初はこれから始めるのが良いと思います。


作り方

にんじんを作る畑は深く耕し、酸性土の調整を苦度石灰などでしておきますが、これを草木灰で行うとカリ肥料の効果も発揮して良い成績が得られます。

元肥は土が余程やせていない限り必要ありません。特に、腐葉土や未熟堆肥は股割れの原因になりますので与えないで下さい。

にんじんは発芽率が低いので少し多めにバラマキします。(畝幅40cm)土は両手で拝むようにすり合わせながら極端に薄くかけます。 これは好光性の野菜であるからで、この事からもわかる通り太陽のよくあたる畑であることがもう1つの条件です。

本葉が2枚程度になったら、その後2ヶ月の間に3回にわけてこんでいる所を間引きします。にんじんは隣同士に競争させると生育が良くなりますので1度に間引かないのです。

追肥はその間行わず、発芽後2ヶ月経過してから化成肥料や油かすを2週間に1回与えます。

発芽後3.5ヶ月で収穫期となりますが成長の具合を見ながら決めて下さい。

秋・冬の収穫で、葉は枯れても根は太りますので必要なだけ収穫し、残ったものは畑にそのままにしておきます。

ちょっと話は変わりますが、昔、山形で「間引いた葉を天ぷらにして食べるとおいしい」と聞いたことがあります。どなたか試して感想を聞かせて下さい。


 

連作

比較的連作障害の少ない野菜ですが、1年間をおけばなお良いでしょう。


病害虫

雨が多いと成長した食用部分が腐ってしまう株がでます。全部がダメになるわけではありませんので、あきらめましょう。
また、アゲハ蝶の幼虫が葉を食害しますが、家庭菜園程度であれば、1匹づつ捕まえてつぶしてください。つぶした時に異様な臭いがします。これも土を耕す事による発見です。


保存

土・日の休日で1週間分の収穫をするのであれば、必要量を収穫し土のついたまま冷暗所に保存します。


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