トマト(ナス科)
蒔き時と収穫時期
種からはむずかしいので5月の連休かそれ以降に種苗商から購入して植え付けます。
収穫は7月以降となります。
品種
桃太郎・ファーストトマトなどの大玉種とミニトマトに区分できます。
作り方
60cm間隔に深さ20cmくらいの植え溝を掘り、化成肥料1握り・油かす、鶏糞などの有機肥料2握り・
骨粉少々・堆肥2握りに土と混ぜ合わせます。その上に土をかけ、溝に水やりして苗を植え付けます。
苗は幹が太く、根がいっぱいに張っていて、葉の間隔がせまい位のものを選びます。植え頃の苗は1段目に
つぼみがあります。
植え付けたら、苗が倒れないように支柱を立て、紐で輪を作る要領でゆるく結びます。更に、肥料袋の両端を切ったものを
かぶせ、4本の棒で内側をひろげ、土にさして固定します。防風と保温が目的です。
苗丈が30cmになる前に2mくらいの棒で支柱を立て、ゆるく固定しながら誘引します。
1本仕立てにするのであれば、幹と葉の付け根から出てくる脇芽をすべて欠きます。
2,3本仕立てにして数多く収穫したければ、比較的下の方から出た太い脇芽を残します。
追肥は燐酸(骨粉に多い)を中心として、2週間に1回与えます。
また、余程乾燥していない限り水はやらないで下さい。トマトの茎や葉を良く観察すると産毛状のものが見られます。
これで空気中の水分を吸収するからで、甘いトマトにするためには、たっぷりの散水は禁物です。
花が咲いたら、めしべに「トマトトン」というホルモン剤を付けると結実と形が良くなると聞き、試してみましたが効果の程は解りませんでした。
鉢つくりでは4段程度で芯を止めないと果実が大きくなりませんが、
1本仕立てで「7段できたら一人前」と言われているものの、畑であれば7段は可能です。大地の有り難さを感ずる所です。
連作
ナス科の植物は共通して5年あいだをあけて下さい。
病害虫
ミニトマトは露地栽培しても問題は発生しません。
しかし、大玉種は雨にあたると、葉・茎とも茶色くなり枯れてしまったり、果実の尻腐れ病が発生します。
雨よけをして防いで下さい。
保存
もぎたてのトマトは味・香りともすばらしく、多く収穫できたら、畑でかぶりつきましょう。
ちょっと品がないと思われますが、これほど美味しくいただけるロケーションはほかにはありません。
至福の至りです。