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小規模汚水処理施設向け定置型汚泥処理装置

「カ ル デ ロ」
特許第2966403号
■装置の概要
 従来汚泥脱水機の採用がむつかしかった小規模汚水処理施設向けに開発された本機は、使い捨て型ろ材を採用することにより運転停止時のろ材洗浄等の人手に頼らざるを得なかった従来からの方式を脱却、完全無人運転を可能とし、汚泥乾燥装置と組み合わせることにより(大腸菌等細菌類は完全に死滅)発生汚泥量の大幅な減量を実現し、農地への土壌改良剤としての使用等汚泥の再利用を可能としたものであり、そのランニングコストがバキューム車による汚泥搬送費よりも安価であることを特徴としている定置型汚泥処理設備である。

■装置の特徴
@ 使い捨て型ろ材を使用することから脱水設備のメンテナンスが不要である。
A ろ材の洗浄水を必要とせず、脱離液中のSSをほとんど含まないため、汚泥脱水による水処理系統への負荷を与えない。
B ろ材の表面積とメッシュを選択することで広範囲の汚泥性状に対応できる。
C 鉄系無機高分子凝集剤使用により凝集剤の毒性への懸念を払拭し、自然材料を原料とする繊維質のろ材を使用するため乾燥汚泥 の農地還元が可能。
D 汚泥は熱伝導が悪いので外部加熱方式では内部温度を上げるのに相当な時間とエネルギーを要するが、マイクロ波加熱では汚泥内水分自身の発熱によるため効率的に急速な加熱を行うことができる。
E 外部加熱方式では、汚泥の外部と内部の温度差を生じやすいが、マイクロ波加熱では温度を均一に上げることが可能であり、乾燥むらを生じない。程の安全な自動化、無人運転が可能。
F ボイラー等の火を使用した熱源がなく、各種センサーの使用により電源の制御で簡単に温度調整ができるので乾燥工程の安全な自動化、無人運転が可能。
G 加熱電源は、騒音などを発生することなく、また発熱も少ないので作業環境を良好に保つことができる。
H 乾燥汚泥の含水率は65%〜10%以下まで可能である。


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