外国映画  ア〜カ (映画は五十音順になっております)

 

アイリスへの手紙    
 
1990年   アメリカ   105分   監督 マーティン・リット  音楽 ジョン・ウイリアムス
                         出演 ロバート・デ・二−ロ/ジェーン・フォンダ
 
デ・二−ロが好きな作品はアクのない人間を演じた作品が多い。だから、「タクシー・ドライバー」やマフィア
役の作品は好きになれない。この作品では能力があるものの、字の読み書きできないために損な人生を
送っている人間を演じている。そんな時に同じ職場で働くフォンダ演じる女性と知り合い(バツイチで子持
ち)、読み書きを教えてもらう。そしてこの男女と彼のその後の人生は。
お決まりのハッピーエンドはアメリカ映画ならではだが、このラストは無理がなく見ていてとても嬉しい。

 


 

青いパパイヤの香り Londeur de la Papaye Verte
1993年   フランス=ベトナム  105分  監督 トラン・アン・ユン  音楽 トン=ツァ・ティエ 
                             出演 トラン・ヌー・イェン・ケー/ル・マン・サン
 
一人の少女の成長を描いた素晴らしい人間ドラマである。
この少女をまるで絵画を見つめるような静かな映像で克明にとらえるショットの積み重ねは本当
に見事である。
特に少女時代を演じた子役が見事で、見るものを引き付けること間違いなし。
田舎からサイゴンに働きにやって来た、10歳の少女はそこでパパイヤの料理などを教えてもらい
ながら成長していく。10年後に作曲家の家に雇われることになるのだが・・・・・というのが大筋。
この映画はとても官能的ですが、ヌードといったものは出てきません。ではどうしてか・・・見て下さい。

 


 

赤ちゃんに乾杯!
 
1985年  フランス  102分   監督 コリーヌ・セロー  音楽 フランツ・シューベルト
                      出演 ローラン・ジロー/ミシェル・ブージュノー
 
大きなアパートを3人の独身男が共同生活し、思う存分楽しんでいる。そこの一人宛に預かり物が届け
られるが、それが何と赤ちゃんであった。
そこから始まる男達の子供を育てる苦労が始まるコメディであるが、フランスの女性監督らしく風刺的で
ありながらとてもエスプリに富んだ素晴らしい作品となった。3人の男達のキャラ設定も秀逸であり、そこ
に赤ちゃんへの育ての親的愛情が知らぬ間に大きくなっていく様子がきめ細かく描かれている。またこの
赤ちゃんの可愛いこと! ちなみにアメリカのリメイク作品は決して見ないこと。ゴミ映画ですから。

 


 

あなただけ今晩は    Irma La Douce
1963年  アメリカ  146分    監督 ビリー・ワイルダー   音楽 アンドレ・プレヴィン
                       出演 シャーリーン・マクレーン/ジャック・レモン
 
ワイルダー監督で、シャーリーとレモンといえば「アパートの鍵貸します」を思い出す方が多いだろうが、
私は断然この映画である。
下町の新米巡査であるレモンが娼婦のシャーリーに惚れて、ヒモになるものの愛するシャーリーが他の
人間と何するのも我慢できず、それで・・・・・・がストーリーである。
シャーリー・マクレーンは日本人好みでないようで、そんなに人気はないのだが、とても魅力的な女優
である。特にこの映画では娼婦をコケティッシュに可愛らしく演じている。また私の大好きな俳優レモン
はいつ見ても見事な役者ぶりで笑わせてくれる。
映画のラストにほんわか気分になりたいなら、お勧めしたい映画である。プレヴィンの音楽も秀逸。

 


 

アマデウス        Amadeus
1984年  アメリカ   160分    監督 ミロス・フォアマン  音楽 ネビル・マリナー
                        出演 F・マーレイ・エイブラハム/トム・ハルス
 
本当のモーツァルトはどのような人間であったのかについては、諸説入り混じっている。一つ確かなこと
はあの豊かな音楽を聴くにつけ、とても常人のレベルの才能ではなかっただろうということである。
そして幸せでもなかったように推測する。そういう点でこの映画は真実に近い姿を現した映画ではないか
と私は思っている。
特にレクイエムに取り組むモーツァルトはああいう精神状態ではなかったのかと。しかし、サリエリの凡人
であるが故の悲しみ、いらだちについては鏡で見ているようで辛かった。(宮廷音楽家にはなれないが)

 


 

雨に唄えば    Singing in the Rain
1952年  アメリカ   103分    監督 ジーン・ケリー/スタンリー・ドーネン 音楽 N・H・ブラウン
                        出演 ジーン・ケリー/デビー・レイノルズ/ドナルド・オコナ−
 
ミュージカル大好き、ジーン・ケリー大好き人間の私にとってはこたえられない映画である。特に名シーン
で有名な主題曲を傘を持って唄う場面は何度見ても惚れ惚れする。
この当時のアメリカ映画には本当に華があった。セットも素晴らしく、中に挿入される珠玉の曲たちを聞く
たびに陶然とする。
また、サイレントからトーキー(会話のある映画)に変わっていくハリウッド映画の変遷がわかるところも
この映画の魅力である。しかし、ジーン・ケリーってどうしてこんなに笑顔が素敵なんでしょうか。

 


 

アメリ                       
2001年  フランス 123分  監督 ジャン・ピエール・ジュネ   音楽 ヤン・ティルセン
                    出演 オドレイ・トトゥ
 
映画としてはぎりぎり75点である。が、主演女優が100点なので紹介したくなったのである。映画で大事
なことは主演に魅力があるかどうかが非常に大きなウエイトをしめる。その点で魅力的な作品である。
処々の事情により小さい頃から学校にも行かずいつも一人で遊び、自分だけの空想の世界に生きていた
アメリの日常の生活と人間模様。そしてラブロマンスが展開するストーリーである。そのラブロマンスの話
に少し無理があるので画面に没入できないのが残念であった。しかし、それを越えて余りある主人公の
魅力は素晴らしいものがある。特に趣味が水切りで常にストーリー中に石をポケットに入れているシーン
が印象に残る。私も石を投げての水切りが大好きで小さい頃よく遊んだ。一度は見て欲しい作品である。

 


 

アメリカン・グラフィティ  American Graffiti  
1973年   アメリカ   113分   監督 ジョージ・ルーカス  
                        出演 リチャード・ドレイファス/ロン・ハワード
 
高校を卒業したそれぞれが別の人生に歩もうとしている4人の若者達が、その別れる前の夜にそれぞれ
の青春の大切な時間を過ごす。
私はリアルタイムな作品ではないが、とても心に残る青春ものである。アメリカの作品ではこれ以上の作品
は作られることはないであろう。
また、バックに流れるオールディーズ音楽が最高で映像と見事に融合されている。いろいろなエピソードが
あるが、ドレイファスの一目見た女性を追いかけるエピソードが秀逸。

 


 

アラバマ物語      To Kill Mockingbird
1962年   アメリカ   129分   監督 ロバート・マリガン   音楽 エルマー・バーンスタイン
                        出演  グレゴリ−・ペック/メアリー・バダム
 
大好きなグレゴリ−・ペックのベストの演技が見れる作品である。
ペックはあまり演技がうまくないと表現される場合があるが、それは間違いでいい題材に出会うと素晴ら
しい演技を見せてくれる。
アラバマ州での片田舎で起った、白人婦女暴行容疑で捕まった黒人容疑者。ペック演ずる弁護士に
よって無実は証明されるが、陪審員は・・・・・・・という大筋である。
この映画は今のアメリカの内情とほとんど変わっていないことを前提に見てもらいたい。

 


 

アラビアのロレンス  Lawrence of Arabia
1962年 アメリカ  222分    監督 デヴィッド・リーン  音楽 モーリス・ジャール
                      出演 ピーター・オトゥ−ル/アレック・ギネス/オマー・シャリフ
 
映画好きなら誰でも知っている名作である。これを外す訳にはいかない。
但し、この映画は画面の大きな映画館で見ないと魅力が半減してしまう。32型テレビでも60型で見たと
してもがっかりである。それはこの映画の主役が砂漠であるから。
この映画では砂漠が生きている。そしてその中でちっぽけな人間達がくだらない争いをしているというの
がストーリーである。ロレンスという変わり者の軍人がアラブのために働き、英雄化されるも結局はその
アラブの人間になりきれず・・・・・というある面、悲しい映画といえるかもしれない。
この映画のベストショットはある人間を助けにいったロレンスがラクダに乗って戻って来た時の遠景の
ショットである。このショットは映画館の大画面でないと。(ちなみに映画館で再上映される時は必ず私は
見に行っております。)そして音楽の素晴らしさ!モーリス・ジャ−ルの傑作である。

 


 

ある愛の詩    Love Story              
1970年  アメリカ  108分    監督 アーサー・ヒラ−  音楽 フランシス・レイ
                       出演 アリ・マックグロウ/ライアン・オニール/レイ・ミランド
 
この作品の一番の素晴らしさはフランシス・レイの音楽である。ピアノを使った素晴らしい旋律を奏でて、
画面に集中させる。ストーリーは大学生時代に知り合った男と女の恋愛映画です。男の方は金持ちの
ボンボン、女性はどこにでもいる庶民派でこの不釣合いに伴う二人に否応なく葛藤や軋轢を生んでしま
うのである。二人は結婚し、懸命に努力をして弁護士になり束の間の幸せを得るが、彼女の方が白血
病で死んでしまう。「愛とは決して後悔しないこと。」素晴らしい名セリフが見ている我々の中に染み込ん
でいく。主人公の両方の父親役が好演。愛について考えたい人に、是非御薦めいたします。

 


 

イースター・パレード   Easter Parade
1948年  アメリカ  103分    監督 チャールズ・ウオルターズ  音楽 アーヴィング・バーリン 
                            出演  フレッド・アステア/ジュディ・ガーランド
 
アステアとガーランド。何て素敵な取り合わせだろう。それにアーヴィング・バーリンの音楽が素晴らしく
見事なミュージカルとなっている。
特に、フレッド・アステアの踊るシーンさえあればストーリーも何もいらないのである。
ラストのイースター・パレードを二人で歌いながら歩くシーンは見ている方も一緒に歩きたくなってくる
のである。
古い映画ではあるが、踊りは今の人にも負けない美しさがある。

 


 

いちご白書    The Strawberry Statement 
1970年    アメリカ   110分  監督 スチュワート・ハグマン 音楽 イアン・フリーバン=スミス
                          出演 キム・ダービー/ブルース・デイビソン
 
アメリカの学園紛争を描いた迫力ある作品である。
政治に全く無関心な男子学生が、好きになったのが学生運動にのめり込む女子学生であった。
彼女と付き合ううちに、学生運動に目覚めていく・・・・・・というのが大筋です。
ラストの権力に叩きのめされる姿は権力への反抗の限界を示すようで、少し悲しくなります。アメリカ
映画にしては見事なアンチハッピーエンドとなっています。この映画の素晴らしさは当時はやった音楽
がたくさん使われていて、見事に映像と融和しています。今の映画のようにやみくもに挿入してませんよ。

 


 

いつも二人で      Two for the Road
1967年   アメリカ    111分   監督 スタンリー・ドーネン  音楽 ヘンリー・マンシーニ
                         出演 オードリー・ヘップバーン/アルバート・フィニ−
 
ヘップバーンの映画で一番好きな作品である。一組の夫婦の現在と過去を交錯させて夫婦の愛とは何か
を見事なプロットで見せてくれるのだが、とてもセンスの良い映像には今のアメリカ映画にはない素晴らしさ
がある。やはりヘップバーンのような上品な美しさを醸し出す女優がいないからであろう。
また、マンシーニの音楽がとても良くて、それが見事に画面と融合していてまるで一つの写真集を見せられ
ているような感覚に陥る映画である。
ヘップバーンの服装もとても楽しめるので、ヘップバーンのファンの方にはたまらないであろう。
 

 


 

ウインチェスター銃73    Winchester 73
1950年   アメリカ  90分    監督 アンソニー・マン   音楽 ジョセフ・ガ−シェンスン
                       出演 ジェームズ・スチュワート/スティーブン・マクナリ−
 
めったにない貴重な価値のあるウインチェスター銃を巡って兄弟が争う西部劇。
その銃の持ち主が次々と変わり、最終的には兄弟の元に戻ってそこでラストの決闘シーンとなる。
ジェームス・スチュワートはこの映画ではじつにカッコいい。スチュワートの西部劇での役柄でこうした
カッコいいと思える映画をこれ以外はあまり見たことがない。
また、シェリー・ウインタースがとてもいい味を出して印象的。
西部劇がお好きで見ておられない方にはお勧めします。良質の人間ドラマであります。

 


 

ウォリア−ズ    The Warriors           
1979年   アメリカ  93分    監督 ウオルター・ヒル  音楽 バリー・デ・ヴォ−ゾン
                       出演 マイケル・ベック/ジェームス・レーマー
 
この映画は当時評判だったので、タイムリーに梅田東映パラス2へ見に行った思い出がある。評判
通りに人を惹きこむ作品であった。ニューヨークの愚連隊共がある公園に集結し、一つの力にしようと
カリスマ指導者が演説するが、彼が射殺されて大混乱に。実際は殺してもいないウォリア−ズは濡れ
衣を着せられて、ニュ-ヨークの自分達の縄張りまで帰りつく話が大筋である。彼らを途中で襲ってくる
様々な組の個性がこの映画を面白くさせている。真夜中のニューヨークを逃れるウォリア-ズの感じる
恐怖が見る人にも体感できる。特にヤンキースのユニフォームを着てバットを持って襲う組が特に秀
逸。ジョー・ウオルシュの「In The City」を初め、音楽が実に素晴らしい。レコードを今でも持っています。

 


 

宇宙戦争  War of the Worlds   
1953年  アメリカ  85分    監督 バイロン・ハスキン  音楽 リース・スティーヴンス
                      出演 ジーン・バリー/アン・レビンソン
 
数年前に「インデペンデンス・デイ」と世にもくだらない映画として再作成された作品である。
ただし、オリジナル映画は50年前の作品というのに、とても面白く出来ている。SFに関してはアメリカ映画
は退化していると言わざるを得ない。(CGに頼りすぎである。)
カリフォルニアの落ちた隕石。実はそれは火星人による地球侵略のさきがけであった。その物体は強力
な武器をもち、侵略を開始する。果たして、地球の行方は・・・・というのが大筋である。が、火星人が攻撃
するのはこの映画では極めて一地域だけで、地球全体を制服するのにいつまでかかるんやとツッコミを
入れたくなる映画でもある。でも、面白く出来てますよ。

 


 

海の上のピアニスト
1999年  アメリカ=イタリア 125分くらい  監督 ジュゼッペ・トルナーレ 音楽 エンニオ・モリコーネ
                             出演 ティム・ロス/プルイット・テイラー
 
最近、スカパーで初めて見たのだが、とても良かった。これは生きてから死ぬまで一度も船を下りなかった
という伝説的なピアニストの一生を綴った映画である。
昔の豪華客船というのは客の人数と同じくらいの人間が働いていたようで、一人の子供が知らぬ間に育て
られても判らなかったようである。
小さなこの主人公がいきなりピアノに向かい、信じられない演奏をするのだがそれがどういう要因なのかが
全く判らないのが唯一の不満であった。この映画の成功の殊勲者は音楽のエンニオ・モリコーネであろう。
イタリアだけではなく、世界の映画音楽界の巨匠である。ストーリーはとてもドラマチックに演出されており、
見ていて飽きないがそれ以上にモリコーネが作り出した珠玉の音楽を味わってもらいたい映画である。

 


 

裏窓     Rear Window
1954年  アメリカ  113分    監督 アルフレッド・ヒッチコック  音楽 フランツ・ワックスマン
                       出演 ジェームス・スチュワート/グレイス・ケリー/R・バー
 
この映画の脚本はまさに完璧といえる。これほど見る人を主人公の目に同化させて、ワクワクさせる
映画はめったにない。ヒッチコックは観客を楽しませる天才である。(本人は変人だったようであるが)
事故で車椅子生活を過ごしている写真記者である主人公は、暇にあかしてカメラで覗き見をしていた。
と、向いのアパートで殺人を目撃・・・・・・・・・というのが大筋。
この殺人が犯人に知られてからが怖い。車椅子で逃げられない主人公なものですから。
グレイス・ケリーの美しさを楽しむのもいいが、やはりこの映画は脚本を楽しんでください。

 


 

栄光のル・マン  Le Mans     
1971年   アメリカ   110分    監督 リー・H・カツイン  音楽 ミシェル・ルグラン
                         出演 スティーブ・マックイーン/エルガ・アンデルセン
 
この映画のマックイーンはアクションとは程遠いのだが、一番カッコいい作品である。
彼自身ライセンスを持つプロドライバーであるだけに、レースシーンは見事であった。
ちなみにこの作品のオリジナルのポスターを部屋に長い間飾っていたのであるが、家を建て替えた時に
古い家と共に消えてしまった。マックイーンがポルシェの運転席にヘルメットををかぶって坐っている
ポスターであったが、いつも眺めながら「カッコいいなあ」と溜息をついていたのを思い出す。
ルグランの音楽も素晴らしいので、マックイーンと共に楽しんでください。

 


 

F/X 引き裂かれたトリック  F/X       
1986年  アメリカ  109分     監督 ロバート・マンデル   音楽 ビル・コンティ
                        出演 ブライアン・ブラウン/ブライアン・デネヒー他
 
特殊効果を仕事としているのが主人公である。故に映画の導入部がとてもしゃれている。主人公は司法
省の役人と名乗る男達から重要証人を保護する為に、偽装殺人を特殊効果を使って実施してほしいと
依頼があり、それを受ける。有能な彼の技術によって成功したのであるが、司法省と名乗る奴らが彼を
殺そうと付け回す。これをいろいろな特殊効果を乗り切って彼らに反撃を開始する。たった一人で多くの
人間を相手にしなければならないのだが、ここからが面白い。彼がどう反撃し、ラストにどんでん返しに
持っていくのが素晴らしい。映画での特殊効果の素晴らしさがこのB級作品には凝縮されています。

 


 

エボリ
1979年 イタリア=フランス  148分   監督 フランチェスコ・ロージ  音楽 ピエロ・ピッチォー二
                           出演 ジャン・マリア・ボロンテ/イレーネ・パパス他
 
思いっきり地味な映画である。アメリカの大雑把な映画がお好きな方にはとてもついていけないかもしれ
ない。しかし、本当の映画好きの方には体に染みていくそして深い映画である。
あらすじはファシズム時代のイタリアで画家がある寂しい村に流刑される。そして・・・・・・・というもの。
会話もそれほど多くはなく、動きといっても資格を持たない主人公の診療について村が一時期大騒ぎ
するくらいでとても時間がゆっくりと流れる映画である。
特に主人公演ずるジャン・マリア・ボロンテの演技の素晴らしさに何度見ても感動してしまう。
ロージ監督の深い演出がこの映画の素晴らしさを私の体の中まで入り込ませてしまった。この映画も
私の映画ベスト10に必ず入ってくる作品である。この映画の良さが判る人が私は好きです。

 


 

お熱いのがお好き  Some Like It Hot 
1959年   アメリカ   126分   監督 ビリー・ワイルダー    音楽 アドルフ・ドイッチェ
                        出演 ト二−・カーティス/ジャック・レモン/マリリン・モンロー
 
モンローの映画で一番彼女が美しいと感じることが出来るコメディ映画である。撮影当時、精神不安定であ
ったモンローは酔っ払ったままで撮影現場に現れたとのこと。私生活が不幸であった彼女の悲しいエピソ
−ドである。しかしこの映画の彼女はとても魅力的で、やはり巨匠のワイルダー監督の演出が光る。そして
この映画の面白さの特筆は女装したジャック・レモンの演技である。50年近くも前のモノクロの映画なのに
今でも見る度に笑い転げてしまう。「構わないよ、愛さえあれば」という言葉をキーワードに映画を見て頂け
れば。とにかく一級品のコメディです。

 


 

オーメン  The Omen    
1975年   アメリカ   110分   監督 リチャード・ドナー   音楽 ジェリー・ゴールドスミス
                        出演 グレゴリー・ペック/リー・レミック
 
私の敬愛する作曲家のゴールドスミスが唯一アカデミー賞を獲得した記念碑的作品である。この作曲家
がアカデミー賞を1回しか取れていないことからも、この賞の価値がいかに薄っぺらで無価値かがよく判る。
オカルト・ホラー映画で、当時はよくはやったものである。そういえば、西川のりおがギャグで「オーメン!」
と十字架を作ってがなりたてていたものである。
日本人には判りにくいキリスト教絡みの話ではあるが、人が殺されるシーンはなかなか凝っていて面白か
った。ただ、あれだけ奥さんが怪しいといっている自分の養子を悪魔と信じない父親には、笑ってしまう。

 


 

男と女    Un Homme et une Femme  
1966年    フランス   103分   監督 クロード・ルル−シュ    音楽 フランシス・レイ
                         出演 ジャン=ルイ・トランティニヤン/アヌーク。エーメ
 
大人の恋愛映画永遠のベスト1作品である。素晴らしい映像、レイの見事なメロディー、ルル−シュ監督の
確かな演出。そして何よりも私の大好きなエーメとトランティニヤンの素晴らしい演技!
エーメを先にもってきたのは、私の永遠の理想の女性がこのアヌーク・エーメである。この映画と「ローラ」、
そして「モンパルナスの灯」の輝くような美しさ。アメリカの田舎女優たちには到底追いつくことの出来ない
レベルであった。妻に自殺された男とこれも事故死した夫が忘れられない男と女が子供達の寄宿学校で
出会い、恋におちる。この恋はどのようになるかである。とにかくアヌーク・エーメが美しい!!

 


 

かくも長き不在  Une aussi Longus absence  
1960年  フランス   99分    監督 アンリ・コルピ    音楽 ジョルジュ・ドリリュ-
                       出演 アリダ・ヴァリ/ジョルジュ・ウイルソン
 
これほど静かな映画でありながら、これほど反戦的な映画はない。間違いなく傑作である。
フランスのとあるカフェを切り盛りする女性。彼女の夫は数年前にドイツ軍によって連れ去られていた。
そんなある日、夫そっくりの浮浪者が店の前を通り過ぎる。しかし、男は彼女を見ても何の反応も示そうとは
しない。果たして、この男は彼女の夫なのであろうか・・・・・というのが話の筋です。
彼女がこの放浪者と接近して、その真実を知ろうとする気持ちが痛いほどわかって悲しい。ラストの悲しさは
・・・・・・・・・ とにかく見てほしい映画です。

 


 

カサブランカ  Casablanca   
1942年   アメリカ   104分    監督 マイケル・カーティス  音楽 マックス・スタイナー
                         出演 ハンフリー・ボガード/イングリッド・バーグマン
 
この映画はボガードがかっこ良過ぎて、しかも大甘のラブストーリーだと酷評される方もいる。それでいい
じゃないですか。それこそがこの映画の一番の魅力なのです。
第二次大戦中、ボガードの影ある男の元に、かつて愛し合った女性がレジスタンスの指導者の妻として
やってくる。二人の愛は・・・・・・・というのが大筋。
何と言っても名曲「時の過ぎ行くままに」をエピソードにした場面が最高。また、バーグマンの美しさもこの
映画で極まれリといっても過言ではない。この映画であなたもボガードになりたくなる。

 


 

合衆国最後の日  Twilight's Last Gleaming  
1977年  アメリカ   144分    監督 ロバート・アルドリッチ   音楽 ジェリー・ゴールドスミス
                        出演 バート・ランカスター/リチャード・ウイドマーク/B・ヤング
 
ほとんど映画の歴史の中では目立たない作品ではあるが、私的に一級の作品として評価しているサスペ
ンス映画である。監督のアルドリッチは私の大のお気に入りで、音楽がまたお気に入りのゴールドスミス。
そして大好きな俳優のウイドマークが出ているのだから、私にはもうたまらない映画である。
元軍人がミサイル基地を数人で占領する。彼らはソビエトに向けられているミサイルを武器に大金を要求
する。これに対して何とか侵入し、抹殺を図ろうとする軍部。その駆け引きが面白く、また画面を4分割に
しての映像など見所満載。大統領までもがアメリカという国家の前では捨て駒でしかないというのが怖い。

 


 

カプリコン1    Capricorn One
1977年  アメリカ  129分    監督  ピーター・ハイアムズ   音楽 ジェリー・ゴールドスミス
                       出演 エリオット・グールド/ジェームス・ブローリン/カレン・ブラック
 
あのアポロによる月面着陸は実は偽装だったと私は今でも信じている。当時、ソ連に先行された宇宙競争
で、あせったアメリカによるお芝居だと思う。それはあれ以来、30年以上も経ち、スペース・シャトルで
調査を何度も行うも、アポロ以来一度として月面着陸を実施していないことからも明らかである。
この映画はその疑惑を映画化した作品で、とても面白い。実際、この映画には当初NASAが全面協力を
していたが、ストーリーを知ってからは一切の協力を打ち切ってきたとのこと。痛い腹は探られたくないと
うことだろう。音楽もゴールドスミスのスコアが素晴らしく、テーマは私の大好きな曲である。

 


 

カラーパープル  The Color Purple       
1985年  アメリカ   153分   監督 スティーブン・スピルバーグ  音楽 クインシー・ジョーンズ
                       出演 ダニー・グローバー/ウーピー・ゴールドバーグ
 
私はこの映画がスティーブン・スピルバーグの最高傑作だと思っている。この映画を頂点に凋落の一途
をたどっている。そしてダニー・グローバーとウーピー・ゴールドバーグという今では名優と言われるよう
になった二人に初めて出会えた映画でもある。ほとんどが黒人しか出演しない珍しい映画でもある。
二人のとても仲良しの姉妹がいるが、ヒロインである姉はあまり綺麗ではない為に、ひどい状態に置かれ
てしまう。親から厄介払いされ、無理強いで好きでもない男と結婚させられる。そんな彼女がある女性歌
手との出会いから自我に目覚めて、最後には独立心を生む。その過程の丁寧な作品作りには感心させら
れたが、スピルバーグがかつていかに有能な監督であったかを示している。最後に自分勝手な元の夫が
彼女にしてやる行為が素晴らしい感動をもたらす。クインシー・ジョーンズの音楽も本当に素晴らしい。

 


 

ガルシアの首  Bring Me the Head of Alfredo Garcia 
1974年  アメリカ   113分     監督 サム・ペキンパー   音楽 ジェリー・フィールディング
                         出演 ウオ−レン・オーツ/イセラ・べガ
 
ペキンパーという監督は素晴らしいディレクターである。映画でよくバイオレンスシーンを使用するので、
暴力的と見られるが、大きな間違いである。彼ほど人間の深層心理を映像に出せるディレクターはいな
い。この映画のドロドロとした人間達の業を見事にまとめきっている。傑作である。
メキシコの大地主が娘を妊娠させたガルシアという男に首に懸賞金をかけた。それを多くの男たちが追い
求める・・・・・というのが主筋。何といってもウオ−レン・オーツの渋く、カッコいいこと。私の大好きな俳優
で情けない男を演じたら一級品である一方、こうした主役も見事に演じる正に演技派俳優であった。

 


 

ガルボ・トーク 夢のつづきは夢・・・・   Garbo Talk
1984年  アメリカ   104分     監督 シドニー・ルメット  音楽  サイ・コールマン
                         出演 アン・バンクロフト/ロン・シルヴァー
 
ほとんど日本では当たらなかった映画である。監督は名匠のルメットなのだが、あまりに題材が個性的な為
に日本人には関心を持たれなかったのであろう。
だが、私はこの映画が大好きである。脚本の素晴らしさとバンクロフトの演技には参ってしまった。
死期間近の理屈屋でグレタ・ガルボファンの母親のために、息子がずっと以前に映画界を引退し、隠棲した
ガルボを探し回るというストーリーである。実際にガルボが出てくるわけではないが、この映画の一番の良さ
は全体に渡る暖かい雰囲気である。騙されたと思って見てください。

 


 

華麗なる賭け  The Thomas Crown Affair        
1968年  アメリカ  103分     監督 ノーマン・ジュイソン  音楽 ミシェル・ルグラン
                        出演 スティーブ・マックイーン/フェイ・ダナウェイ
 
何と言ってもルグランの音楽が素晴らしい。今でも主題曲の「風のささやき」を聞くだけで、私は嬉しくなって
しまうのである。(本当に名曲である。)クラウンという富豪が趣味で見事な銀行強盗を多くの人間使って見事
に成功させる。彼にとってはお金が目的ではない。楽しんでいるだけなのである。それを女性保険調査員が
クラウンを犯人ではと見込み、接近する。画面を分割させて見せるなどとても秀逸的な映像美を見せる。
スティーブ・マックイーンとフェイ・ダナウェイのがっぷり組んだ演技も光る。ラストまで一気に見せる優れた
作品であるが、ラストにはニヤッとさせられてしまうこと必至。是非、機会があれば一度ご覧ください。

 


 

キッド    The Kid  
1921年    アメリカ            監督 チャールズ・チャップリン  音楽 同左
                          出演 同上/ジャッキー・クーガン
 
サイレント映画ではこの映画が一番好きである。そんなに長くはない作品であるが、チャップリン映画のよさ
が全て出ていると思う。
物語は母親が育てられずに捨てた赤ん坊をチャップリンが育てる羽目におちいる。その過程も面白い。
この子供を演じたクーガンの演技は映画史上に残るもので、見ているこっちが可愛くて抱きしめたくなる位
である。特に子供のガラスを割らせて、その後ガラスを背負ってたまたま通りかかったように見せる演技に
抱腹絶倒である。ラストの子供とチャップリンの別れにもとても味わいがある。

 


 

ギャラクシー・クエスト  Galaxy Quest       NEW!
2000年 アメリカ 104分    監督 ディーン・バリソット  音楽 デヴィッド・ニューマン
                     出演 ティム・アレン/シーガ二−・ウイーバー/アラン・リックマン
 
この作品はアメリカのテレビドラマ「スタートレック」を知っていると、最高に面白く見れるSF作品である。
ギャラクシー・クエストなる番組(スタートレック丸出しではあるが。)のマニアの集会に出ていた出演者が
実際に彼らのファンと名乗った宇宙人に連れられて宇宙において、悪役と戦う羽目になる。実際はテレビ
番組で、出演者は全て役者なのだから番組どおりにはスムーズに行く筈がない。しかしドタバタするも、
最後にはとうとうといったストーリーである。しかしこれはスタートレックという番組をたとえ知らなくても十分
に笑えること間違いなしである。是非、一度見てください。必ず笑えますよ。(*^_^*)

 


 

ぐうたらバンザイ!  Alexandre le Remember
1969年  フランス  98分     監督 イブ・ロベール   音楽 ウラジミール・コスマ
                       出演  フィリップ・ノワレ/フランソワ−ズ・ブリオン
 
怠けることほど楽しいことはないと私は常に思っている。だからこの映画は大好きである。
フランスの田舎の百姓が恐妻家にいちいち指図され、ロボットのようにこき使われて自由がまったくない
生活を送っている。その女房が急死し、それからこの百姓は反動が出たように働かずにぐうたらな日々
を送る。それが村の男達に伝染して・・・・・・・が大筋である。
ラストにまた愛すべき女性が現れたが、さて彼はどうしたかというところがまた面白い。
働くことに疲れた方は是非、御覧になって「羨ましいな」と溜息をついてください。

 


 

グッバイガール    The Goodbye Girl
1977年   アメリカ  107分   監督 ハーバート・ロス    音楽  デーブ・グルーシン
                       出演 リチャード・ドレイファス/マーシャ・メイスン
 
脚本がパーフェクトな映画。二ール・サイモンという映画界では有名な脚本家の作品であるがあまりにも
見事な話の展開に見ているこちらは参ったと白旗をあげたくなる位である。
また主演の3人が最高の演技を見せてくれる。私は二−ル・サイモンの奥さんでもあるマーシャ・メイスン
がお気に入りで、この映画でどうして彼女がアカデミー賞を取れないんだとかなり憤った記憶がある。
またデーブ・グルーシンの都会的な音楽が映画にマッチして、見事な映画に負けないスコアを提供した。
完璧な脚本、素晴らしい役者と音楽。水野さんじゃないが、「いやあ、映画って本当にいいもんですね」
と見た後言いたくなる作品である。

 


 

グリーンマイル     
1999年  アメリカ   183分   監督 フランク・ダラボン  音楽 トーマス・ニューマン
                       出演 トム・ハンクス/デビッド・モース
 
恥ずかしながら、つい最近まで見たことがなかった。もう3時間もかかる作品は映画館に見に行く気力が
しなかったからである。
しかし時間を感じさせない見事な作品であった。私の大好きなキングの原作を映画化した、ある意味に
おいておとぎ話的なストーリーではあるが、見事な演出と見事な俳優達の演技で一気に見せられてしま
った。トム・ハンクスはなんて存在感のある俳優なんだろうと惚れ惚れとしてしまった。また映画の中の
悪役となる知事のコネで刑務官になった俳優の演技が最高。見ていてマジに腹が立ってしまった。

 


 

グレン・ミラー物語    The Glenn Miller Story
1954年  アメリカ   117分      監督 アンソニー・マン    音楽 ジョセフ・ガ−シェンスン
                          出演  ジェームス・スチュワート/ジューン・アリスン
 
伝記映画としてはこれが一番好きである。何より私の大好きなジェームス・スチュワートがグレン・ミラー
を演じているのがいい。また妻を演じるアリスンもとても魅力的。
さらに音楽がグレン・ミラーのヒット曲目白押し状態だから、聞いていて体が踊りたくてウズウズしてくる。
この映画のメインは夫妻の長年にわたる愛情を描くことであるが、それを素晴らしい俳優達で見事に
具現化した。「ムーンライト・セレナーデ」が作られるきっかけがこの映画でわかったのも嬉しい。
また私の大好きな曲である「茶色の小瓶」が哀しいエピソードにまつわる音楽であったことが判った。

 


 

激突       Duel
1972年  アメリカ  91分    監督 スティーブン・スピルバーグ  音楽 ビリー・ゴールデンバーグ
                      出演  デニス・ウイーバー
 
テレビ映画として作成された為に有名な俳優が出ていない。その為に映画にリアリティが出た。それ故に
スピルバーグの演出の素晴らしさが率直に評価されたのであろう。
ハイウエイで前を走るタンクローリーを何気なく追い越したがために、主人公は悪夢のようにこのタンク
ローリーに追いまわされる。その運転手を画面に出さないことで、車自体を一つの生き物のように思わせ
る演出は見事。また、精神的に追い詰められる主人公の心の推移も適切に表現されている。ラストの
タンクローリーが動かなくなるまでの長回しのショットがよりこの映画の完成度を高めた。

 


 

結婚しない女  An Unmarried Woman         
1978年  アメリカ  125分  監督 ポール・マザースキー   音楽 ビル・コンティ
                     出演 ジル・クレイバーグ/アラン・ベイツ
 
私の大好きなクレイバーグの主演作。十数年間、良き夫婦と思っていたのが、夫の不倫に端を発して突然
離婚することとなった。15の娘と一緒の二人生活を始めるも、彼女はたちまち情緒不安定に陥ってしまう。
そこでセラピーを受けて、今の自分の境遇をを忘れることで新しい人生を発見するように勧められる。彼女
が勤める画廊に作品を展示しにきた画家と運命的な恋に落ちるが・・・・・というのがストーリーです。
夫から突然に以前より付き合っていた女性がいて、彼女と結婚すると言われた時の心理の変遷を見事に
クレイバーグは演じきりました。ビル・コンティのジャズ系の音楽も最高です。特に女性に御薦めします。

 


 

ゲッタウエイ    The Getaway
1972年  アメリカ  122分    監督  サム・ペキンパー   音楽 クインシー・ジョーンズ
                       出演 スティーブ・マックイーン/アリ・マッグロウ/ベン・ジョンスン
 
ペキンパーは私が一番好きな映画監督である。これほど個性的で強烈な映画を作り続けた監督は他に
は見当たらない。その上、この映画はアクション・スターで一番好きなマックイーン主演なのだから面白く
ないわけがない。おまけに音楽がクインシーとは参った参ったである。
銀行強盗をしたが、仲間割れをしてメキシコに逃げるというのが大筋であるが、とにかくアクション・シーン
の強烈なインパクトはさすがペキンパーである。
この映画撮影後マックイーンとマッグロウは不倫関係となる。それを前提にこの映画を見るのも一興。

 


 

現金に体を張れ   The Killing     
1955年  アメリカ  85分    監督 スタンリー・キューブリック    音楽 ジェラルド・フリード
                      出演 スターリング・ヘイドン/コリーン・グレイ
 
見事な無駄のない85分間である。いわゆる犯罪映画であるが、無駄なシーンは全くなくてドキュメンタリー
的に犯罪の進行を傍観者的に見せていく。キューブリックの見事な脚本の勝利である。
一切の情感や監督の思い入れ的なカットを排除することの凄さを堪能できること間違いない作品。
白黒映画で有名な俳優も出てはいないが、必ずや引き込まれて見てしまいます!そして犯罪の結末や
いかに。ラストの意外な展開は、まだ見ていない方の為に秘密です。見事です、キューブリック監督!

 


 

恋におちて    Falling in Love
1984年  アメリカ   106分   監督 ウル・グロスバード 音楽 デーブ・グルーシン 
                       出演  ロバート・デ・ニーロ/メリル・ストリープ
 
私が一番愛している恋愛映画である。らしくないデ・ニーロ演ずる中年と、らしい演技のストリープ演ずる
夫もちの女性の純粋なるラブ・ストーリー。
この映画では、肉体的な関係よりも精神的な恋愛が果たして成立するかどうかを二人の結婚している
男女に焦点を当てることによってより鮮明な形で我々に見せてくれる。お互いがお互いのことを思い
過ぎるあまり、一旦は別れる。が・・・・・・
ラストの抱き合うシーンは何度見ても、目頭が熱くなる。子供のような大人の映画です。

 


 

荒野の七人   The Magnificent Seven
1960年  アメリカ   128分    監督 ジョン・スタージェス  音楽 エルマー・バーンスタイン 
                       出演 ユル・ブリンナー/スティーブ・マックイーン/C・ブロンスン
 
私を映画狂、映画音楽の鬼に変身させるきっかけとなった映画である。とにかくこの映画の七人が乗馬
して並んだポスターを自分でパネルにして、つい最近まで飾っていた位の強い思い入れがある。
何と言っても、ブリンナー演ずるクリスが圧倒的に格好いい。あの坊主頭をなでなでしたい位にほれ込ん
だキャラクターである。この映画はご存知のように、黒澤監督の「七人の侍」を許可をもらって西部劇とし
て置き換えた作品である。故に脚本が面白くないはずがない。
バーンスタインのテーマがたまらなくカッコいい。この曲は私の映画音楽テーマの永遠のNo.1です。

 


 

ゴッドファーザーPARTU  The Godfather PartU
1974年 アメリカ  178分    監督 フランシス・コッポラ  音楽 ニーノ・ロータ/K・コッポラ
                     出演 アル・パチーノ/ロバート・デ・ニーロ他
 
コッポラ監督作品のベストであろう。また、ゴッドファーザーシリーズのベスト作品であると思う。
ある方がこのシリーズを愛を描いた作品と称していたが、全くその通りである。ギャングという裏街道
で大きな権力を持つコルレオーネ一家はファミリーとしての力を大事にし、そして家族愛の大切さを
一番に考える。この映画の主役のマイケル・コルレオ−ネは極めて孤独である。孤独を癒したいから
妻を兄弟を大切に考えているのだが、ファミリーを維持する為に時にはそうしたものも犠牲にしなけれ
ばならない葛藤が見事にアル・パチーノによって演じられた。私は兄役であるジョン・カザールの余りに
大きくなりすぎた弟を恐れ、最後は殺される演技がこの作品では傑出していたと思う。
また、若かりし頃のビト−・コルレオーネを演じたデ・ニーロも素晴らしい。この映画は見事なまでの人間
による大きな詩集といってもいいのではないだろうか。出来ればシリーズを通して見て頂きたい。

 


 

殺し屋とセールスマン
 1973年  フランス  85分    監督 エドワード・モリナロ   音楽 ジャック・ブレル
                       出演 リノ・ヴァンチュラ/ジャック・ブレル
 
これは日本未公開映画で、NHKで特集があった時に見たのだが、とにかく抱腹絶倒の映画であった。
リノ・ヴァンチュラという俳優を知っている方にはどうしてあの俳優の作品で笑える映画が出来るんだと
お思いかもしれません。いえ、ヴァンチュラは一切笑いませんし、かえって怒っているシーンが多いんで
すがそれが一層笑いを醸し出すのです。何せヴァンチュラは一流の殺し屋なのですから。
仕事がうまくいかず、自殺願望のセールスマンとホテルで偶然隣になったのは殺し屋。殺しを頼まれた
のでこのホテルに来たのだが・・・・・・このセールスマンに振り回される殺し屋に爆笑間違いなし。

 

 

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