外国映画  ナ〜ハ (映画は五十音順になっております)

 

ナイトホークス     Nighthawks           
1981年  アメリカ  99分   監督 ブルース・マルムース   音楽 キース・エマーソン
                     出演 シルヴェスター・スタローン/ビリー・ディ・ウイリアムス
 
音楽が素晴らしくて、思わずサントラ盤を購入したほど思い入れがある。ロッキー以降つまらない映画
で演じていたスタローンが初めて私を唸らせた最初で最後の映画である。一匹狼のテロリストがロンドン
の百貨店を初め無茶なテロを引き起こす。その為に組織から疎んじられた彼は変装してニューヨークに
潜り込み、新たなテロを画策する。スタローン演じる刑事とルトガ−・ハウアー(この人も私一押しの俳優
である。)演じるテロリストの駆け引きが最高である。ちなみに映画は最初から入念に見ること。そうしな
ければラストの面白さは全く判らないであろう。しかしスタローンの後ろ姿はどう見ても女性に・・・・。
とにかく一級のアクション作品であることは間違いない。是非見て欲しい作品である。

 


 

ナタリーの朝   Me,Natalie              
1969年  アメリカ  112分    監督 フレッド・コウ     音楽 ヘンリー・マンシーニ
                      出演 パティ・デューク/ジェームズ・ファレンティノ/M・バルサム
 
小さい頃から自分は醜いという劣等感を持った女性が、いくつかの屈辱を経て家を出て一人暮らしを
始める。自由を謳歌する彼女はとても美しいと私は思う。彼女が下の階の画家と偶然知り合い、初め
て恋という物を知ることになる。しかし彼には美しい奥さんと二人の子供が。彼は10日間で何とか話
をつけてくると立ち去る。そこで彼女が選んだ道は・・・・・。デュークの素晴らしい演技が光る。それよ
りもなによりもこの映画は音楽が全てである。映画音楽が作品の素晴らしさを見事にグレードアップ
させている。特に歌が素晴らしい。チョイ役でアル・パシーノが出ている。小品ながら愛の名編である。

 


 

ナチュラル
1984年 アメリカ   138分    監督 バリー・レヴィンソン   音楽 ランディ・ニューマン
                    出演 ロバート・レッドフォード/ロバート・デュバル/グレン・クローズ
 
この映画で一番好きなのが音楽である。素晴らしい!とにかく何度見直しても音楽の素晴らしさに陶然
としてしまう。映画音楽の良さを知りたい方は必見です。
そしてレッドフォードがまたいい。私が学生の頃、映画好きな人はレッドフォードよりポール・ニューマン
という人が多かった。しかし私はアメリカに今ほとんど見ることの無い誠実さをこの俳優だけには感ずる
ことが出来る。この映画を見てもレッドフォードが嫌いなどという奴はぶん殴ってやりたい。
ある野球選手の物語で、才能があったものある事件がきっかけで遠回りしてベテランの年になってよう
やく大リーグへ。大活躍して入った弱小チームを優勝を争うチームに。果たして優勝はというのが主筋。
演出がうまくこの主人公を魅力ある人物に見事に仕上げている。また白黒の服を着た二人の女性を
主人公の相手にあてがい、極端な悪魔と女神というイメージで女性を見せているところもとても面白い。
最後に、ロバート・デュバルの憎々しげな新聞記者役が最高です。

 


 

ニキータ
1990年  フランス=イタリア  118分  監督 リュック・ベッソン  音楽 エリック・セラ
                           出演 アンヌ・パリロー/ジャン・ユーグ・アングラード
 
リュック・ベッソンは今や人気監督であるが、私はこの映画が一番味わいがあって好きである。
基本的にはアクション映画なのであるが、そこはフランス映画らしくとても映像を美しく撮ってかつ叙情
性に富んだ作品である。
麻薬中毒の少女ニキータをテロリストとして教育し、彼女は何度も殺人を無感動に実施する。そんな時
に彼女に恋人が・・・・・・・・というのが主筋である。
そういえば後年に、この映画の脚本をそのまま使ってバカなアメリカ資本がひどい映画を作った。
映画名を思い出したくもないが、外国のいい作品をアメリカがリメイクするとろくな作品にならない。

 


 

女房の殺し方教えます How To Murder Your Life  
1964年   アメリカ  120分   監督 リチャード・クワイン  音楽 二ール・へフティ
                       出演 ジャック・レモン/ヴィルナ・リージ/テリー・トーマス
この映画を評論家が高評価したのを聞いたことがない。凡作でつまらない映画と仰る。そんな悪評にも
流されることなく、私はこの映画が大好きである。
独身主義の売れっ子漫画家がいる。彼は執事と共に漫画のヒーローの実写を自ら行って作品作りを行
っている。ある時自分のバースディ・パーティの余興でケーキから現れたイタリア美人にメロメロになって
しまい、結婚することとなる。漫画も奥さんに頭のあがらない自分が主人公になり、かえって大受けする
のだが、主人公は面白くない。そこで妻を完全犯罪で消してしまおうという漫画を思いつく。実際に行う
訳ではないのだが、その漫画を見た妻は・・・・・・・・・・他人がどう評価しようと私は気に入っています。

 


 

2001年宇宙の旅  2001:A Space Odyssey 
1966年   アメリカ  140分     監督 スタンリー・キューブリック
                         出演 ケア・ダレー/ゲーリー・ロックウッド
 
映画好きなら知らない者はいないという不朽の名作であり、今見ても新鮮である。(しかし2001年になった
が宇宙への旅はまだまだのようである。)
最初の類人猿たちのショットから始まり、宇宙船ディスカバリー号へと繋がる映像は見事である。この映画
は見る人を想像させずにはいられないストーリーになっており、ラストへの十数分はそれぞれの解釈で
まるで異なってしまうであろう。また宇宙船内でのコンピューターの人間の反逆シーンはとても怖く、将来の
我々にも起こりそうな不気味さがある。この映画が1968年製作というのが驚き!音楽も素晴らしい!

 


 

バグダッド・カフェ      Bagdad Cafe
1987年  西ドイツ   109分     監督 パーシー・アドロン   音楽 ボブ・ティルソン
                         出演 マリアンネ・ゼーゲブレヒト/ジャック・パランス
 
「コーリング・ユー」という曲と共に当時長期に渡り、ヒットした作品で私もはまってしまい2回見直したという
映画です。
砂漠にあるモーテルのバグダッド・カフェにある日、ふらりと太ったドイツ女性がやって来てこのモーテルに
住み着きます。そして・・・・・というのが導入部。
主役の女優の圧倒的存在感は見るものを必ずしびれさせます。また、モーテルの女主人との友情をきめ
細かく描いてホロリともさせます。パランスもとてもいい。とにかくこの映画を見てない人、損してますよ!

 


 

八月のクリスマス
1998年  韓国               監督 ホ・ジノ    音楽 チョ・ソンウ
                          出演  ハン・ソッキュ/シム・ウナ
 
とても悲しい映画である。
余命いくばくもない写真屋の主人公が死を前にある女性と恋する。彼の恋はどうなるのか・・・・・が主筋。
主人公を演じる役者がとてもいい雰囲気を出していて素晴らしい。今の日本映画の役者にはない雰囲気
を持っている。(最も、現在日本には映画俳優は数人しかいないが)
また、時間をゆっくりと流しているようなスローテンポの映像がこの映画をより深みのあるものとしている。
是非、見て主人公を自分に投影して御覧になって頂きたい作品である。

 


 

バニシング・ポイント   Vanishing Point
1971年  アメリカ  99分     監督 リチャード・C・サラフィアン    音楽 ジミ−・ボウエン
                       出演 バリー・ニューマン/クリ−ボン・リトル
 
カーアクションではこの映画のスピード感に勝てる作品はないであろう。
車が生きがいの運び屋がデンバーからサンフランシスコまでを15時間以内に運ぶ賭けに挑戦する。
もちろんスピード違反するものだから、ずっと警察のパトカーや白バイに追いかけられ回されるのである
が、主人公のカーチェイス・テクニックの前にことごとく警察は敗れてしまう。面子をかけて警察はこの車
を止める手段に出る・・・・・・というのが大筋である。
黒人DJが主人公を応援しながらラジオで流す音楽も最高の選曲ですので楽しんで下さい。

 


 

バベットの晩餐会
1987年  デンマーク   102分     監督 ガブリエル・アクセル  音楽 ペア・ヌアゴー
                          出演 ステファーヌ・オードラン/ボディル・キエア
 
この映画はとてもおいしい作品である。見て得した気分になり、擬似食事も味わえるダブルでおいしい
作品なのである。
19世紀後半にある寒村に住む敬虔な信者である姉妹のところに、知人からの紹介でパリから逃れて
きたバベットという女性が棲みつく。ある日、宝くじで大金を当てたバベットは・・・・・・・というのが主筋で
ある。バベットは実はパリでも著名なレストランのシェフであり、そこから始まる晩餐会は映画を見て
味わって頂きたい。デンマーク映画はそれまで見たこともなかったが、余りの質の高さに驚いてしまった。
何度見ても十分にその味を堪能できる映画である。

 


 

パリ、テキサス     Paris Texas     
1984年  アメリカ=西独 146分    監督 ヴィム・ヴェンダース  音楽 ライ・クーダー
                          出演 ハリー・ディーン・スタントン/ナスターシャ・キンスキー
 
この映画の素晴らしさはまず何と言っても、ライ・クーダーによる音楽である。ギターが何とも泣き声を
出しているような演奏がこの映画と見事に融合した。本当に素晴らしい!
テキサスのある場所をひたすら歩く放浪者。迎えに来た弟と共にロサンゼルスへ戻る。そこには自分の
別れた息子がいて、今は弟の夫婦の子供同様になっている。実の息子と親父(放浪者)が仲良くなってい
く場面がとてもいい。放浪者は息子を連れて母親を探しにヒューストンへ。特異な形で再会した二人が愛
するが故に去ったという愛の苦悩を見事にクライマックスで表現している。ただ、この映画を見た人は必ず
、これまで育ててきた弟夫婦が不憫でしょうがないと思うのは間違いないであろう。撮影がまた素晴らしい
ので注目を。カンヌ祭グランプリ獲得作品でもある。

 


 

バンド・ワゴン    The Band Wagon
1953年  アメリカ  112分     監督 ビンセント・ミネリ    音楽 アドルフ・ドイッチュ
                        出演  フレッド・アステア/シド・チャリシー/ジャック・ブキャナン
 
フレッド・アステアは何て素敵なミュージカルスターなんだろうと、この映画を初めて見た時にしみじみ思っ
てしまった。とにかく彼が普通に歩いている時でも。タップを踏んで歌っているような錯覚に陥らせるのだ
から。
落ち目のダンサーが人気挽回を図ろうと、地方巡業に出向くがうまくいかず。そこにダンスのパートナーと
なる女性が現れて、さてショーと恋はうまく成功するか・・・・・・という大筋です。
とにかくアステアの姿を見ているだけで、十分幸せになります。

 


 

ビートルズがやってくる ヤア!ヤア!ヤア!
                          A Hard Days Night
1963年  イギリス  90分      監督 リチャード・レスター
                        出演 ビートルズ
 
この映画にビートルズがどうして当時、熱狂的に人気が出たのかがよく判る映画である。
ドキュメンタリーのように撮影する一方で、きっちりとしたストーリーを組み入れたノンストップ的映像は監督の
手腕が光っている。
「A Hard Days Night」他ビートルズの珠玉の作品たちもバックで気持ちよく流れていてご機嫌である。
ちなみにこの映画はモノクロである。モノクロだからこそこの映画は素晴らしい。実感してください。

 


 

ビッグ・ガン   Tony Arzenta               NEW!
1973年    イタリア  109分   監督 デュチオ・テッサリ
                        出演 アラン・ドロン/リチャード・コンテ/カルロ・グラヴィーナ
 
私が中高生の当時、映画好きの私はロード・ショーやスクリーンといった映画雑誌を購入したものである。
あの頃はアラン・ドロンは日本では絶頂的な人気があった。ダーバンのコマーシャルも懐かしく思い出す。
私がドロンの作品で一押しなのはこの無名なイタリアでの作品である。彼は殺し屋。無情に人を殺してきた
彼も小さな我が子の為に仕事を辞めようと決心し、組織に伝える。回答は彼の車への爆弾設置。何とその
車に愛する妻子が乗って爆殺される。ここから彼の復讐が始まる。多くのカーチェイスや無残な殺し方など
イタリアらしい演出の仕方。ラストの無情さが素晴らしい。映画全体に流れる雰囲気全てを味わってほしい。

 


 

ヒッチャ-    The Hitcher              
1986年    アメリカ  97分   監督 ロバート・ハーモン  音楽 マーク・アイシャム    
                       出演 ルトガー・ハウアー/C・トーマス・ハウエル  
 
B級映画の面白さを見事に仕上げた作品である。特に主演のルトガー・ハウアーは私の大のお気に入りの
俳優である。この映画でも彼特有のデンジャラスさを醸し出している。
テキサスの道路を車を陸送している人間が寂しさゆえか、道に立っていたヒッチハイカーを何気なく車に
招き入れる。それがハウアーが演じるのだが、これがとんでもない殺人鬼で余りの恐ろしさに車からこの男
を放り出したものの、とにかく逃げても逃げてもつきまとってくるその怖さといったら。
ある意味「激突」という映画の顔を見せないタンクローリーの運チャンといい勝負である。とにかく怖い。

 


 

ヒドゥン    The Hidden             
1988年   アメリカ   100分       監督 ジャック・ショルダー 音楽 マイケル・コンヴァティーノ
                          出演 カイル・マクラクラン/マイケル・ヌーリー
 
誰が見てもB級映画ではあるが、私にとっては90年代を代表するアクション及びSF映画と評価の高い作品
である。とにかく脚本の素晴らしさと話の展開のスピード感は素晴らしいものがある。
ある善良な人間が信じられないくらい人格が変わり、人殺しを続ける。その人間は実はその体を乗っ取られ
ているだけで実はすでに死んでいる。その乗っ取っているのは宇宙人である。その宇宙人を追いかける者
との追跡そして対決。本当にワクワクさせるものがある。
B級映画の傑作と私は思っているが、映画評論家の評価は極めて低い。10回以上は見ています。

 


 

ピロスマニ      Pirosmani
1969年   グルジア(ソ連)  87分    監督 ゲオルギー・シェンゲラーヤ 音楽 V・クヒニアーゼ
                            出演  アフタンジル・ワラジ
 
全く予備知識なく、期待もせずに見た映画が良かった時の幸福感は映画好きの方なら判って頂けると
思う。正にこの映画は拾い物の作品である。
ピロスマニという画家(この映画を見るまで知らず)の十数年間をドキュメンタリー・タッチで静かにかつ
淡々と描いた作品である。
この映画で紹介されたピロスマニの作品のすっかりファンとなってしまったのだが、未だに彼の作品が
載った作品集を見たことがない。静かな時を好む方、絵が好きな方は是非御覧ください。

 


 

ファミリー
1982年  アメリカ   96分       監督 ジョン・アーマン  音楽 ローレンス・ローゼンタール
                          出演 アン・マーグレット/フレデリック・フォレスト
 
人間、本当に純粋に涙を流したくなる時がある。その時に私は必ずこの映画を見ることにしています。
10人の子供を持つ母親は持病持ちで酒飲みではあるが気のいい夫と貧しいながらも楽しく暮らして
いたが、ある日医者からガンと宣告される。その日から母親は10人の子供達がしっかりと育つ為に
自分で里親探しを始める・・・・・・・というのが主筋。
母親役のアン・マーグレットが気丈なキャラを見事に演じて泣かせてくれます。私はそれよりも持病
持ちの為に、母親がいなくなると子供達を育てられないと判断されて最後に一人ぼっちになる夫役の
フォレストの気持ちを思ってボロボロと泣いてしまうのだ。
10人も自分の子供がいるというのに、1人も自分が育てることが出来ないなんてどんなに自分が情け
なく思ってしまうか。この映画は字幕ではなく吹き替え映画で見たほうがベターです。泣きます!

 


 

ブラジルから来た少年
1978年  アメリカ   126分    監督 フランクリン・J・シャフナー 音楽ジェリー・ゴールドスミス
                       出演 グレゴリ−・ペック/ローレンス・オリビエ
 
映画音楽の頂点を聞くことが出来る作品です。我が愛する映画音楽作曲家のゴールドスミスのベスト
スコアを聞くことが出来ます。
ナチの残党である博士がヒットラーの残した血液からヒットラーと同じクローン人間となりうる子供を
多くばら撒き、ナチスの再興を図るというとんでもない話です。が、それがありそうでとても怖くて、面白い
作品に仕上がっております。特に博士演ずるペックと反ナチ組織で博士を追うオリビエとの行き詰まる
攻防は見ていてワクワクする展開です。ヒトラーのクローンである子供が映画とわかっていても怖い。
クローン問題が騒がれているだけに面白いこと間違いなし。映画音楽の極みも堪能してください。

 


 

フランスの思い出  Le Grand Chemin 
1987年  フランス   103分    監督 ジャン・ルー・ユベール      音楽 ジョルジュ・グラニエ
                        出演 リシェール・ポーランジェ/アントワーヌ・ユベール
 
子供が大人たちの心の傷を癒すというとても優しいそしてノスタルジー的な作品である。
都会育ちの少年が親の知り合い夫婦が住む小さな村の預けられる。彼にとっては自然に囲まれた世界
がとても魅力的ではあったが・・・・・というのが導入部。
隣に住むおしゃまな女の子マルティーヌとの絡みがとても面白い。都会から来た男の子に興味を持つの
はやむを得ないが、この女の子の設定は魅力的である。また、預けられた夫婦がしっくりいってなかった
のがこの少年を預かることによって変わっていく様がきめ細かく描かれていて素晴らしい。

 


 

ブルース・ブラザース   The Blues Brothers
1980年  アメリカ   135分   監督 ジョン・ランディス    音楽 エルマー・バーンスタイン
                       出演 ジョン・ベル−シ/ダン・エイクロイド/キャリー・フィッシャー
 
ジョン・ランディス監督は私が好きなコメディ作りが得意である。特にこの作品の面白さはアメリカ映画の
歴史でも高く評価されるべきである。兄弟の一人を演ずるジョン・ベル−シの存在感は圧倒的で、この
映画の後、若くして急死したのが残念でならない。
この映画のもう一つの見所は音楽である。特に、レイ・チャールズやアレサ・フランクリンなどの黒人歌手
本人が出てきて素晴らしい声を聞かせてくれる。ジェームス・ブラウンも最高である。
また「ピーター・ガンのテーマ」や「ローハイド」など懐かしい曲を今風に演奏してくれるのも楽しい。

 


 

プレイス・イン・ザ・ハート
1984年  アメリカ  112分       監督 ロバート・ベントン  音楽 ジョン・キャンダー
                          出演 サリー・フィールド/エド・ハリス/ジョン・マルコビッチ
 
この映画はアメリカの汚い部分が良く見えるので大好きな映画である。
テキサスで保安官である夫が酔っ払いの黒人に殺された妻が、銀行から返済を迫られて綿花収穫一番
乗りを狙って奮闘努力する。さて結果は・・・・・・が主筋です。
この話に黒人浮浪者(ダニー・グローバー、うまい!)や盲目の間借り人(マルコビッチ、素晴らしい!)
等が絡み、ラストに向けて話は進む。黒人へのひどい差別や竜巻によるひどい被害といったアメリカの
本当の姿を正面から捉えた見事な作品です。またサリー・フィールドがたくましくなる女性を見事に演じて
アカデミー賞を獲得。厳しくて、辛い映画ですがラストの素晴らしさに救われた思いがします。
ベントン監督、見事です。

 


 

プレデター2                   
1990年  アメリカ  108分     監督                音楽 アラン・シルヴェストリ
                        主演 ダニー・グローバー/ゲイリー・ビジー
 
この映画を皆さんにお薦めするのは、いささか気が引ける。何故なら全くヒットどころか話題にもならな
かった映画だからである。最初のプレデターはシュワルツネッガ−活躍のジャングルでの宇宙人との
対決を描いた。この作品はロサンゼルスだったと思うが、そこでの人間狩りを行う宇宙人と仲間を殺さ
れ、執拗に追いかける刑事との対決なのだが、この追いかけあいが最高に面白い。例えていうなら
大阪の道頓堀で鬼ごっこしているのを見ている感覚であった。純粋にアクション映画として気楽に見て
もらってもいい。脚本がしっかりしている1990年代の稀有な作品である。誰が言おうと私は好きだ。

 


 

フレンチ・コネクション  The French Connection 
1971年  アメリカ  104分     監督 ウイリアム・フリードキン    音楽 ドン・エリス
                        出演 ジーン・ハックマン/フェルナンド・レイ
 
刑事もの映画のベスト作品である。続編の2も素晴らしく、出来れば併せて御覧になることをお薦めする。
それとドン・エリスの音楽が素晴らしい。ジャズ畑の方だそうであるが、こんなスコアが書けるなんて相当
な腕であったのだろう。(彼は続編終了後、すぐに死去してしまった。)
麻薬組織を追うニューヨークの刑事をノンストップで見せるのだが、とにかく通称ポパイを演じるハックマン
の存在感が圧倒的で、見る者を引き込まずにはいられない。
有名な電車を高架下の道路を暴走して追いかけるシーンは何度見ても凄い。

 


 

ペイルライダー
1985年 アメリカ  105分    監督 クリント・イーストウッド  音楽 レニー・ニーハウス
                     出演 クリント・イーストウッド/マイケル・モリアティ他
 
はっきり言ってストーリーは名作「シェ−ン」のパクリである。映画を1回みればわかるのだが、それでも
面白いと思うのはイーストウッド監督の演出の力である。
西部劇のお決まりのパターン、悪い奴は徹底的に悪く、主人公は徹底的にカッコいい。それがこれほど
明確に出て、見終わった後の爽快感が出る作品も珍しいのである。
恐らくイーストウッド監督は当時の傾向で、勧善懲悪が曖昧になってきた西部劇に対していややはり
西部劇はこうありたいというのを見せたかったのでは。その対極が後に作成し、アカデミー賞を獲得した
「許されざる者」である。
が、私はイーストウッド監督のベストの作品はこちらだと思っている。イーストウッドというキャラはダーティ
ハリーや他作品でもいつもかっこがよくなくてはならないというのが大ファンである私の信念である。

 


 

ポイント・ブランク      Point  Blank       
1967年  アメリカ  92分      監督 ジョン・ブアマン     音楽 ジョ二−・マンデル
                        出演 リー・マービン/アンジ−・ディッキンソン
 
92分短い映画であるが、素晴らしいハードボイルドな作品である。初めて今さっき見たところだが、その
完成度に感動をしてしまった。同窓会で出会った二人が今は無人となったアルカトラズ刑務所での取引
のお金を奪おうとする。殺さない約束だったが、相棒は相手を殺してしまい、更に妻を奪い、主人公にも銃
を発砲する。話は生き残った主人公がこの分け前の金を取り戻すかが、主筋となる。この相棒は組織に
金を返す為に上記の計画に誘った。主人公がここからハードボイルドに徹して素晴らしい緊張感を画面
に持たせる。効果的な音楽手法を2箇所使っている。マービンが何ともカッコいい!さてラストは・・・・・

 

 


 

北北西に進路を取れ   North by Northwest
1959年  アメリカ   136分     監督 アルフレッド・ヒッチコック   音楽 バーナード・ハーマン
                         出演 ケーリー・グラント/エヴァ・マリー・セイント
 
ヒッチコックの中でも、完成度の高い作品である。
犯人と間違われ殺されそうになった主人公が、その男のところに出向くと既に殺されていた。かくして殺人
の容疑者として追われることになるが・・・・・・が導入部のあらすじである。
有名なシーンが多いことで有名だが、畑で飛行機で追われるシーンとラストでの山での追跡シーンが秀逸
である。またヒッチコックとの名コンビである、ハーマンの音楽の素晴らしさは賞賛に値する。
サスペンスはこういう作り方をするものだということがよく判る映画である。

 


 

炎のランナー    Chariots of Fire
1981年  イギリス  124分       監督 ヒュー・ハドソン    音楽 バンゲリス
                          出演 ベン・クロス/イアン・チャールストン/イアン・ホルム
 
この映画の完成度の高さ、格調の高さはアメリカ映画が永遠にたどり着けないところに位置している。
だからこそ、この映画にアカデミー賞を与えたのであろう。
1924年に開催されたオリンピックで活躍したイギリスの生き方が全く違った二人の陸上選手が夢を
達成させるまでをきめ細かく追っている。また、当時のトラッド・ファッションを楽しめるのもいい。
しかし、何よりも好きなのがバンゲリスの音楽である。最初に映画で聞いた時も感動したが、サントラの
レコードで聞くとよりいいスコアである。80年代の映画音楽のナンバーワンといっても過言ではない。

 


 

ボビー・フィッシャーを探して Seaching for Bobby Fisher
1993年  アメリカ  110分        監督 スティーブン・ザイリアン 音楽 ジェームス・ホーナー
                           出演 マックス・ポメランツ/ベン・キングズレー
 
ボビー・フィッシャーとは若くしてチェスの全米チャンピオンになり、ロシア人を初めて打ち破ってから姿を
消した人間である。最初は彼の伝記のように思えたが、そうではなく小学校レベルの少年が突然とある
公園の賭けでのチェスを見ているうちに覚えてしまう。それを天才的だと認めた両親のサポートもあって
一人の先生に出会う。本当のチェスへの心がまえを教えてもらい最後には・・・・というストーリーです。
が、はっきり言って映画よりもこの子役の可愛らしさに惚れこんでしまいました。見事な演技を見せ、私
のスター感を倒錯させてしまいました。最後にこの話は実話だそうです。見れば、あなたも良さが判ります。

 

 

 

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