外国映画  マ〜ワ (映画は五十音順になっております)

 

 

マイ・フェア・レディ    My Fair Lady
1964年  アメリカ   175分       監督 ジョージ・キューカー  音楽 アンドレ・プレヴィン
                           出演 オードリー・ヘップバーン/レックス・ハリスン
 
オードリーのファンには申し訳ないがこの映画はヒギンズ教授演ずるレックス・ハリスンの独壇場の
映画である。ハリスンはロングランを続けたこの舞台でも同じ役を演じている。
オードリーは確かに美しい。が、この映画では着せ替え人形と同じである。女優として、下町の花売り娘
の下品さを演じることは全く出来なかった。
それを気にせずに見ると、素晴らしいミュージカルの映画化である。魅力ある歌曲が目白押しではあるが
やはり「The Rain in Spain」と「運がよけりゃ」が秀逸。一級品を味わってもらいたい。

 


 

マカロニ    Maccheroni
1985年  イタリア  106分    監督  エット−レ・スコラ  音楽 アルマンド・トロヴァヨーリ
                       出演 ジャック・レモン/マルチェロ・マストロヤンニ
 
大好きな俳優二人が競演するなんてとワクワクしながら見に行った映画である。そして期待にたがわず
いい映画であった。
アメリカの会社役員が商用でナポリを訪問する。そこで彼が第二次大戦中に関係をもった女性の兄だ
という男が話し掛けてくる。しかし覚えがなく、気になってその男の所に出向く・・・・・・・というのが導入部
である。後は実際に見て楽しんで頂きたい。レモンとマストロヤンニの芸達者の名優が余裕を持った演技
をこれでもかと見せ付けてくれる。これは大人の映画である。

 


 

街の灯    City Light
1931年   アメリカ              監督・音楽 チャールズ・チャップリン
                           出演  チャールズ・チャップリン/ヴァージニア・チェリル
 
言わずと知れたチャップリンの名作。
不況の時代。放浪者は食べるのも困る時代。そんな彼がふと知り合った盲目の花売り娘に恋をする。
放浪者は何とか彼女を救ってやりたいと思うが・・・・・・というのが大筋。
もちろん会話は字幕で出るだけだが、字幕なしでも十分理解できるほどのチャップリンの演出の完成度。
今さら説明する必要はありませんが、ラストは本当に感動的。このラストの素晴らしさはトーキー映画では
とても表現出来なかったであろう。

 


 

真夏の夜のジャズ
1959年   アメリカ  82分    監督 バート・スターン  
                       出演 ルイ・アームストロング/マヘリア・ジャクソン/アニタ・オデイ
 
1958年のニューポート・ジャズフェスティバルのコンサートシーンを映像的かつスナップショット的に写した
ドキュメンタリー風映画である。
演奏者の素晴らしい演奏の数々と、それを心底楽しみに来ている観客の姿を見事な映像美でとらえた傑作
である。(少なくとも私はである)
特に大好きなルイ・アームストロングの迫力ある演奏と、アニタ・オデイの素晴らしい声を堪能できるだけで
幸せになってしまう。
また終盤のマヘリア・ジャクソンのゴスペルは映画として見ている私達の心の中まで染み入る素晴らしさで
迫ってくる。コンサートを映像として捉えた最高で最後の作品であります。

 


 

まぼろしの市街戦  Le Roi du Coeur
1967年  フランス=イギリス   103分   監督 フィリップ・ド・ブロカ 音楽 ジョリュジュ・ドリリュ−
                             出演 アラン・ベイツ/ジュヌビエール・ビジョルド
 
戦争というものがいかに人間にとって愚かな行為かを痛烈に見せ付けた傑作である。
ドイツ軍が撤退してしまった、フランスのとある村にやってきた偵察任務のイギリス兵。そこには精神病院
から抜け出した患者が自由にかつ人間らしく暮らしていた・・・というのが導入部。
戦争という名目によって見も知らぬ他国の国の人間同士が殺しあう馬鹿さ加減を、純粋な患者たちの目
から見させることで、ブロカ監督は一種の芸術作品まで高めてしまった。
ラストの主人公が取った行動はとてもわかるような気がする。

 


 

真夜中のカーボーイ   Midnight Cowboy
1969年  アメリカ  113分       監督 ジョン・シュレシンジャ−  音楽  ジョン・バリー
                          出演 ジョン・ヴォイト/ダスティン・ホフマン
 
自由の国と言われるアメリカがそこで敗者となった人間にとって、いかに冷酷で残忍な国であるかをこの
イギリスのシュレシンジャ−監督が見事にドラマとして描き出している。
ホフマン演ずる主人公の情けなさは一級品の演技である。またこの映画のラストほど哀しく、救いようの
ない作品も珍しい。
この映画のもう一つの見所はジョン・バリーの見事な映画音楽である。一つの旋律をいくつもの曲にアレ
ンジして映画に溶け込ませている。ニルスンの歌う「Everybodys Talkin」は最も好きな映画の挿入歌。

 


 

マルコム
1986年  オーストラリア 90分    監督 ナディア・タス  音楽 ペンギンカフェ・オーケストラ
                        出演 コリン・フリールス
 
この映画は日本未公開映画ということで、たまたまNHKの衛星で未公開映画特集で放映されたのだが
特筆ものの面白さである。やはりオーストラリア映画で監督、俳優とも無名ばかりで入らないと思われた
のであろう。
ストーリーは市電好きの主人公とふと知り合った男女計3人が荒唐無稽の銀行強盗を実行する。(この
強盗はとても思いつかない愉快な方法です。)さて彼らは成功できるのか、というのがあらすじです。
脚本が素晴らしく、この放映に関してだけはNHKに感謝します。またそれ以上に素晴らしいのが音楽
です。ペンギンカフェ・オーケストラの洒脱で軽快な音楽が見事にストーリーとマッチングして見事な効果
を上げています。私の好きな映画ベスト10に必ず入る作品です。機会があれば、是非!

 


 

マルチニックの少年  Rue Cases Negres
1983年  フランス  102分      監督  ユーザン・パルシー  音楽 マラボア
                         出演  ギャリー・カドナ/ダーリン・レジテム
 
貧しい階層にいる黒人の少年がそうした境遇にもくじけすに育っていく姿が、女性監督ならではの暖かい
目で語られている。
この映画が魅力ある作品になったのは一にも二にも祖母の素晴らしさである。この少年を立派な人間に
育てるために、自分の境遇への不満や希望を全て封印して全力を注ぐ姿は本当に感動してしまう。
また主人公を演じる少年の素直な演技は見ていてとても気持ちが良く、それがかえってこの少年が立派
に育ってほしいと映画と判っていながらも願ってしまう。しみじみとなりたい方に見て頂きたい映画である。

 


 

Mr.ディスティ二−   
1990年  アメリカ            監督 ジェームズ・オア
                         出演 ジェームス・ベル−シ/リンダ・ハミルトン/マイケル・ケイン
 
この映画はディズニー作品だったと思う。データがないので申し訳ないが、とてもハートウオーミングな愛す
べき作品である。
主人公は綺麗な奥さんと平々凡々な生活を送っている。自分が学生時代の野球のバッターボックスで打って
いれば人生は変わっていたと常に思っている(実際は三振)。ある日、不思議なバーに入り自分があの打席
でホームランを打った場合の違った人生を歩む世界に連れ込まれる。というのが映画の導入部である。
コメディタッチでありながら、ほのぼのとして見ていて気持ちがいい。違った人生の中で、自分の奥さん(別の
世界では当然他人の妻)に会って恋をするというところがとても素晴らしい。奥さん役のハミルトンは私のお気
に入りの女優さんである。またクレジットが流れる際の「アンチェインド・メロディ」の歌が最高!

 


 

ミスター・ノーボディ  My Name is Nobody
1974年 イタリア=フランス=西独  115分  監督 ト二ーノ・ヴァレリ 音楽 エンニオ・モリコーネ 
                                出演  ヘンリー・フォンダ/テレンス・ヒル
 
私が愛してやまないB級映画の傑作である。種別ではマカロニ・ウエスタン(イタリア風西部劇)となるの
だろうが、そんなことはどうでも良く本当に味わいのある作品です。
西部劇ファンにはこたえられない雰囲気がありますし、ユーモアたっぷりの物語構成になっているので
肩肘はらずに楽しむことが出来ます。
音楽もとても良く、ラストのフォンダとヒルの決闘シーンまでの音楽の使い方は秀逸。
はっきり言ってこの映画は女性の方と真面目な映画ファンには合わないと思いますのでご注意を。

 


 

道      La Strada
1954年  イタリア   108分    監督  フェデリコ・フェリー二  音楽  ニーノ・ロータ
                        出演  ジュリエッタ・マシ−ナ/アンソニー・クイン
 
言わずと知れた名作。何もかもが素晴らしい。
何と言ってもニーノ・ロータのテーマ曲がいい。最高である。世界映画音楽のベスト10に入る名曲である。
俳優の演技が素晴らしい。マシ−ナ以外に誰がジェルソミーナを演じられたろうか。アンソニー・クイン以外
にあのザンパノを演じられるわけがない。
フェリーニの小難しい映画は嫌いである(81/2 のような)。私はこの映画こそがフェリーニの真髄と信じて
やまない。この映画は何度も何度も見る価値がある稀有の作品であると思う。

 


 

未知との遭遇   Close Encounter of the Third Count
1977年   アメリカ   135分     監督 スティーブン・スピルバーグ  音楽 ジョン・ウイリアムス
                          出演 リチャード・ドレイファス/メリンダ・ディロン/テリー・ガー
 
この映画を見る度に大阪にあった阪急シネマ劇場を思い出す。映画のクライマックスで宇宙人のマザーシップ
が現れた時に劇場の上を走る阪急電車の音が聞こえて興醒めしてしまったからだ。
余談はともかく、この映画はラストの30分あまりが全てであり、当時の我々にはマザーシップの特撮には圧倒
されてしまった。(今はCGで簡単かもしれないが)
特撮と共に輝いていたのがウイリアムスの音楽である。この素晴らしいスコアがなければこれほどの感動は
なかったであろう。なお、後年に出た特別編(宇宙船の中を見せる)はラストの味わいをなくすので嫌いです。

 


 

未知への飛行   FAIL SAFE   
1964年  アメリカ  101分    監督 シドニー・ルメット   音楽
                       出演 ヘンリー・フォンダ/ウオルター・マッソー
 
この映画はほとんどが司令官同士のやりとりばかりの地味な映画である為、80年代になってようやく陽の目
を見ることとなった核戦争を描いた作品である。
アメリカ軍の安全装置が故障してしまい、核爆撃機編隊にモスクワ侵攻の命令が出てしまう。あわてた
国防総省ではなんとか連絡を取ろうとするが、皮肉なことにソ連の妨害で連絡が取れない。さあ、核爆弾
はモスクワに落とされるのか・・・・・・・という主筋である。
この映画の緊迫感は見ている観客に手に汗握らせる程の見事さである。そしていかにこうした重大事が
我々一般市民の知らない間に進まれているかという怖さを感じる。また機械を信じることの怖さ。
ちなみに、知人の萩原氏からも推薦があった一押しの作品である。

 


 

ミツバチのささやき El Espiritu de la Colmene     
1973年  スペイン     監督 ヴィクトル・エリセ  音楽 ルイス・デ・パブロ
                  出演 アナ・トレント/イザベル・テレリア/フェルナンド・フェルナン・ゴメス
 
或るスペインの小さな村の公民館に巡回の映画がやってくる。映画は「フランケンシュタイン」で、怪物と
少女のの交流とその少女が殺される場面に子供達はショックを受ける。そこから主人公である可愛い
(本当に可愛い!)アナという少女と家族の生活風景が静かな画面で展開されていく。
ある日姉と村から離れた倉庫に、好奇心で出向く。アナは興味が湧いてきて良く出向くようになり、ある日
軍隊から脱走した兵士が傷ついているのを倉庫に見つけ、かくまってやるが殺されてしまう。ショックを受
けたアナは行方不明となる。こうした色々なエピソードが静かに流れていく、本当に詩情豊かな作品です。

 


 

未来警察     Runaway                  
1984年  アメリカ      監督 マイケル・クライトン   音楽 ジェリー・ゴールドスミス
                  出演 トム・セレック/シンシア・ローズ/ジーン・シモンズ
 
「ウエストワールド」や「ジュラシック・パーク」の原作者であるマイケル・クライトンが監督まで兼ねた真のB
級映画における傑作です。この映画の面白いところは、将来的に世界の全ての分野にロボットが入りこ
んできていることを予測し、異常を起したロボット始末課なるものを警察に設置したこと。それと悪役に
ロックバンドのKISSのリーダーであるジーン・シモンズを配したことである。007等に出演していたどんな
敵役よりもずっと素晴らしい。映画はシモンズ演ずる悪党の殺人マシーンを製造させることを警察官であ
る主役が阻止させるストーリー。クモのロボットは不気味。音楽は好きなゴールドスミスだが・・・・・残念。

 


 

メリー・ポピンズ    Mary Poppins
1965年   アメリカ       監督 ロバート・スティーブンソン   音楽  シャーマン兄弟
                    出演 ジュリー・アンドリュース/ジョン・ギャビン
 
私のこの映画への思い入れと愛し方は半端じゃないのである。何せ、仕事に出かける際にこの映画の
音楽を聴きながら出勤する位なのだから。また年に6回以上は見て喜んでいる。
言わずと知れたディズニー製作のミュージカルの傑作である。アニメをうまく使ってとても楽しい作品で
ある。有名な「チム・チム・チェリー」を初め、佳曲が目白押し。特に私が好きなのは「ニペンスを鳩に」と
いう歌である。この歌が流れる時はいつも涙がうるうるとなってくる。
またラストにみんなで凧を上げるシーンで歌われる「凧をあげよう」もとても気持ちがいい。親子で楽しめる
素晴らしい作品です。昔のディズニーは本当にいい映画を作っていた。(最近は・・・・・)

 


 

山の郵便配達                    
1999年   中国  93分   監督 フォ・ジェンチー    音楽 ワン・シャオホン
                    出演 トン・ルーチュン
 
とても静かな映画である。そして映画が心の風景に染みとおっていく感じがする作品である。ストーリーは
長年山を回って郵便配達をしていた父親に代わって、その仕事を息子が引き継ぐことになるということ
から始まる。初回だけは父親が同行していく。その二人の歩くシーンがとても素晴らしいのです。父と子
のそれぞれの思いや心のすれ違い等をシーンとして挿入していくことで、非常に見てる側が優しい気持ち
になってきます。音楽もとても素晴らしく、心に染み入るメロディーです。それと配達人と同行する次男坊
と呼ばれるシェパ−ドが好演。こんな静かで素敵な映画は今の日本では無理やろねとしみじみ思いました。

 


 

ヤング・フランケンシュタイン Young Frankenstein  
1974年  アメリカ  107分   監督 メル・ブルックス   音楽 ジョン・モリス
                      出演 ジーン・ワイルダー/ピーター・ボイル/マデリン・カーン
 
とにかく面白い映画である。さすがメル・ブルックス監督作品であると唸らざるを得ない。ストーリーはフラン
ケンシュタイン博士の孫が遺言で財産を相続することになり、ペンシルバニアの古城に出向く。この当りは
恐怖映画のように思えるが、個々に細かいギャグを入れている。そこで祖父と同じように怪物を創造する
ことに成功する。ここからがおかしいのだが、古城を抜け出した怪物がうろつく状況で爆笑シーンが続く。
特にジーン・ハックマン扮する盲人と怪物との絡みが最高です。(お腹が痛くなるほど)最後には怪物に孫が
脳の一部を与えることでハッピー・エンディングとなる。しかし、更なる最後のどんでん返しが爆笑です。

 


 

ユーズド・カー    Used Car 
1980年  アメリカ  113分    監督 ロバート・ゼメキス   音楽 パトリック・ウイリアムズ
                       出演  カート・ラッセル/ジャック・ウオーデン
 
偉大なるB級映画のベスト作品(あくまで私見であるが)
この映画ほど上映映画館を沸かせ、笑わせた作品には私はめぐり合っていない。なのに全く評価されて
いないのが、かえって気持ちいい。
道に向かいあった中古車屋の販売合戦がストーリーの中心となる。特に双方の経営者を演じるウオーデン
の演技は素晴らしい。それと何といってもこの映画に出るワンチャン!もう最高ですね。
この映画で笑えない人はとても不幸な人だと思います。

 


 

遊星からの物体X    The Thing            
1982年   アメリカ  110分    監督 ジョン・カーペンター   音楽 エンニオ・モリコーネ
                        出演 カート・ラッセル/ウィルフォード・プリムリ−
 
1940年代の「遊星よりの物体X」のリメイク作品ではあるが、面白さとグロテスクさはこっちが断然です。
南極にてノルウェー基地のヘリコプターが一匹の犬を追いかけるシーンから始まるのが印象的。その犬が
アメリカ基地に入ってきて、種種の要因から基地に匿われることになる。実はこの犬に異星からやって来た
生物が乗り移っていた。(ノルウェー基地に確認に行って判明。円盤も)アメリカの隊員も一人一人やられて
残された者たちも疑心暗鬼に陥ってしまう。とにかくこの映画に出る異星生物のデザインは画期的で未だに
これを破る気色悪い怪物には出あっていない。エンニオ・モリコーネの音楽も素晴らしい。

 


 

夕陽に立つ保安官
1968年  アメリカ   93分     監督 バート・ケネディ  音楽 ジェフ・アレクサンダー
                        出演 ジェームス・ガーナー/ジョーン・ハケット/W・ブレナン
 
映画が好きな方でもほとんど知らないんじゃないかという思いっきり無名のB級西部劇である。
べらぼうに面白い西部劇なのにである。西部劇が大好きな人にはたまらない面白さが随所にある。
主人公のガンマンがゴールド・ラッシュに湧く町にやって来て保安官となる。この街には無法者の一家
がやりたい放題やっているが、これに対して保安官は・・・・・・が主筋である。
が、これ前編に渡ってコメディ仕立てで二ヤリニヤリと笑いながら見てしまう。無法者の親分が西部劇
ファンならたまらないウオルター・ブレナンが演じている。ただ、この映画は西部劇に何の興味もない方
には極めてつまらないかもしれない恐れがある。だから、気の向いた方だけどうぞ。

 

 


 

夕陽のギャングたち  Giu La Testa           
1972年  イタリア  155分     監督 セルジオ・レオーネ   音楽 エンニオ・モリコーネ
                        出演 ロッド・スタイガー/ジェームス・コバーン
 
この監督は嫌になるほど長廻しで映画を撮る。長廻しとはカットをしないで1台のカメラで俳優を追い続け
る手法である。「夕陽のガンマン」や「ウエスタン」、「ワンス・アポンナタイム・イン・アメリカ」ではうんざりして
見ていたが、この映画はとてもその長廻しがいいのである。家族を引き連れての山賊とアイルランドの
革命家が偶然に出会い、そしていつのまにかメキシコ革命に巻き込まれていくというのが大筋のストーリ
ーでした。ロッド・スタイガーとジェームス・コバーンの競演は正に最高の選択だったと思います。またモリ
コーネの音楽が素晴らしく、「ション、ション、ション」というフレーズが耳に残って離れそうにありません。

 


 

夜の大捜査線   In the Heat of the Night
1967年   110分  アメリカ    監督 ノーマン・ジュイソン  音楽 クインシー・ジョーンズ
                        出演 シドニー・ポワチエ/ロッド・スタイガー/ウオーレン・オーツ
 
この映画はいくつものアメリカの現実を描いている。南部で今も根強く続く人種差別と、よそ者を徹底的に
排他しようとする陰湿な人間たち。そしてこの映画の圧倒的な主人公であったポワチエがアカデミー賞に
ノミネートさえされず、どうでもよかったロッド・スタイガーがアカデミー主演男優賞をとる不条理。
スタイガーに賞をやるくらいなら、この映画のウオ−レン・オーツに助演を与える方が適切である。いかに
アカデミー賞が何の価値もない賞かがよくわかる。(スタイガーは「質屋」の演技でもらうべきであった。)
南部の田舎町で金持ちに白人が殺される。駅で列車を待っていた黒人が理不尽にも逮捕されるが、彼は
東部の優秀な殺人課の刑事であった。そして捜査を始めるが・・・・・・・というのが大筋。
同時に私の大好きな作曲家クインシー・ジョーンズの素晴らしい映画音楽を味わってください。

 


 

ラスト・シューティスト   The Shootist
1976年  アメリカ  99分     監督 ドン・シーゲル    音楽 エルマー・バーンスタイン
                    出演 ジョン・ウエイン/ローレン・バコール/ジェームス・スチュワート
 
我が愛すべき西部劇永遠のヒーロー、ジョン・ウエインの遺作であって最高作品です。
ジョン・ウエインはお情けで「勇気ある追跡」でアカデミー賞をもらいましたが、この遺作の演技こそが賞を
もらう価値のあるものです。ライフル持たせればこの人以外に映える人は考えられません!
余命いくばくもない老ガンマンがある街で過ごす最後の一週間を克明に捉えた作品で、さすがアクション
映画の名匠ドン・シーゲルが見事なアクション・シーンをウエインの為に設定します。
西部劇の一つの昇華作品がここにあります。男の方に見て勇気を持ってほしい映画です。

 


 

離愁      Le Train                   NEW!
1973年  フランス/イタリア    監督 ピエール・クラニエ・ドフェ−ル 音楽 フィリップ・サルド
                       出演 ロミー・シュナイダー/ジャン・ルイ・トランティニヤン
 
この作品は最初見た時は原題にするのが正解と思ったが、ラストを見てなるほどこの「離愁」以外の題名
はないなと納得してしまった。この映画は103分あるがラストの数十秒のシーンの為の作品と断言した
っていい究極の愛の作品である。第二次大戦中の田舎町からラジオ修理工が家族共々疎開しようとして
いた。が、途中で家族と離れ離れになり、そこで貨車の中である女と出会う。ドイツ系のユダヤ人だという
ことで逃げている。いつしか男と女は恋に落ちてしまう。しかし一瞬の交わりである。数年後フランスを
占領下においたドイツ軍より疎開先で、男はある人物を見てほしいと連れて行かれる。そこにはレジスタ
ンスとして逮捕された彼女がいた。そしてラスト。このラストの切なさは他の映画を凌駕しています。

 


 

リトル・ダンサー   Billy Elliot          
2000年 イギリス=フランス 112分 監督 スティーブン・ダルドリー 音楽 スティーブン・ウオ−バック
                        出演 ジェイミー・ベル/ジュリー・ウオルターズ
 
ある11歳の男の子がバレエに目覚めた。その理由は明らかにされていないし、する必要もないと感じさせ
る作品である。父と兄は炭鉱夫で母は既に死んでいる。とても豊かな生活ではない。徘徊する祖母の世話
まで主人公がやっている。この子の才能に気付いた一般で皆にバレエを指導している女性が熱心に教え
、彼も踊ることの喜びを感じ初めている。ある日、バレエをやっていることに気付いた父親は一旦は激怒する
が、男の子が踊る姿を見て何とかしてやりたいと思うようになる。特に父親が炭鉱のスト中にもかかわらず
裏切って働こうとする姿に感動してしまう。遂に国立バレエ学校オーディションへと向う。そして・・・後は自分
で見てやってください。映画中に流されるクラッシュのロックが最高です!

 


 

レッド・サン   Soleil Rouge                 
1971年 フランス=イタリア 115分  監督 テレンス・ヤング   音楽 モーリス・ジャール
                         出演 チャールズ・ブロンソン/三船敏郎/アラン・ドロン
 
つい先日亡くなったブロンソンと故三船敏郎とアラン・ドロンの三大スターが競演した奇妙な西部劇である。
1860年日米修好条約の大使等一行が乗った列車が強盗に会う。頭はブロンソンとなっているも、最後に
アラン・ドロンに裏切られる。その時大統領に献上する筈であった刀が持っていかれる。危うく難を逃れたブ
ロンソンと三船敏郎の奇妙な旅が始まる。さて三船はこの刀を取り返したかどうかが焦点である。列車強盗
や淫売宿、インディアンの来襲など西部劇的要素をふんだんに取り入れた。何と言ってもこの映画でカッコ
いいのは三船敏郎です。あの苦みばしった顔が本当の侍に見える。モーリス・ジャールの音楽もとてもいい。
人が何と仰ろうと、私はこの映画が大好きなんです。だから敢えて見るのは御薦め致しません。お暇なら。

 


 

レナードの朝       Awakenings
1990年  アメリカ   121分    監督 ペニー・マーシャル   音楽 ランディ・ニューマン
                        出演 ロバート・デ・ニーロ/ロビン・ウイリアムス
 
この映画はデ・ニーロ、ウイリアムス双方のベストの作品である。
特にデ・ニーロの演技なくしてはこの映画の成功はなかったであろう。何という素晴らしい俳優かと彼の
演技を見るだけで感動してしまう。
睡眠病という原因不明の病気で30年もの間時間がとまってしまっているレナードがいる病院に新任の
医者が赴任してくる。彼は患者達が生きていることを確認し、何とかしてやろうと努力する。その結果・・・・
この物語は実話と聞いている。その実在の医者は今も生きながら眠りつづけている患者達のために努力
しているとのこと。ちなみに昨年だけで5回も見直すほどの私の一押し作品である。見る度に感動!

 


 

ローカル・ヒーロー 夢に生きた男   Local Hero
1983年 イギリス  112分    監督 ビル・フォーサイス  音楽 マーク・ノップラー
                     出演 バート・ランカスター/ピーター・リガート
 
未だに私の好きな映画ナンバーワンは揺るぎありません。(18年もその地位を保っております。)
ストーリーは簡単に言うと、アメリカ石油会社の主人公がコンビナート建設の為に、スコットランドの小さな
漁村へ買収に出向いて・・・・・という一種のヒューマンドラマです。有名な俳優と言えばランカスター位で、
私も音楽がダイア−・ストレイツのノップラーということで期待せずに見に行きましたが、見終わった後は
とても得した気持ちとなりました。買収の駆け引きと漁村の貧しいながらも楽しく生きる人々をユーモラス
なストーリーの中で楽しく見せてくれます。映画を見終わったら必ずやこの漁村へ行ってみたいと思うこと
間違いなし!この映画は映像と音楽が見事に融合しており、映画音楽の鬼を自称する当方にはビビッ!
と体にフィットしてしまいました。この映画に関してだけは、見て損することはありません。
ただ、アメリカの大雑把なアクション映画が好きな方にはご理解頂けませんでしょうが。

 


 

ローマの休日   Roman Horiday
1954年  アメリカ  118分    監督 ウイリアム・ワイラー  音楽 ジョルジュ・オーリック
                       出演 オードリー・ヘップバーン/グレゴリ−・ペック
 
この映画でヘップバーンは一躍大スターになり日本でも大人気となったのだが、わかるような気がする。
こんなに映画の中で輝く美しさを見せる女優はめったにいない。それは50年たった今でも朽ちることは
ない永遠の美しさである。
名作であるからストーリーについては述べないが、一国の王女が街に抜け出して新聞記者と恋をすると
いう話は当時は新鮮味があったのであろう。特に、美容室で髪をカットした後の笑顔と、ラストの王女と
して新聞記者に言葉をかけるヘップバーンの表情は最高である。ヘップバーンを見る映画。

 


 

老人と海   The Old Man and The Sea  
1958年   アメリカ  87分    監督 ジョン・スタージェス     音楽 ディミトリ・ティオムキン
                       出演 スペンサー・トレイシー 
 
最近、久しぶりに見直してそのクオリティの高い映画の出来に感心してしまった。この作品は有名な
ヘミングウェイの小説が原作であるが、私が中学校の時に初めて読んだ外国小説がこの作品である。
海上で一人大きなカジキと戦う漁師の心の移り変わりをいろいろな回想シーンを取り入れて表現する
ところが秀逸であり、この映画でも名優スペンサー・トレイシーによって見事に映像化されている。この
俳優はどの作品でも素晴らしいが、特にこの作品では小さな漁村の老いた漁師に成り切っているから
凄い。最近のアメリカのくだらないゴミのような俳優と映画にうんざりしている私にとっては、君達この映画
を見て、もう一回演技とは何ぞやを勉強し直しなさいと言ってやりたいくらいである。

 


 

ロミオとジュリエット  Romeo e Giulietta  
1968年  イタリア=イギリス  138分 監督フランコ・ゼフィレッリ   音楽 二ーノ・ロータ
                          出演 オリビア・ハッセー/レナード・ホワイティング
 
デビュー当時のオリビア・ハッセーのなんと美しいこと!私はリアルタイムではなかったがオリビアの大フ
ァンで下敷に写真を入れていたくらいである。また二ーノ・ロータの音楽の素晴らしいことといったら言葉
に例えようがありません。シェークスピアの余りにも有名な戯曲だから元はしっかりしている。そこに監督
は主人公を14歳と15歳に思い切って設定を変更して、見事な悲恋物語として昇華させた。ゼフィレッリ
監督の素晴らしい演出に頭を下げざるを得ない。時代は十五世紀で、モンタギュー家とキャピュレット家
の憎しみあいから始まる悲劇。是非、じっくりと観賞して頂きたい作品です。当然オリビアの美しさも。

 

 


 

ロレンツォのオイル/命の詩          
1992年   アメリカ     分    監督 ジョージ・ミラー     音楽
                        出演 ニック・ノルティ/スーザン・サランドン
 
この映画はこれが実話ということが凄い。自分の子供が不治の病にかかった時に、この両親はそれを
嘆くだけではなく、一から勉強を始めて医学界でも発見することの出来なかった治癒への手がかりであ
るオイルを発見する。この映画は非常に画面自体が重くて、軽い作品好みの方にはお薦めできないが
人の無限性の力、親の子供に対する真実の愛を眼前にしたければ是非見てください。ミラー監督は場面
を一つ一つのトピックのようにかつドキュメンタリーのように見せる素晴らしい作品作りを見せる。最後の
ロレンツォ(病気の子供の名前)の声が事実になるように思わずにはいられない。

 

 

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