更新記録

 2000年第2四半期分

 

  28日  憲法訴訟UL
  26日  本日、平成12年度国家公務員採用T種試験の第1次試験の合格発表があった。今年、法学部からは法律職4名、行政職1名の計5名が合格した。去年は、卒業生も含めて4名の合格であったのに対して、今年は4年だけで5名なのだから、すばらしい躍進ぶりと言うべきであろう。去年の結果を自己批判して、かなり今年は論文指導に力を入れたつもりなので、今年こそは、かなりの最終合格者につながるものと期待している。

 本日分の人権論と法学のULを実施した。

  23日  泣き言ばかり書いていて気が引けるが、今週は本当に体調が悪く、とうとう21日水曜日は休講してしまった。今年最初の病休である。普通、秋から冬にかけて風邪で倒れることは多いのだが、6月にダウンしたのははじめて。この分では先が思いやられる。22日木曜日はどんな調子かと朝から息をのむ思いだったが、何とか動けて、無事一日講義を終えた。私は講義大好き人間だから、しゃべることさえできれば、自ずと体調も上向きになる。

 今日は幸い雨で、一日あまり無理をしないように、ちんたらと仕事をした。とにかく明日のゼミのレジュメと憲法講義のレジュメをULした。

  20日  このところなぜか体調が悪く、その上なぜか忙しいからULまではするのだが、この更新記録まで書くというところまではなかなか手が回らない。おそらく多くの人が更新記録がないから、新しいULはないだろうと思っていたことと思う。申し訳ない。とにかく、今週1週間分はULしてあるし、また木曜日の憲法訴訟まで一応ULして置いた。
  13日  梅雨入りした性でもあるまいが、体調がどこか悪く、頭が良く動かない。講義をしていても、なかなかリズムに乗らず、辛い。いや、それ以前の段階で、レジュメを作っていても、自分のレジュメの内容が良く理解できず、いろいろいじり回してかえって判らなくなっている。これでは聞く側としても困るだろうと思い、何か易しい話に変えようか、と思ったりしたが、やはり前後の関係があるから、早々動かせない。判ってくれたことを祈るばかり。

 とにかく昨日分のレジュメをULした。また、木曜日の憲法訴訟についてレジュメを作ったのに伴い、この3回ばかりのレジュメの混乱をただし、きちんとした形でULした。

  09日  6月に入ってから、ひどく忙しい。大学での雑務がいろいろとあるほかに、気楽にあちこちからの原稿依頼を引き受けていたら、それがこの1週間ほどに集中してきてしまったのだ。おかげで、毎日の講義用のレジュメを作るのが精一杯で、そのULまでは手が回らなかったという始末。本日、ようやく今週1週間分のULをまとめてする暇を見つけることができた。

 憲法訴訟については、忙しさにかまけて、どこまで講義が進んだのかを忘れてしまい、今週は一部分とばして先に進んでしまった。来週の講義でそのとばした部分をカバーするつもりでいるが、途中が飛んだ形でULしても見る人が混乱するだけと思うので、来週とばした分を調整したところでまとめてULすることにしたい。

 本日の訪問者累計2030人。

2000年6月 02日  昨日から6月。昨日はいろいろと忙しい日だったので、憲法訴訟講義のULが今日にずれ込んでしまった。

 司法試験短答式の発表があった。日本大学法学部の合格者は去年より15名増えて87名となり、大学別順位は去年より一つ上がって15位となった。受験者は去年より20名増えているだけで、合格者が15名増えたのだから、これは立派な成績といえるだろう。

 学部長選挙が行われた。稲田俊信先生が当選した。これで、代行体勢という不自然な状況に一つの区切りがついたわけだ。稲田先生は法科大学院構想に向けて積極的に動いておられたので、法科大学院設立は、これで一層の弾みがつくことになると思う。

  30日  今日も暑い。東京ではじめて夏日になったとか。明日講義する予定の法学及び統治機構についてのレジュメをULした。
  29日  この2〜3日、5月とは思えない暑い日が続いた。今年の夏の暑さが思いやられる。私は厚さにはいたって弱い方だから、とたんに研究の能率が下がる。困ったものだ。

 本日は、法学=解釈と憲法人権編=アクセス権のULを行った。

  26日  辻村みよ子師の『憲法』が出版され、また、阪本昌成師の憲法クラシックシリーズも、国制と人権が出そろったので、この二つを「本の読み方」で紹介することにし、あわせて一部リライトしてULした。

 辻村師の教科書の財政の章では、私の著書を参考文献として紹介してある点は高く評価できる?が、肝心の文章の中ではちっとも参照してくれてないからがっかり。

 明日はNU祭で講義はお休み。したがってその分のULはない。全学行事をやりたければ創立記念日という絶好の日が秋にあるのに、本部がなぜ今の時期の土曜日にNU祭を実施するのか理解できない。連休、学会と、隔週に土曜日が休講になるのは講義をする方としても実にやりにくい。おそらく出席する学生諸君も、前回の話を忘れた頃に、次回の話があるものだから、同じくやりにくい思いをしていることと思う。

  25日  今週は大宮で水曜日5時間目に政経学科のガイダンスがあるため、憲法統治機構の講義はない。したがって、その分のULはない。

 木曜日の憲法訴訟についてULした。

  21日  憲法人権編第5回のULをする。なお、憲法講義の前回のレジュメに一部誤植があるのを発見したので、それを修正し、あわせて内容をある程度判りやすく変えておいた。
  19日  18日木曜日の教授会が非常に長引き、その他の雑務もあって、その日はULをしている暇がどうしてもなかった。したがって、今日は18日の憲法訴訟、20日のゼミ及び憲法の三つのULを行った。

 日大法学部関係の諸君にお知らせ。

 18日教授会で、学部長選挙が6月1日に行われることが報告された。ようやく去年の暮れ以来続いている異常状態の解消に向けての第一歩が踏み出されることになったわけだ。

  16日  13日土曜日に、名古屋の中京大学で全国憲法研究会(要するに憲法学会)春期研究集会があり、2泊3日で行ってきた。そのため、土曜日を休講としたので、更新の必要そのものがなく、間隔が少し開いている。ひょっとして、土曜日のゼミや憲法のレジュメをダウンロードしようとして訪問してくれた人がいるかもしれないので、お断りしておく。

 また、学会ではどのような討論がされたかについて興味ある人もいるかと思うので、以下に簡単に私の視点から見た学会の内容を紹介しておく。

 最初の基調報告である獨協大学・右崎正博会員「1999年立法動向と憲法構造の変容ー試論的考察」は記号論理学的な手法で現状分析をしようとしているのだが、何の役に立つ話なのか私にはよく判らず、パス。

 次の関西大学・吉田栄司会員「内閣・国会の制度改革と日本国憲法」は何か面白そうな研究の萌芽が含まれていると感じられたが、私自身がきちんと理解するまで質疑をしていけば、それだけで討論時間を皆食いつぶしそうなほど、不明点が多かったので、これについては質問を断念。将来、論文の形になった段階で改めて検討したい。

 3番目の名古屋経済大学・倉持孝司会員「転換期の憲法状況ー『監視国家』化と通信傍受法の成立」では、憲法論と法律の評価が未分離という印象を受けた。つまり、通信傍受法ができの良くない法律だ、ということと、憲法的に国家の情報活動が禁じられている、ということの違いが押さえられていないように思われたのだ。そこで、オーム・サリン事件と公安警察活動を引き合いに、持論の耳の長いウサギ論を展開して、憲法論的に国家情報活動を擁護する趣旨から質問をしてみた。しかし残念なことに、報告者はこうした議論をあまり検討していなかったらしく、直接的返事を避けられたので、それ以上の深追いは断念した。

 その質疑を通じて感じたのだが、耳の長いウサギ論は、あまり憲法学者の間に知られていないようだ。これはどう思い返しても私独自の理論ではないはずなのだが、ではどこから仕入れたか、といわれても思い出せない。近い将来、これを論文の形で発表する必要がありそうに思われた。只、こういうことを憲法論として言うことの難しさは、それがただちに現行法制の肯定論と受け取られてしまうことである(後から右崎会員からも、そういう趣旨の発言があった)。

 4番目の早稲田大学・西原博史会員「『愛国心』・『国旗・国家』と憲法学」では、なぜ去年突然国旗国家法が成立してしまったのかが論じられた。憲法論というより、社会学という感じの議論だったが、それなりに面白かった。しかし、話を聞き終わっても、依然としてなぜ、今、という根元的な疑問が解決されたようには私には感じられなかった。そこで、過去になぜ同様の法が作られなかったのか、という観点から質問をすることで、少し違うビジョンを得られるかと思ったが、本質的に同一視点からの返事しか帰ってこず、欲求不満が残ってしまった。考えてみれば、違うビジョンをそれで示せるくらいなら、報告者は当然報告ないではなしていたわけだ。

 このほかに、東海大学・大津浩会員から吉田報告に関連した形で、地方自治法の改正が報告された。しかし、これは補足報告という形式をとったため、全く議論が行われなかった。報告の内容は非常に多彩で興味深いものが多かっただけに、残念に思った。私自身は、まだ地方自治法改正についての検討が不十分で、質問をするだけの能力がなかった。他の人からも質問がなかったのは、案外同じような事情なのかな、と自分の不勉強を棚に上げた感想を持った。

 夜6時から、一応本会議とは別の会議という体裁で、山口大学・立山紘毅会員「憲法調査会の設置に至る世論動向とその状況」という報告があった。素材としてはテレビ朝日のニュースステーションが設置している掲示板にでてきた憲法問題関連の問題に対する投稿者の文章を分析する、という手法を通じて世論動向を探る、というものであった。報告者が、そこに「疑似民主主義的」「独特の平等感覚」が支配的に存在している、と述べていたが、まことに同感。とにかく、そこに現れている憲法議論は、我々憲法学者が教えているものとは用語的には似ていながら全く異質のものが存在しているのだ。報告者が紹介した文章を読んだだけで気が滅入った。報告者がこの作業を数日続けると厭世観に陥る、と述べていたのももっとも。

 私も、このHPを通じて意見発信の努力をすべきなのだろう、と考え込んでしまった。また、こうした隠れたオピニオンリーダの存在を考えるとき、やはり人民主権流の直接民主制は、石原晋太郎のような煽動者に乗じられるレフェレンダムの危険を軽視できない、と痛感した。改めて、国民主権原理の理論構築を強化するべきであろう。

 こういうわけで、朝9時30分から夜8時までマラソン会議。疲れた。 

     15日は非常に忙しい日で、講義をした法学第4章と憲法人権論第4回について、ULしている暇がなかった。そこで本日にずれ込んでいる。

 17日に行う統治機構の講義分について、ULした。

  09日  昨日ULした憲法訴訟が一部きちんと表示されておらず、序でだからと本日、全面的に手直しを実施した。また、統治機構について連休前に講義した分がまだULしておらず、明日行う講義分とあわせてULした。これも既往分まであわせて修正したので、意外に大仕事になってしまった。
  08日  連休最後の土曜、日曜の二日間は、ドイツ憲法判例研究会に出席した。早朝から夜までつきあったので、目下疲労困憊。お世辞にも良好な体調とは言えない。明日は人間ドック。どんな判定が下ることやら。

 本日講義をした人権論の第3回目と法学の第3章をそれぞれULした。また、先週しておくべきだった憲法訴訟第3回も、遅ればせながらULした。それぞれ過去の会の分も若干手を入れて読みやすくした。

 本日の夜現在における訪問者累計1551人。4ヶ月でこれは立派な数字というべきだろう。今後も、リピーターを確保できるように、内容の充実に向けて努力したい。

2000年5月 05日  連休に入る前は連日、行政科研究室の入れ替え試験などで非常に忙しく、その後は連休に入って講義がなくなったおかげで、ULの間隔が大きく開いてしまった。わが大学は5月の1日2日は休みにするが、6日はちゃんと授業があるので、私のレジュメのULも行うことになる。

 すなわち、ゼミの第3回レジュメと憲法の第2回レジュメをULした。

  23日  人権論第2回レジュメをULした。
  22日  ゼミナールのファイリングボックスに、ゼミ第2回目のレジュメをULした。
  21日  行政科研究室HPに、新学期の課外講座予定をULした。
  18日  憲法訴訟第2回のレジュメをULした。

 国家試験のための論文の書き方を大幅に改稿し、ULし直した。

  16日  昨日のゼミの第1回レジュメをULした。

 昨日の憲法講義の第1回レジュメをULした。

 明日の人権論案内及び第1回レジュメをULした。

 明日及び水曜日の法学第1回レジュメをULした。

 水曜日の統治機構論の第1回レジュメをULした。

  14日  昨日の憲法訴訟論の第1回レジュメをULした。

 ゼミ室HPに、憲法研究会新メンバー募集の公告をした。

 私は喉が弱く、新学期になると、最初の数日は非常に辛い。今年は、つい数日前まで風邪が抜けなかったから、特に辛い。今日は声を出すと喉が痛むので、もっぱら無言の行をしている。

  12日  今日から新学期が始まる。各講義においては、冒頭の時間に、これがどのような内容の講義であるかを明確に予告することが、途中での脱落を防ぐ最善の方法ではないか、と考え、法学、憲法及び憲法訴訟について、それぞれそうした説明文を書いたので、これをHPにULした。
  10日  新学期を控え、ようやく講義予定が明確に固まってきたので、それに対応して講義関係のHPを全面的に整備した。しかし、なぜか大学の研究室においているパソコンの調子が悪く、うまくULができず、帰宅してからする羽目になった。
  08日  昨日まで三日間、春休み最後の講義。毎日喉がつぶれる寸前という感じだったが、何とか乗り切ることができた。

 ゼミの前期予定が固まったので、ULした。また、ゼミ8期生の追加募集の予定が固まったので、これもULした。

 HPを初めて今日までちょうど3ヶ月。訪問者1164名。

  03日  今日も風邪が治らない。しつこい風邪で、本当に憂鬱である。教務課から新年度の講義時間の連絡が来たので、ゼミ室にそれをアップロードした。
2000年4月 02日  更新頻度が高すぎるせいか、非常に読みにくい更新記録となってしまった。そこで、このように4半期に1回の割合で新しく更新記録を開くことにした。既往分については、目次でバックナンバーをクリックすれば、見られるようにした。

また、今後、新規事項は順次、表の上に書いていくことにした。そうすれば、最後まで送らなくとも、最新更新は何かが読めるからである。

 相変わらず風邪が治らず、声が出ないので、第3回憲法研究会は開くことができない。しかし、時間ばかり経過するのもぞっとしないので、レジュメだけは秘密の部屋に掲示することにした。