(2003/10)
[ わとさんのこと。(vol.2) ]
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看護婦(わとさん)
私には姉が二人おりますが、二番目の姉で、通称=わとさんというひとがいます。 そのわとさんも、私の病気で人生を狂わされた(笑?)一人です。私の病気のことはあまり書きたくはな いのですが、やはり、何かを語るには、避けて通れないのです。
わとさんは、大学の法学部を出て弁護士を目指していました。そんな折りです。私が発病したのは。 私が病院に入院してから、熱心に看病に来てくれました。私の好きなスピッツのCDで唯一自分で買って いないCD「インディゴ地平線」は入院の当時わとさんから買ってもらったものでした。(CDウォークマ ンは一番目の姉から買ってもらいました…蛇足)。 横道はコレくらいにして、わとさんは、僕の病気を機に看護婦を目指すことになったのでした。私を担当 して下さった看護婦さんの影響もあったようです。「人間が好きだから」という言葉が印象に残ったそうで す。看護婦になるということは、私に最初に話しをしてくれました。嬉しかったなぁ。 模試ではc判定だったわとさんです。それから、3ヶ月弱しかなかったのですが、わとさんは勉強して、 3っつの看護学校に受かりました。N大に進んだのですが、そこでは、常に学年トップの成績を修め、つ いには総長賞をとってしまいました。 単なる姉自慢のようですが、私には原点を持つ人の強さを感じざるを得ません。 わとさんはオペ室勤務の看護婦になりましたが、最近結婚して、赤ちゃんを産みお母さんになっています。 仕事は育児休暇をとって、遥ちゃんと悪戦苦闘をしています。 私はそんなわとさんが大好きです。
2003/10/23(Thr)
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[ 鈴木先生のこと。(vol.1) ]
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鈴木二郎先生 この人物を語らせたら、キリがないが。断片的に語ろう。感動したこと@vol.1としては、不足はない。
私は大学3年の終わり頃、様々な要因があり(ここではどんなことがあったのかは、言わないことにす るが)精神的な病気を発病した。私は研究者になりたく、大学院進学を目指していた。鈴木先生も研究者 になることを期待してくれていた。ところが、精神病院に二度ほど入ることになるのだが、2度目は精神 病では例の少ない死ぬところまでいく病にかかった。 いつも授業が終わると研究室に残る私にたいして、鈴木先生は様々なことを話ししてくれたが、あると き、ポツリとこんなことを話ししてくれた。 鈴木先生の教え子に私立高校の古文教師になったものがいた。その教え子は、体が弱く、結核にかかっ てしまったという。 やっとの思いで古文教師になったことを知っている鈴木先生は、一年の療養が必要だというその教え子 の穴を埋めるため(解雇されないようにと)、その高校の校長に「自分がその代理教師として一年間おしえ させてくれ」と頼んだという。その当時もう、鈴木先生は大学の教員として働いていた頃のことである。 高校の校長も、鈴木先生の熱意に打たれたのであろう。それを認めてくれたという。
しかし、代理教師として半年たった頃、結核にかかったというその教え子は死んでしまったという。鈴木 先生は、「半年たったら死んじゃったよ」と外見平然と言っていたが、私には、その時の鈴木先生の思いは どれほどのものであったろうと感じざるを得ない。
この話は、私が病気にかかってからの後に話してくれたことだが、私の体のことを心配して、死んでしま ってはどうしようもないということを教えてくれようとしたのだろう。
2003/10/21(Tue)
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[ お知らせ。 ]
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あらたに、HPを持つにあたり、掲示板よりエッセイの 「まむの感動したこと」を独立させることができました。 過去のものを再び載せることにいたします。
このページを持つにあたり、かめさんには大変おせわに なりました。この場を借りて、お礼申し上げます。
2003/10/20(Mon)
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[ 欠号、および絶版情報。 ]
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「感動したこと」は、パソコンに保存していた関係上、 また、掲示板の関係上、 また、まむの個人的思い入れなどの、都合により、 今では読むことのできないものがあります。
絶版:vol.9[おぐのこと」 (ちょっと恥ずかしい内容なので、絶版にします。)
欠号:vol.3〜vol.8 (これらの号は、タイトルさえ覚えていません。)
2003/10/19(Sun)
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[ カレーはカレー、ごはんはごはん (vol.10) ]
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「カレーはカレー、ごはんはごはん」というと何を思い浮かべるでしょうか? ある人は、カレーとごはんの別々の高級なカレーを思い浮かべるかもしれません。 しかし、僕が思い浮かべてしまうのは、姪っ子のはるちゃんのことです。 ある日、我が家で、なすとかぼちゃのカレーが登場しました。いつもの母の作るカレーで はなく、誰かからもらってきたカレーだったそうです。 その食卓には、姪っ子のはるか(2歳)と、私の父(じいじ)、そして母(ばあば)がい たそうです。それで、そのもらい物のカレーを食べた父が一言。「やっぱりカレーは、カレ ーだな」とつぶやいたそうです。 すると、姪っ子のはるちゃんは、すかさず「ごはんは、ごはんだよ!」と言ったそうです。 その「ごはんは、ごはんだよ!」と言った、はるちゃんの言葉を発するタイミングの良さ は、大変すばらしかったようで、私の母が大笑いしながら、僕に話してくれました。 はるちゃんは最近良くしゃべるようになり、僕も感心していました。はるちゃんは、大変 かわいらしく、ユニークな面を持っており、自慢の姪っ子です。 母からこの話を聞いただけで、「ごはんは、ごはんだよ!」と言ったはるちゃんが 僕には想像できてしまいました。
説明するまでもなく、父が言いたかったことは、どこのカレーもカレーはカレーで一緒だ な、ということであると思います。しかし、はるちゃんの言った「ごはんは、ごはんだよ!」 という万人の想像を絶する言葉はどこからきているのだろうかと考えると、そのはるちゃん のユニークさに、今でも僕はほくそえんでしまいます。 ただの姪っ子自慢かよ、と思われる人もいるかと思いますが、僕はそんなユニークで面白 く、かわいいはるちゃんが自慢であり、大好きです。
2003/10/18(Sat)
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