幸せな夜 −それじゃあおやすみなさい<ALL− 午前2時、いつものようにチャットが終わった。 「また今日もチャットやっていたの? 体を壊さないようにね」 不意に声をかけられ驚いている私を見て、 小悪魔的計画が成功したのを、 さもたのしそうに詩織が見ていた。 −なんだ、起きていたのか− 「なんだはないんじゃない? 人が折角あたたかいココアを作ってきてあげたのに〜」 |
−ごめんごめん、ちょっとびっくりしちゃったから− 「ふふっ、成功ね」 −なにが− 「びっくりさせること!」 詩織は確信犯だった −こいつ〜!− 嫌がるしおりに『おひげジョリジョリ』。 「やめて、いた〜い」 −ははは、かわいいなぁ詩織は− 「コ、ココアが冷めちゃうよ」 −そうそう、冷めちゃうね〜− ジョリジョリ♪ 「あぁんもう…。そうだ!ねえ、聞いて聞いて」 −ジョリジョ〜リ〜♪− 「ちゃんと聞いてよ〜」 −なに?− 「もうすぐ結婚記念日だから、どこかに行きたいなぁ」 −どこに行きたい?− 「南極!」… もう一度あごの辺りをさすってみた。 「うそよ〜もう、すぐ本気にしちゃうんだから〜、 南極なんて行けるはずないでしょう。 修学旅行で一緒に行った『京都』がいいなぁ」 −京都か、久しぶりに行ってみたいなぁ− 「あの時、おっきな鹿があばれて、危なかった所を、 あなたが助けてくれたのよね」 −鹿ザグレート・アレキサンダー・マックスウェルか… 奴ともしばらく会っていないなぁ− (奴とはあの戦闘で、奇妙な友情が芽生え、 義兄弟の杯を交わしたのだが、 それはまた後日語られるであろう) −よし!京都に行こうか− 「そうこなくっちゃ。実はもうパンフレットもらってあるんだぁ」 −よ、用意がいいなぁ− 「あしたお休みでしょう、一緒に旅行会社にいきましょう」 −そうだな、それじゃぁ今日はもう寝ようか− 「うん、そうね。」 −「おやすみなさ〜い」− −−−−(END) いかがでしたか? ありきたりの日常を書いてみたのですが(^^;;; よろしければ掲示板かメールにてご意見をお願いします。 |