..
..
.
.
.
.
夏の終わりの花火
.
.
.
.
.
.
.
..
.
そんなことは 最初から わかってる
私の言っていることが 理不尽なことくらい
.
ただ 花火を見てたら 腹が立ってきただけ
.
..
..
.
.
.
.
.
..
アナタはいつも 困ると
「男」ではなく 「オトナ」として話しはじめる
「情欲」ではなく 「やさしさ」で話そうと試みる
.
.
.
..
.
.
.
.
アナタの言いたいことは 分かってるし
アナタの言うことは 当たり前の答え
.
.
だけど それは 私の聞きたい話じゃない
..
...
..
.
.
「だから どうすればいいの?」
.
.
花火の音とアナタの声がかさなる
.
言葉にできず うつむくと
胸に秘めた言葉が
涙になって こぼれ落ちた
..
.
..
涙を見られるのが嫌だから
私は うつむきながら
飲みかけの缶チューハイを両手で抱えた
.
花火の音だけが 遠く耳に響く
..
.
.
.
.
..
.
.
.
.
.
.
うつむけば
答えのように 流れる涙・・・
.
泣いて 流れるものなど なにもないのに
.
.
なぜだろう
ただ 涙があふれて止まらない
.
..
.
.
.
.
..
.
....
.
.
大切な言葉は
花火のように
いつも短くて
なぜか せつなくて
.
.
告げられぬ言葉と一緒に
花火が消えた
..
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.