共栄堂ワイン 鴨宮かのや酒店 販売店
山梨県山梨市牧丘町 室伏ワイナリー
共栄堂ワイン事業部 代表者 小林剛士氏
住所 山梨県
創業年 2016年
年間生産量 約2万5000本 (国産比率100%)
自社畑 約-ヘクタール 契約畑 約-ヘクタール
彼がまだ山梨の中堅醸造所に勤めていた頃、はじめてお会いしたとき、「農家の酒好きです」と自身を紹介し、「この仕事(栽培・醸造)は天職」と楽しそうに言っていたのを思い出します。栽培家とか醸造家と名乗るのを避け、さらに過疎の村の貧しい農家の出身と説明を加え、それでもみずからを“農家”と、爽やかに明るく堂々と表明してのける彼に、根源的に農業者でありたいという、強い意志を感じていました。それと同時に、試飲用で飲み残した私のワインを「もったいない」と言って、お口からむかえに行って美味しそうに試飲(飲みほす!!)する彼に、その若さでその所作が自然体で身についているとは筋金入りの“酒好き(呑ん兵衛)”であることも、強く印象づけられました(表面張力がめいっぱいにはたらいて液面が盛り上がった満杯のコップ酒ではなく、試飲用に飲み残したワイングラスの底数センチのワインを飲むのに、お口からむかえに行って飲む仕草が自然に出るのは、年配のオヤジさんでもそうはいません。当時30歳前後だったイケメンの彼がしたので、そのギャップが印象的で、物凄く脳裏に焼きついています)。そして、新鮮な葡萄が入荷してきたときには、一番キツイ重労働をしいられる荷降ろしの作業を、誰よりもいち早くそのポジションにつき、率先してやっておりました(“天職”と言っただけのことはある真摯な仕事ぶりでした!)。そんな時代からだいぶ永くお付き合いをさせていただいている彼、小林剛士(通称=つよぽん)氏は、長年勤めた中堅醸造所を退社した後、2007年には小さな醸造所を運営責任者として開業から任され、まだ日本では前例のあまりなかった、思いきったナチュラル路線でありながら親しみやすい日常価格帯のワインを誕生させて、人々に熱烈な支持を得ます。そして2016年からは独立され「共栄堂」を立ち上げ、山梨市牧丘にある三養醸造さんを間借りして醸造を行って来ましたが、牧丘の別地に念願の自社ワイナリーを建て、2021年秋より自家醸造を開始されました!
彼のワインは、野生酵母による自然発酵の後、亜硫酸添加をほぼしないで、無濾過、無清澄で仕上げるナチュラルな造り。「良い葡萄が出来れば、勝手に良いワインに成っていってくれる。醸造でする事はほぼない。葡萄ってすごいです。」と、農業に軸足を置く小林さんらしい言葉です。実際は醸造にも手間をかけ、亜流酸(酸化防止剤)をほぼ添加しないため、酸化しないよう注意深く作業されていますし、逆に酸素に触れさせず還元的にしすぎて、ビオ臭や硫化水素のクサイ香りが発生しないようにも気を配られています。そうして仕上がるワインは、フランス・ロワールのナチュールワインのようなスタイルで、無濾過でニゴリもあれば、残留の炭酸ガスがあるときもあります。ですが、亜硫酸のダメージを受けず、酸化の洗礼も抑えられた、活きた果実感はとても鮮烈です。開栓してから10日間ぐらいは、味の成長が楽しめ、へたることはまずありません。ワインが生きて呼吸するように、味わいが開いたり、閉じたりすることもあります。できれば、一日で飲み切らずに楽しんでください。また、短い瓶熟成の期間によっても、けっこう味わいが変化します。同じワインでも2〜3ヶ月飲む時期が違えば、前回のひと瓶とは違った表情を魅せるなど、日々の食事にひとひらの彩を添えて楽しくしてくれるワインとなっています。
◆共栄堂ワインの銘柄名について◆
K=共栄堂or小林剛士(スティルワイン)、Y=発泡性ワイン
19=2019年(ヴィンテージ)
FY=冬(HR=春、AK=秋など、リリースの季節。ワインのコンディション等によりずれる場合有)
SR=白(AK=赤、DD=橙、RZ=ロゼ)
という記号による銘柄名となっています。
20歳未満の方へのお酒の販売はしておりません。
良撰酒蔵地酒&味撰銘醸ワイン【日本ワイン・純国産ワイン】 共栄堂ワインの販売店・取扱店
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神奈川県小田原市南鴨宮2−44−8