仲村わいん工房 販売店・鴨宮かのや酒店
Nakamura Factory
大阪府羽曳野市 仲村ワイン
仲村わいん工房・ナカムラワインコウボウ 代表者 仲村現二氏
住所 大阪府羽曳野市飛鳥1184
創業年 1993年
年間生産量 約1万本弱(国産比率100%) 【自社畑葡萄100%】
自社畑 約1.6ヘクタール(大阪府羽曳野市飛鳥地区) さらに開墾拡大中
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
仲村わいん工房の看板 | 土壁の納屋を改造した発酵場 | 日本製3連角型、手作りの圧搾機 | 新酒披露の「わいん会」前日準備 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
メルロ棚畑・一文字短梢仕立て | 自社農園駒ヶ谷畑のメルロ房 | カベルネ棚畑・一文字短梢仕立て | 自社農園駒ヶ谷畑のカベルネ房 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
メルロとカベルネ垣根仕立て畑 樹1本に4〜5房しかつけない 1本の樹からワイン瓶約1本半分 ボルドーグランヴァン並の低収量 |
ミツオレッドの樹・葉が真っ赤 この葡萄品種、現在でも正体不明 山葡萄系の交配種の可能性もある メルロ、カベルネの紅葉と完全に違う |
自社農園のコンクリートブロック 先代・仲村光夫氏が整地した部分 水はけをよくするため水路がある さらに、地中にも埋められている |
自社畑拡大のため開墾中 駒ヶ谷畑(地元では小ヶ谷と呼ぶ)の 上部は開墾中。さらに上の木もなくし 山のてっぺんまで畑にする予定 |
大阪にご実家がある日本ワインファンのお客様が持ってきてくれた新聞記事のコピーが、運命の出会い、感動の大発見の始まりでした。毎日新聞の大阪版に2005年10月から2006年3月まで、全22回にわたり連載された「大阪メルロー スズメバチが教える葡萄畑から」の記事(大阪版なので、関東地区でこの記事を目にする事はできない)。その当時まだ連載途中でしたが、大阪で、自社畑で、しかもヨーロッパ品種の赤ワインに真剣に取り組んでいるワイナリーがあることを知りました。国産ワインの本にも、ネット上でも、まったく情報がなく、ワイナリーのホームページもありません。記事を持ってきてくれた方にお願いして、大阪に帰ったときに、ワインを買ってきていただくことにしました。そしてとどいたのは「仲村わいん大阪メルロ2001年」。早速試飲、まず“美味しい”のひと言。旨みがたっぷりあり、あたたかみがあり、優しく包み込まれるような魅力溢れる味わい・・・。いままで、出会ったことのないメルロワイン。新世界チックなほど果実味豊かであるのに変に押しが強くなく、透明感すらあるのに滋味深く充実している。陽気で、友好的で、豊穣で、日本ワインばなれしたレベルなのに、やっぱり和的。飲みなれてない人でも美味しく飲めそうで、飲み込んでいる通の人をも魅了するであろう、不思議な美味しさのワインでした。後に知ったのですが、このワイン、ワイナリーの厳選自社葡萄を使ったフラッグシップ(ワイナリーを代表するワイン)であるにもかかわらず樽熟成無しだった事(自社畑産の上級赤ワインなので当然樽熟成させているものと決めてかかってしまいました。濃かったし・・)。天然酵母で発酵させていた事。これらの要素が、仲村わいんさん独自のキャラクター形成に寄与しているものと感じられます。低農薬(ボルドー液約2回散布のみ)・無除草剤で栽培され、醸造は、自然酵母、樽熟成無し、というナチュラルな造りのワイン。樽の味に邪魔されることのない、ピュアな超厳選良質自社畑葡萄の旨みだけを存分に堪能できるスタイル。真っ直ぐかつ良心的な信念のもとに、厳格な畑仕事から生まれる、がんこおやじさんの素晴らしいワインだったのです。
■■■ 仲村わいん工房のなりたち <親子二代のがんこおやじ> ■■■
大阪府東住吉区で、立ち飲みもある仲村酒店(酒類業務用卸「なかむら」)という、一般的な、町の酒屋さん(ビール、日本酒、焼酎などを小売する)を営みながら、羽曳野市飛鳥にあるご実家の母屋を醸造所「仲村わいん工房」にしてワイン造りをされています。現当主の仲村現二氏は、昼間は、畑仕事をされ、夜は、酒屋の主人として店に立ち、常連のお客様を迎える、大変ハードな日々を送られています。町の酒販店(ワイン専門店やワイナリーのワインショップではない)をされていた先代の故仲村光夫氏が65歳(1988年ごろ)のときに突然ワイン造りをはじめると言い出し、お1人で畑を開墾し、5年かけて酒造免許を取得し、1993年にワイナリーがスタートしました。
光夫氏は晩年、東住吉から羽曳野に日々通い、約5000平方メートルの松林をたった1人で開墾しました。軽トラックで約6万個のコンクリートブロックを運び込み、棚や垣根、水路などをこつこつと築かれました(ブロックの様子は、上載の写真を参照)。その6万個のうち4万個を排水をよくするため、手掘りで畑の地中深くに埋めたといいます。毎日新聞の記事にはこう書かれています・・・『光夫さんは駒ヶ谷の畑を整えるために、ブロックを運び込んでいた。明細書には6万個とあった。仲村さん(現二氏)はブロックを数えてみた。しかし、いくら数えても2万個しかない。記憶をたどると、畑が凸凹にひっくり返っていた時分が思い浮かんだ。「ある日、土を掘り起こしてみたんですわ。すると、地中深くに敷き詰められていたんです。手掘りですよ。執念いうか、驚きでした」。水はけを良くするためだろう。畑に残されていた30本以上の折れたくわ。父の死後、その理由がようやく分かった。』以上、毎日新聞の連載記事からそのまま抜粋させていただきました。そして、「わしが死んだら、骨はこの葡萄畑にまいてくれ」との遺言通り、自家畑を臨むコンクリートの囲いの中に光夫氏の遺骨が埋葬されているそうです。
【仲村わいん工房の自社農園】
駒ケ谷畑(約1ヘクタール) メルロ、カベルネソービニヨン、ミツオレット、マスカット、デラウェア
小芝畑(約0.2ヘクタール) デラウェア、リースリング
三ツ辻畑(約0.2ヘクタール) デラウェア、マスカットベリーA、甲州
八丁堀畑(約0.12ヘクタール) 甲州
葡萄品種 ミツオレッド “光夫レッド”・・・・仲村現二氏のお父様(故・光夫氏)が、10本ほど植えていた葡萄品種で、正体不明の品種(便宜上、仮でお父様の名をつけてミツオレッドまたは、ミツオルージュと呼んでいる)。初夏を迎える時点で葉が赤く色付き始め、収穫期には果皮だけでなく果肉まで真っ赤になる。現在、仲村ワインのメルロやカベルネソービニヨンワインの色付け用に、少量ブレンドされている。ミツオレッドの深い色合いと濃厚な舌触りが、仲村わいんに独自のアクセントをつけている。(葉の赤さは、上載の写真を参照)
さらに詳しい情報は、「仲村わいん工房公式ホームページ」をご覧下さい。仲村現二さんの、熱きワイン造りへの思いが伝わるサイトです!
20歳未満の方へのお酒の販売はしておりません。
良撰酒蔵地酒&味撰銘醸ワイン【日本ワイン・純国産ワイン】 仲村わいん工房、仲村ワインの取扱店、販売店 通販
神奈川県小田原・箱根の酒屋・鴨宮かのや酒店のHP【かのや酒遊館】
神奈川県小田原市南鴨宮2−44−8