技術レベルのあれこれ

中心領域および辺境における技術レベルは、28世紀中盤より衰退の一途を辿っており、3025年現在では21世紀初頭から中盤程度までに低下している。…とまあ、そんなふうに言われているわけだが。
全ての勢力が同じ条件にあるとは考えにくい。
5つの継承国家においては分野ごとの差違はありこそすれ、大差はないだろうが、継承国家以外の勢力というものも当然存在する。蛮王国や企業などだ。蛮王国が高い技術力を持っているというのはほとんどあり得ない話だが、企業に関してはそうとは言い切れないだろう。
いつの時代も企業というものは保身術というか、処世術というか、そういったものを身につけている。
特に大企業ともなれば、星間連盟の崩壊、五大継承国家間に勃発した継承権戦争についても見越していた可能性すらあるし、すぐに何らかの対策を講じたことだろう。
もしそうであれば、何らかの用意をしていた可能性は充分にある。どこぞの惑星に隠し金庫の類を設置したり、工場や研究所といった施設を建設したりしておいた可能性は非常に高いといえる。
3025年までに発見された遺跡の類の中には、ケレンスキー将軍が遺したもの以外にも、そういった企業の遺したものも含まれていたのかもしれない。
つーわけで、長々とぬかしてきたわけだが、要は人類の領域(氏族は忘れて〜)において中心領域が科学の最先端じゃないかもね、といいたかったわけです。

 

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