PPCのお話

PPC(Particle-Projecter-canon)は粒子ボルトを撃ち出す、メックに搭載される火器の中でも破壊力の大きいものの部類に含まれる。
日本語版では粒子ビーム砲と訳されているが、実際には粒子形状の核融合弾を発射するもので、日本語のそれとは異なる代物のようだ。
考察すべき点としてまず、粒子ボルトがどの程度の抵抗を受けた時点で核爆発を起こすのかによって、安全かつ効率よく運用する状況が限定されるということが挙げられる。
考えられる状況として、降雨・濃霧・砂嵐・降雪・雹などがある。
まず、雨天の場合なら視界が悪くなるくらいで、破壊力にこれといった影響はないように思える。降ってくる雨粒程度の抵抗で爆発を起こしてしまうようでは、発射まで形状を保ち続けることはできないからだ。
次に、濃霧の場合を考えてみる。これも同様に、受ける抵抗は小さい。よって、破壊力に影響はないと見なしていいだろう。
次に、砂嵐。これは砂嵐の度合いによって少々事情が変わってくるだろう。極端に多い量の砂が巻き上げられていた場合、これは充分な障害と考えられる。もっとも、このような状況では射撃そのものを行わないだろうし、それどころかメックの運用にも支障が生じる可能性すらある。
次の降雪だが、どんなに勢いよく降ろうとも、さしたる影響はないと考えられる。もっとも、雪は視界を遮るため、正確な射撃を行うことは非常に困難だろう。吹雪いたりでもすれば、射撃は確実に不可能となる。
最後に、雹が挙げられる。これは氷の塊が降ってくるわけだから、影響は大きい。小さな雹ならば無視もできようが、大きなものになれば射撃のみならず機体の損害も考慮する必要が生じるだろう。
最後に。日本語の通り「粒子ビーム砲」とどうしてもしたいときは、略称を「PBC」にすべし。以上。

 

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