基本的には小麦圏と米圏に分かれる。それとべジタリアンとノンベジタリアンとに分かれる。
地域的に言うと、小麦は北インドで、米は南インド。ベジタリアンとノンべジョタリアンは地理的、地域的云々では無く宗教的色彩が濃い。
北インドでは主に大きな葉の形をしたナン(小麦粉でもって、北インド特有の円筒形のカマド・・・タンドールで焼いた薄焼きパン)が多く、それと同じ生地にふすまを入れて鉄板で焼いたパン、チャパティも多い。
南インドでは田んぼが多いため主食は細長いインディカ米である。他にパロッタやドウサ類も食べられている。
具は北は肉系、南はシーフード。
>辛さ及びスパイスの配合はそれぞれの地域や家によります。
北インドでは定食はターリと言い、ターリはお盆を意味し、お盆の上には金属製のボールが何個か乗っており、そこにサブジとカレーが入っている。そして真中には概ねナンかチャパティがのっている。
南インドではミールと言い、お盆の変わりにバナナの葉が使われている。ナンとチャパティの代わりにご飯である。
それに忘れてならないのはチャイ。チャイ・・ミルクと砂糖がたっぷり入った甘くて大地の温もりのある紅茶。そんなチャイを朝目覚めた時、昼休み、午睡の後、日暮れに、遅い夜食の後、日に何度かチャイを飲む。チャイを飲むことはインドにおいては大切な時間なのです。チャイを飲むこと自体がその日一日といっても過言ではないのです。そう、一杯のチャイ、それは栄養源であり、憩いのときであり、ささやかな贅沢でもあるわけなのです。 だから、みんな一飲み、一飲みゆっくりとしたリズムでもってチャイを楽しんでいるのです。そこに幸せがあるように。
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