里山文化探検隊("結縁寺の里"再発見)と 
”里地里山保全活動シンポジュウム”に参加して。
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平成14年3月9日(土)、結縁寺地先の谷津や周辺の探検・地域資源マップ作りを
通じて、ニュータウン地区住民と地元農家の交流を図るイベントがありました。


 
この催しは、(財)イオン環境財団と里地ネットワーク主催[協力:RCN、後援:環境省、農林水産省、千葉県、印西市]による”農都市一体型の地域づくりを目指して・結縁寺の里再発見”と称し、里地里山保全活動として行われ、70名を越える参加者が午前9時に結縁寺青年館に集合。
 お馴染みのケビン・ショート氏を特別ゲストに迎え、地元のお年寄り6人の先導で3つのグループに分かれて、各々白地図を片手に結縁寺を出発、水辺に生息する生物や植物、里山の樹木種類・道端の道祖神・石仏・旧家の庭などを観察・採取し、その都度地図に書き込みながら、春うららかな里山探索を楽しんでいます
 
             出発前のミーティング
     お昼どきには 地元結縁寺町内会・婦人会の方々の手料理によりRCNが主催した”里山の歴史を食べ尽くす会”が用意され、トン汁・おにぎり・田楽・天ぷら・おひたし・じゃがバタ−・いちご・ブロッコリー・ミニトマト・黒大豆の豆腐・牛乳・ばらっぱ饅頭など、地元で採れた食材による盛りだくさんのご馳走でおなかをみたしたあと、午後の探検(?)に出かけました。

地元料理に舌鼓
 
ケビン氏の解説で採取した生物を観察
−結縁寺溜池の弁財天−
Kevin Short氏スケッチ図
 (探検隊配布資料より)
                                
午後3時半に探検を終了し、全員がバスで高花郵便ホールに移動。
 同ホール会議室で観察データの整理
資源マップの完成作業を5時過ぎまで続けたあと、再び結寺青年館に戻り、イベント準備や進行に尽力して頂いた地元結縁寺町内の皆さんとRCN(ラーバン千葉ネットワーク)関係者に感謝しながら解散。
 今回の催しは、イオン・里地里山保全活動の第19回プロジェクトとして行われ、収集された情報は主催者(里地ネットワーク)事務局で整理されデータ化されます。

        *里山は地元住民の生活の場です!
                   −地元住民からの要望−
                結縁寺周辺で犬の糞を放置しない。
                田のくろ(あぜ道)を踏み荒らさない。
                路傍の草花を採らない。





      第20回記念シンポジュウム−イオン・里地里山保全活動
             平成14年3月10日 高花郵便ホールにて

 3月10日(日)午後1時より高花郵便ホールで、「21世紀の持続可能社会・里地里山をデザインする」と題するシンポジュウムが400名を超える聴衆が参加して行われています。
 シンポジュウムは環境省・農林水産省・千葉県・印西市が後援して開催されたもので、コーディネーターに大島康行(財)自然環境研究センター理事長、パネラーとして、
  内藤正明:京都大学教授大学院環境地球工学研究科教授
  福留脩文:西日本科学技術研究所所長
  中川重年:神奈川県自然環境保全センター専門研究員
  根岸久子:農林中金総合研究所研究員
  桜井  薫:埼玉県小川町自然エネルギー学校
  河原利昭:集落デザイン研究者
が参加。開催に先立って主催者であるイオン環境財団・岡田理事長が挨拶したあと、堂本千葉県知事・海老原印西市長が千葉県及び印西市で行われることへの歓迎と成果への期待を込めた挨拶があり、ケビン・ショート氏と竹田純一里地ネットワーク事務局長による司会で進行しています。
 冒頭には、農林水産省から「農村振興と環境との調和」・環境省から「新・生物多様性国家戦略(案)における生物多様性に富んだ里地里山作り」についてそれぞれ行政の立場から現状報告があり、引き続き各パネラーから「地域内循環システムと持続可能な社会」「近自然工法の思想と技術」食文化から見直す農業」「市民参加の里山保全」「自然エネルギーを生かす里づくり」「過疎地域の再生シナリオ」というテーマで講話と問題提起があり、約40分ほどの討論を経て午後5時半にシンポジュウムを終了しています