HOMEつれづれ > 第15回東京会場お手伝い

第15回東京会場の試験監督お手伝い 2022/3/13(日)

7月の終り、関東グループを通じて東京会場のお手伝いスタッフの募集がありました。
会場での庶務、机や椅子へのラベル貼り、問題・解答用紙の配布と回収、試験監督など。
東京オリンピックの最中で、コロナのワクチン2回を受けるとか受けないとかのころでした。
半年も先のこと、でも、そんな形でお手伝いができるならと、即、手を挙げました。
商工会議所の要綱には東京会場は「調整中」となっており、どこになるかわからなかったのですが、たぶん今までの御茶ノ水女子大だろうと、とりあえず応募。緊急事態宣言やらまん延防止重点措置やらで、1年中止になった検定試験が実施されることがなによりうれしかった。
関東グループには在籍しているものの、名前だけの会員でした。一斉メールに対しての突然の反応に驚かれたかもしれません。
募集人数に対して、調整があったかどうかわかりませんが、すぐにメンバーは決まったようです。

12月に支援セミナーが終わり、1月のコロナ第5波の感染人数に驚きながらも、受験の申し込みが開始し、確実に今年はやるんだなと思われました。でも、商工会議所のページではずっと東京会場は「調整中」
講座グループでの活動も順調に推移し、特別講座やウォーキングも無事終わり、…。

2月に入ってようやく連絡が。

ワイム貸会議 赤坂スターゲトプラザ 地下ミーティングルーム
当日服装 男女とも、ダークスーツ、白シャツ(男性はネクタイ着用)着用

それってどこ?えっダークスーツ?

はじめてづくしで慌てます。
自分が受験のとき、そういえば試験監督の方たちは、ダークスーツに白シャツだったなぁと思い出し、受験するほうはラフな格好で平気で受験していたのだなぁと知りました。

会場はインターネットで調べて、乗換やら駅出口やらシミュレーション。
画像で見られるから便利です。でも、はじめて行く駅なので、大丈夫かな?ちょっと不安。
受験生の方たちは大丈夫かと要らぬ心配までして、…。

結局東京会場は、書き替わることなく最後まで調整中でした。
受験票が届くのは2月の半ば過ぎ、受験票に会場案内があれば十分ということです。
受験生の方たちが持っている受験票をちらりとのぞいたら、地図が入った会場案内がちゃんとありましたっけ。

寒かった冬でしたが、暖かい日も増え、当日はあたたかくなるとの予報。コートはいらなそうだ。
会場は首相官邸のそば、交差点にはお巡りさんが常に立っているようなところです。

0102

はじめて降りる駅に少し早めに着き、パソコン画面のとおり迷わず会場入り。
到着は1等賞でした。会場の方が責任者と勘違いして「いえ、お手伝いのものです」と申し上げる。
次に来たのは関東グループの方で、「はじめまして。よろしくお願いします。」
その後も関東グループの方たち。一応のあいさつを終えたころ、責任者の方。
布袋寅泰がスーツを着たみたいな風体。奈良から前泊で来ているそうだ。

おや、もう受験生の方が来ている。
午前は2級の試験。140人ほどの会場に90人、コロナ対策ですね。1級は40人。
「席は番号順ですから」と申し上げておく。
席順や当日の流れは1週間ほど前にマニュアルとして届いており、自分が受験したときの感覚も残っている。
スタッフ打合せもそこそこに、手分けして受験番号が書いてある席順のシールを机に貼っていく。
責任者の方とわたしともう一人が教室担当。入り口担当の方は外へ移動して誘導。本部で受験票の再発行や訂正のために残る方もいる。それぞれ配置につく。

30分前からは続々と集まって来られる。部屋の入り口で「受験番号を確認してください」と案内する。
エアコン設定温度は21度なのに、みなさんの熱気で熱く感じられる。
前の方にいくと、席についたみなさんの圧を感じる。高まる緊張感。
テキストにたくさん付箋が貼っている方、手作りノートで復習する方、スマホを一生懸命繰っている方、…。
あの過去問のページをスマホでやっている方がいる。へぇ、役に立っているじゃん。とうれしくなる。
それつくったのわたしです!思わず話しかけそうになったが邪魔をしてはいけない。

決められた時間になり、受験の諸注意がはじまる。この説明、何回か聞いている。台本はあるのだけれど、ちゃんと奈良の方がしゃべるから関東モンにはイントネーションの違いから「これから奈良検定を受けるんだ」という気持ちになると毎回思う。

必要なもの以外は机に置かない。時計は後ろの壁にあるので、自分の時計がたよりになる。ケータイの時計はもちろんダメ。主要な経過時間は声をかけるので、なくても構わないか。

「では解答用紙をお配りします」解答用紙をお一人お一人の前に置いていく。感染予防のために手袋をしているので、ちょっと配りにくい。でも、大事な用紙。ていねいに。
説明があり、記入がはじまる。真剣に鉛筆が動く音だけが聞こえる。
遅れて来た方にも解答用紙をお配りして、「ゆっくりで大丈夫ですよ」と声をかける。
記入例にある男女別の記入欄が正規の記入にはなくて質問がでる。「ジェンダーレスを考慮してなくなりました」と説明がされる。なるほどそういう時代。
記入が終わったころ、「では問題用紙をお配りします」の指示に、また手袋でお一人お一人に置いていく。手袋の中に汗。
全員に行きわかったか確認して、「でははじめてください。」一斉に紙をめくる音。
教室担当は監督が仕事だけれど、あまりの緊張感にいったん部屋の外に出た。ふー。

受験風景を写真に撮るのも頼まれているので、3ヶ所ある入り口から会場内を写真に撮る。顔がわからない後ろ姿のみ。意外と欠席者が多いかな。コロナのせいか?

0304 05

手を挙げている方。何事かと思ったら、「消しゴム落しました」と、拾って差し上げる。
邪魔にならないように、ゆっくり、巡回。席順のシールと受験票の番号を確認することも怠らない。
解答方法はさまざま。何も書いていないと思ったら、はじめに問題用紙に印をしてあとから解答用紙に書き移そうという方だった。番号とマークがずれないようにと心の中で願う。

30分経つと退出できることになっている。前から見ていると「この方はもう立ち上がる」というのがわかる。
少し前からそのそぶりの方、待っていましたとばかりに手を挙げられた。
受験番号と名前の記入を受験票と照らし合わせる。
今年はインターネットの申し込みだけだったので、正しい漢字の入力ができなかった方がいたようだ。「髙」「﨑」「邉」「邊」など、受験票の表記で認定書が発行されるので、違う方は訂正の届けを出すようにしてもらう。「届けを出してからお帰り下さい」本部待機スタッフの出番。
受験番号を数字で書いて、さらにマークするのだけれど、番号を書くのを忘れる方が何人かいらした。
問題なければ、解答用紙を回収する。「おつかれさま」と申し上げるとみなさんホッとした表情をなさる。

空席になったところから、午後の座席のシールに貼り替えていく。スタッフはみな先へ先へと手際がよい。
ちゃんと試験中の方の邪魔にならないように配慮しながら。
解答用紙は番号順に並べるのだけれど、いつの間にか一人のスタッフがすべての解答用紙を並べはじめ、そのスタッフに回収した用紙を渡すように流れができあがっていた。

退出は続々つづく。終了時間を待たずに全員が終了。

午後の座席のシール貼りも解答用紙並べもすでに完了している。
昼食は現金を渡され、各自、コンビニなどで調達。入り口担当の方などは、案内の仕事が早めにはじまるのを見越してもう済ませたという。予報より外は寒いらしい。
わたしは時間に余裕がないのがわかっていたので、来る前におにぎりを調達してあった。さぁ食べようと思ったら、午後の受験生がもう来ておられる。席の準備はできているので大丈夫。「番号のところにお座りください」

食事時間に、関東グループの方と少し話ができた。みなさん、奈良検定以外にもたくさんの検定を受けていて、また、現在も勉強中という。わたしは秋に芋峠を歩いたと申し上げた。他の方は、コロナで奈良に行けていないようだ。

午後も30分前からは続々と集まって来られる。
午前の繰り返し、そして1級は人数が半分という気持ちの余裕がある。

はじまる前に受験生の方から「東京ではどうやって勉強するんですか?」と質問された。「まほろば館の講座がいいですよ」「奈良では月2回受験対策講座があるんですよ」
1級のかたは、次のソムリエ級も視野にはいっているようだ。

午後、遅刻の方はいない。
手順も滞りない。そうか、この人たちは2級の合格者。はじめて受験の人はいないんだ。
こちらの説明も「記入例には男女別の記入欄がありますが、…」と質問が出る前に申し上げている。

試験開始して、30分経過して、…。
1級は30分で退出する方はいない。
真剣に取り組む姿を見させられる時間が長いということ。わたしもこうだったのかな?

060708

マークシートの位置を遠目で見て、同じなのか違うのか、つまり正しいのか間違っているのか、気になりだした。
余りの問題用紙をのぞいてみる。いやぁ、難しくてわからない。受かってしまえば、もうこっちのものと考える。
正解は奈良新聞に載るというけれど、関東では誰かが正解集をネットにあげてくれないと。
商工会議所のページに載るのは3月29日の合格発表の後。ソムリエ級は5月か。
(補、奈良新聞デジタルにすべての級の問題用紙、正答が2日後に載りました。)

残り10分になって、まだ3分の1ほどが残っておられる。
時間になって、否応なく回収。それでもみなさん、一様にホッとしたような表情で出て行かれる。終わった。

座席シールをはがし、ササッと掃除して、「じゃぁ」とスタッフもあっという間に解散。

外はまだ明るく、街宣車が大きな音で通っていく。東京の、いや日本のど真ん中だったんだ。
久しぶりのスーツと緊張感。室内とはいえ、9548歩歩きました。
来年もと言われれば、今年よりうまくできる自信はあるけれど、うーん。まぁ、また手を挙げるだろうな。
貴重な体験をした一日でした。

 


 

「つれづれ」にもどる


 

上にもどる