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第16回東京会場の試験監督お手伝い 2023/3/5(日)
12月半ば、今年も関東サークルを通じて奈良検定東京会場のお手伝いの依頼がありました。
昨年に続き、即、手を挙げました。
昨年のことがあるので、大体の要領はわかります。
はじめてで戸惑ったことも、もう大丈夫。
ダークスーツに白シャツは、これ去年とまったく同じものを着るのだと思いましたが、まぁそんなことはどうでもいい。
昨年ほど緊張することもなく、それでも普段はまったく行かないところなので、乗り換え案内や構内図をみて、前日には昨年の復習。
会場へは今年も一番乗りで、こちらから「責任者のものはまだ来ておりませんので、許可書はのちほど」とご挨拶しておく。
集合時間の1時間以上前なのに、もう受験者の方がいらっしゃる。
「まだお席が用意できていないので、少しお待ちください。」
スタッフが揃い、商工会議所の方も、お手伝いのメンバーも昨年と変わらず、「1年ぶりですね」の顔見知り。
席のシールをどんどん貼って皆で会場準備。
2級も1級も東京会場の受験者数は昨年よりも多い。奈良会場も同じだそう。
きっとコロナで受験をひかえていた方が今年は戻ってきたのだろう。
係の分担も誰から言うともなく、自然と去年と同じにおさまる。
会場係。続々集まる受験者の方たちに「席は番号順です。」と申し上げて着席してもらう。
テキストを持っている方もいるが、「ズバリ!奈良検定2級の要点整理」を小さめに印刷して持っている方もいる。
わたしの過去問集をやっている方には「ここWiFi使えますよ」と言ってみる。無制限なら関係ないけど。
定刻になり説明がはじまる。
今年も手袋をして解答用紙をお配りする。お一人お一人ていねいに。
名前、生年月日、受験番号など。生年月日と受験番号は文字でも書いて、マークシートもするが文字のほうを忘れる方が多い。
「こちらにもお書きください。」
次に問題用紙をお配りする。
ギリギリで到着の方がいて、その方には両方いっしょにお届け。
「ゆっくりでいいですよ。時間はありますからね。」
「はじめてください」の合図で問題用紙をいっせいにめくる音がして、シーンと考える時間が続く。
鉛筆のマークシートの音、ページをめくる音。
今年は受験生の方の緊張感に気圧されることもなく、みなさんの様子をしばらくながめる。
最初からじっと考えてしまう方も。
問題用紙に印をしてあとから解答用紙に移そうと思っている方、
マークシートを塗りつぶさずチェック程度に印をする方。
ていねいに一問ずつ塗りつぶす方、…。
順番もはじめからではなく、特集問題からやっつける方もいる。
実にさまざま。見回せるのは、昨年よりわたしに余裕がある証拠。
腕組みして動かない方、頭を抱える方、消しゴムゴシゴシも。
前から見ていると真剣に取り組んでいるみなさんの姿にこちらも姿勢が整う。
ゆっくり巡回して、解答用紙の名前と受験番号を照らし合わせる。みんな大丈夫。
30分の合図があって、何人かはさっそく手を挙げて退出する。
受験票の印字のとおりに合格証が発行されるので、「漢字に間違いないですか」と確かめる。
「おつかれさまでした」と回答用紙を回収する。
これでよしと思うと片づけをしてからスタッフを呼ぶ方もいるので、こちらを向くまで片付くのを待つことも。
できなかったというより、終わったという安堵の表情が多い。
最後の10分間は、退出ができないことになっている。
ほとんどの方が見直すだけで書きかえることはしない。
時間が来て終了。「お疲れさまでした」
午後の座席シールを貼ったら、スタッフは個々に昼食。
今年もコンビニおにぎりを先に買ってある。
いやー、食べ始める前に午後の早い方がやってきた。
2級は去年も今年も90名ほどだけど、1級は昨年40名の今年は70名。倍近いということ。
でも、昨年同じ会場で受験している経験もあって、迷わず着席する方もいる。
定刻までに席がほぼ埋まる。欠席者も昨年より少ないんじゃないかな。
2級と同じく、説明のあと、解答用紙を配り、記入が終わったら問題用紙を配る。
順調。
「はじめてください」で、1級も実にさまざま。はじめから腕組みしたままの方もいる。
で、事件。
席間を回っていたら呼び止められ、「問題文が違っている」と指摘をうける。
特集問題が昨年の「薬師寺」のままになっている。今年は「吉野山」なのに。
商工会議所のスタッフが奈良の本部と連絡をとり、
間違っていることを全員にアナウンス。
「みなさんのお手を止めてしまったので、終了を2分間延長します。」
回答に影響がある部分ではないので、気づいても指摘しなかったかたもいるし、
そもそも、そこは読まずに進めるかもしれない部分。
2分の延長は妥当な配慮だと思う。
30分が経過して、すぐに退出する方がいらっしゃる。
あきらめたというより、自信をもって終わられたという感じ。
2級ほどではないものの、退出者が続く。
延長した時間も含めて、時間が終了するときの人数は10人程度。
「おつかれさまでした」
解答用紙を回収して、スタッフも「おつかれさまでした」
ささっと片づけ、机、いすの位置をなおし、
「また来年もよろしくお願いします」と予定よりも早く解散しました。
会場は熱気もあって暖かというよりも暑かったけど、外はビル風。
帰りの電車では東京マラソンの参加賞ポンテョを着ている方を見かけました。
都内はいままでの賑わいを取り戻しつつあるようです。