ひたむきな姿に自分を振り返る…


 6月は県総体の時期でもあるが、教育実習生がやってくる時期でもある。本校にやってくる教育実習生の先生方は、本校の卒業生でもあり、特に今年はせいちゃんの教え子の方たちだった。教育実習生は基本的に大学4回生であり、大学生活も半ばを過ぎ、また、高校を卒業してから3年間を隔てての再会となる。がんばっている教え子の姿を見るのも、せいちゃんとしては、すごく嬉しいものであると同時に、自分が教育実習をしていた頃を思い出すのである。
 せいちゃんは教員になって11年目になる。まだまだいたらない所の多い教員であるが、さすがに10年も経過すると要領も覚え、偉そうになり、一人前になったような錯覚に陥っているのが現状ではないか…と思うのだ。教育実習生の頃の教員になることを夢見ていた時の熱意が薄まっていたりしないか、生徒に対する見方が固定化していないか、自分の教員としての力量を過剰評価して努力を怠っていないか…あらためて様々な反省ができるのも教育実習生がやってくるこの時期である。
 教員10年にもなれば、あらためて自分の教員としての在り方を反省したり、改善したりする時期になってるんだろうなぁ…。もしかしたら、今の自分にしがみつかないで、気持ちよく一度壊してしまうのもいいかもしれない…。
 最後になるけど、今年度、せいちゃんのクラスに教育実習に来てくれた実習生は、終礼の最初にもきちんと起立・礼を呼びかけるのだ。せいちゃんは、終礼の最初に起立・礼をするなんて思ってもいなかったから、カルチャーショックでした。でも、物事の最初と最後はあいさつだよね。実習生が教えてくれた大切なことのひとつです。今後は、終礼の最初のあいさつもやってみようと思っています。
 教育実習生のみなさん、本当にお疲れ様でした。この実習の経験を少しでも活かして、素敵な教員になってください。



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