365日マイテディベアを発見!


2001年8月3日掲載

 以前からコンビニへ行くたびに気にはなっていたのだが、なかなか自分の誕生日のテディベアが見つからずにあきらめていた。珍しいもの好きなせいちゃんだから、欲しいなぁとは思っていたものの、ほとんどの店の場合は何月何日のベアなのか表示がされていないために自分で本を利用しながら確認しなければならなかった。それだけでも大変だから、店頭で1個1個のベアを確認する作業が、せいちゃんに出来ようはずもなかった。しかも噂によると、本当に似たようなベアが多いので、買ってみたら欲しい日のベアとは違うというショックまであるということだった。そこで、完全にお手上げ状態となり、欲しいんだけど仕方がない…そんな感情に支配されていた。
 しかし、ある時から有名なコンビニのロー○ンは誕生日をパッケージに明記してくれるようになった。そのためせいちゃんは、時々は未練がましく「ベアあさり」を続けていた。これでも1個1個確認作業が必要だが、備え付けの本と照らし合わせるよりも、はるかに早く確認できるというものだ。しかし、せいちゃんの努力も空しく、ベアあさりをしながら友人の誕生日ベアを発見してプレゼントすることはあったものの、自分の誕生日ベアに出会うことはなかった・・・。
 ところが、職場付近のロー○ンで誕生日ベアを発見!

 職場付近ということで、いろんな人の目もあり、特に生徒の目を意識して、このロー○ンでの「ベアあさり」は、自分なりに固く禁じていた。授業に行った時に、「先生、ベア探ししよったやろ」などと言われたら、冷や汗が流れるものである。しかし、レジ横にさりげなく並んであったベアの中に「1月6日」の表示が!ずっと捜し求めていた自分の誕生日ベアが目の前に!
 この誘惑に勝つことができなかったせいちゃんは、周囲の目を気にする余裕もなく、ついうっかりベアを手に握っていた。素早くレジに置いてあった商品に紛れ込ませ、店員さんに「これも」と言ったものの、興奮で上ずったような声になっているのはどうしようもなかった。周囲を意識しながらも、自分の誕生日ベアの発見にワクワクしていた。トレジャーハンターが獲物を発見し、手に入れたような感覚なのかもしれない。
 ベアを手に職場へ凱旋し、数名の先生に自慢をして回った。この自慢話に付き合ってくれたのは、気のいい女性の方々が主であった。どうも男には、この感動は伝わらないらしい…。ベアでなく、仮面ライダーやウルトラマン、ゴジラであったなら、喜びを男とも分かち合えたのかもしれないだろう…。でも、まぁ、とにかく嬉しかったのだが、こんなせいちゃんの自慢話に付きあわせるのも、あまり相手にとっては嬉しい話ではないかもしれない。でも、せいちゃんは、こんな自分もかわいいなぁ…と思っている。
 画像のベアが「アチャ」という名前の1月6日のベアである。手に入れて数日たってみると、案外こんなもんなんだなぁ…。嬉しかったのも数日だけである。手に入れた安心感なのか、やはりスーパーロボットやゴジラとは違うのか…愛着がイマイチである。すまん…アチャ…。


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