道後全私研速報「海道」14号Web版  1999年7月28日発行


第5分科会 「青年教職員の活動と役割」

 『学級通信』・『教科通信』などを通しての父母提携を!

 第5分科会「青年教職員の活動と役割」は、約40名の参加者で、若い熱気でいっぱいでした。宮下全国青年協議長を助言者に迎え、その基調報告からはじまり、レポート発表と班討議を行いました。

 昨年の『居場所と関係づくり』を基軸とした研究討議の勢いを受けて、長崎と福島で青年部が結成、東京でも青年部が再結成されました。その一方では愛媛のように、青年部結成に向けて精力的に準備活動をすすめながらも足踏みをしているところもあります。 

 また、青年部結成までは順調にいったものの、「結成後の次の活動をどうするか?」・「年々質的にも、量的にも向上した青年部になっているか?」などの悩みがでてきています。

 その悩みをふまえて、今回の分科会では発表レポートをもとに、県レベル・単組レベルの青年教職員の組合活動や教育づくりを班討論によって深めでいきます。そして、組合活動と教育活動をクロスした『父母提携』について研究討議をします。その『父母提携』を考える上で、具体的には『学級通信』・『教科通信』などに焦点をあてて「通信交流会」を行います。

 『学級通信』・『教科通信』は、青年教員なら一度はつくったことがある、つくってみたいと思うものです。「生徒が見えるようになる」・「自己の教育活動の記録になる」などの効果が言われていますが『学級通信』・『教科通信』などを通して、生徒だけでなく、父母との交流にも利用していくことができます。更に父母は地域ともつながっているので、『学級通信』・『教科通信』などを通して、『父母提携』をするということは、『地域提携』をすすめることにもつながるのです。

 本日(28日)の分科会では、午後2時頃から『今時の親とのつきあい方 −どうする学級懇談会・クラスの通信の威力−』(東京・城西中高 八朔佳子先生)のレポート発表後、「(学級・教科などの)通信交流会」を行っていきます。

 多くの青年教職員の方々のご参加をお待ちしています!

◎注目!遅ればせながら、愛媛県からも、ちかちゃんが学級通信を提出します!

☆第5分科会「青年教職員の活動と役割」参加のみなさんの感想☆

◎ 2人のレポート(『ベテラン教師との闘い』 岡山・山陽学園 門田豪毅先生・『高蔵青年部5W1H 現状文責』愛知・高蔵高 山下裕美先生)を聞きまして、現在、私達の青年部の話題になる問題を考えているのだと解りました。今回、初めて全私研に参加したのですが、疑問をかかえながら、この分科会に参加しています。その疑問とは青年部の役割・目的は理解できるのだが、どう行動していくべきかです。徐々に、それが見えてきたように思います。何とかその答えを見つけて帰りたいと思います。 (長崎・瓊浦高校 前田 剛)

◎ 口だけ出して行動しないベテラン教師と青年教師との戦いですが、要求を青年の方からベテラン教師に出してもいいと思う。また、いずれは自分達もベテランと呼ばれるのだから、そのときに青年教師に示すものをいまのうちに自分自身で育てなければならないのではないか!?だから、親組との関係を良く保ちながら、ベテラン教師から学ぶべきところは学び、要求するところは要求することが、親組との関係、ベテラン教師との関係をよくして行う方法だと思う。 (長崎・鶴鳴学園 太田 一仁)

◎ 教員2年目で、賃金や労働条件に特に不満のない私にとって、他の学校の若い先生方が、積極的に青年部等の活動に参加していることに驚きました。自分も今後の自分自身のために、組合活動に取り組めるように、成果を持ち帰って報告したいと思います。 (宮城・東北学院中・高校 太田 学)

◎ 青年教員の一人として、自分は何が出来るのか、何をすべきなのか、考えさせられました。全私研に来ると、本当に元気が出ます。あと2日間、楽しく、また、たくさんのことを学びたいと思います。 (東京・大東文化一高校 山本 葉月)



 速報海道14号の思い出

 速報海道14号は、いよいよ分科会がスタートし、その雰囲気や内容を伝える第1号でした。つまり、全私研もいよいよ本番!それにともなって、取材もいよいよ本番!といった感じでした。
 道後ホテル街は、ホテル間の移動が大変で、なかなか取材に行くのも大変でした。取材スタッフで西へ東へ、北へ南へと手分けをして、デジタルカメラとペンとメモを持って出発です。
 せいちゃんも取材へ行きました。でも、ホテル間の移動中は、せいちゃんの大事な喫煙タイムです。速報部室は禁煙なので、遠慮なく喫煙することのできるのは、この時だけ!
 更に、取材以外では、ほとんど速報部室を出ることのなかったせいちゃんにとっては、気分転換の場でもありました。熱気溢れる分科会への取材は、速報を作るPOWRを得られる場です。取材から帰ると、どの分科会の記事も書きたくて、ウズウズするなんてことも・・・。
 さて、道後全私研の1年前の青森全私研で、せいちゃんが参加した「青年教職員の活動と役割」の分科会でもあり、また、せいちゃんも作っている学級通信の交流会ときて、速報を作るのに気合が漲っていた(?)のを思い出します。そして完成したのが、この14号です。


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