山形県天童温泉へ(旅日記…その5)



 山形県天童市からお別れする朝がやってきた。研修に来たのか?と思っている人も多いと思うけど、研修で知ったり、考えたりしたこともたくさんあるのだ。でも、まぁ、それは置いといて、とにかく天童を離れて松山へ帰る日がやってきた。

 実は…せいちゃんは、東京の伊勢丹美術館で開催されていた「松本零士展 〜伝説の英雄たち〜」に行きたくて、天童から東京へ戻る列車を早め、更に東京から松山へ戻る飛行機を最終便にして、東京での自由行動を計画していたのだ。「銀河鉄道999」、「キャプテン・ハーロック」、「クィーン・エメラルダス」、「宇宙戦艦ヤマト」など…とにかく大好きなのだ。天童への出発前に、インターネットで調査をし、プリントアウトして伊勢丹美術館の位置を調べ、入館料を確認し、胸を躍らせていた。ところが、せいちゃんは一番大事なことを見落としていたのである。…なんと!水曜日は伊勢丹美術館は休館日!…そして、この日は水曜日…ガーン!せいちゃんの計画は、完全な計画倒れ…はかない幻となったのである。

 しかし、せいちゃんは負けなかった!第2の野望があったのである。松本零士がダメでも、次の計画がある。本当は2箇所回れるといいなぁ…と思っていたのだが、この際、1つだけでも行かなくては損である。用意周到で、計画的なせいちゃん!(計画的なら、休館日くらい調べておけよ…という声が聞こえそうである。)

 さて、いよいよJRに乗って東京へ。おっと…JR車内でも野望があった。そうである。米沢の駅弁「牛肉弁当」である。天童へ来る時の列車の中で、激しい葛藤をしながらも、夕食への期待の大きさに断念をした「牛肉弁当」だ。これを食べねば、後悔する。列車では寝てしまうせいちゃんだが、これを食べるまでは…米沢に着くまでは…と思ってがんばった。もちろん、列車に乗る前にお茶はGETしている。

 米沢に到着し、列車内に「牛肉弁当」が積み込まれる。車内販売で買えるのだ。米沢駅で直接買うこともできるが、停車時間が短く買いに行くのは難しい。下手をするとおいてきぼりだ。そこで、車内販売が来るのを今や遅しと待ち構える。ところが、せいちゃんの車両までなかなか来ない。売り切れるのではないか…そんな不安の中、何度も席を立って買いに行こうと思ったが、一緒に研修へ行った人たちに押しとどめられ、自分の座席で待つことになった。車両の扉が開くたびに、せいちゃんの顔はキョロキョロと挙動不審になる。何度目かの首振り運動の結果、ついに車内販売がやってくる。そして…「牛肉弁当」を購入!至福の瞬間である。

 米沢牛肉「特製牛肉弁当」は、いつもホカホカで食べることができるように、弁当箱の底に発熱体を入れてある。手にとった瞬間もホカホカであった。料金は1,020円。「牛肉弁当」と言うだけあって、蓋を開けると一面が牛肉。しかしよく見ると、いろんなものが入っている。米沢牛100%煮・糸蒟蒻・しそ巻・ごぼう煮・錦糸卵・グリンピース・漬物…そして、ご飯である。もちろん、蓋を開けた段階では、ご飯なんか見えないくらいに牛肉煮が敷き詰められている。甘辛く煮た牛肉とご飯の相性が最高!そしてトッピングの数々のおかずが、アクセントになっている。本当に美味しい駅弁である。(文章では、上手く美味しさを伝えられない…だから、機会があったら食べてくださいね。)

 というわけで、せいちゃんは「牛肉弁当」に大満足しながら、東京へ向かうのであった。果たして、せいちゃんは東京で何処へ行ったのか…それは次のお楽しみ…。



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