山形県天童温泉へ(旅日記…その6)



 東京駅に到着した。牛肉弁当は食べていたものの、少々お腹の空いているせいちゃんは、ラーメンを求めて彷徨った。天童のホテルでの夕食は確かに美味しかったし、豪華であったのだが、人間は贅沢なものである。毎晩同系統のメニューが続くと、違う味が恋しくなるのである。恋しくなった味…それがラーメンであった。

 東京駅に地下街には、食堂街も充実していた。どうせ食べるなら美味しいラーメンがいいに決まっている。中華料理の店が並ぶ一角は、お昼時であることも手伝って、どこも繁盛していたが、その中でもとりわけ混雑していそうな所を選んだ。客の集まる店は美味しいに決まっているのだ。ラーメン独特の匂いに惹かれながら、店内へ…。


 いやぁ…結論から言って、とにかく美味しかった。「中国ラーメン楊州商人」は、親子三代にわたってラーメンを作り続けているだけあって、病み付きになりそうな味であった。特にスープが美味い!一口飲むと後を引く感じである。このスープがほどよく麺とからみあって喉を通る時の満足感。麺の歯ごたえもよかった。値段をよく覚えていないが、決して高いと感じることはなかった。機会を見つけて、また食べに行きたいものである。

 さて、腹ごしらえもできて、松本零士展の代わりの目的地へ向かった。代わり…というと、イマイチな感じがするが、せいちゃんの中では同じくらいのレベルで行ってみたかったところである。とにかく、ワクワクしながらJR水道橋駅へ向かった。知ってのとおり東京ドームがある場所である。そして、せいちゃんの目的地もその側に隣接している。

 それは…「仮面ライダーワールド」!なんと今年は仮面ライダー30周年の年であり、それを記念して歴代ライダーの展示会を行っているというから、仮面ライダーファンのせいちゃんとしては足を運ばなくてはならない場所である。しかも、会場限定商品もいくつかあるという噂なので、是非とも見ておきたいのである。

 現在は日曜日の朝8時から「仮面ライダーアギト」が絶賛放映中である。この秋には、劇場映画公開も決定している。もちろん、せいちゃんは前売り券を購入し、購入特典の仮面ライダー人形を持っているのは言うまでもない。

 チケット代金は少々高かったし、イベント的に仕方がないのだろうが…子ども連れの人が多かった。子どものにぎやかな声を聞きながら、「小さい頃の自分も、こんなふうだったんだろうなぁ?」と考えたりしていたが、大きくなっても変わってないのだから「小さい頃の…」ではないのである。

 少々高めの入場料を支払って、入場してみた。数歩も歩かないうちに、いきなり「会場限定 スタンプ・ラリー手帳」なるものが販売されている。せいちゃんは、悲しいくらいに「限定」という言葉に弱い…。買ってしまった。しかも嬉しかった…。念のために言っておくが、せいちゃんは32歳である…。

 次回は、いよいよ「仮面ライダーワールド」編である。歴代ライダーが勢揃い!乞う!ご期待!(?)



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