山形県天童温泉へ(旅日記…その7)


 仮面ライダーワールド。入館したら、いきなりオリジナルグッズなんて…。そんなことを思いながらも、胸はワクワクしていた。子供だましのようなものだろうなぁ…と思っていたのだが、案外しっかりしていた。入館料が大人1500円。高いなぁ…というのが最初の正直な感想だったが、やはり仮面ライダー好きのせいちゃんには、館内はワクワクなつくりになっていた。

 全体が大きく10ヶ所程度のゾーンに分かれていて、各ゾーンは様々な工夫が凝らされていた。また、そこで展示されている仮面ライダーの紹介ビデオが上映されており、懐かしい場面を見ることができるのだ。(しかし、後半になるほど寂しい感じになってしまったのが残念だけど…)


 最初は、最新の仮面ライダーであるアギト、G3、ギルスが勢揃い。もちろん、アギトはグランドフォーム・フレイムフォーム・ストームフォームの3種類のフォームが全て展示されている。そして中へ入ると、懐かしい1号・2号ライダーだ。紹介のビデオが上映されていた。ビデオでは、有名な(?)仮面ライダーのオープニングシーン(本郷猛が改造手術を受けている様子)から映し出されている。その奥には、ショッカー基地が再現されていて、そこに乗り込んだ1号・2号ライダーがショッカー怪人や死神博士と向き合っている。照明や音声を効果的に使用し、多少の動きもあって面白かった。(もちろん、子供だましの域を出ることはないのだが、ファンには楽しめたり、懐かしく思ったりするスペースであったのだ。)1号ライダーと2号ライダーの見分け方は、手袋を見ましょう!真っ赤な手袋の仮面ライダーが2号ライダーです!

 そしてV3の展示スペースがあった。デストロンの大幹部ヨロイ元帥とライダーマンが向き合っているところに、これまた照明とマジックミラー(?)を利用して、V3が助けに駆けつけるような演出をしていた。でも、せいちゃんはV3が好きなので、このスペースはもう少し力を入れて欲しかった。

 次はジャングルスペース。ジャングルと言えば、アマゾンライダー。それなのに、何故かXライダーもいる始末。Xライダーは海底探査用のサイボーグ(「カイゾーグ」と呼ばれているが…)として作られたという設定だったはずだから、もう少し考えて配置して欲しかった…。でも、TV放映でもあまり海中での戦いはなかったから仕方がないのかもしれないが、同じくらいジャングルでの戦いもなかったはずなので、ジャングルの設定はいただけまい。しかも、かなり怪しい雰囲気で、まるで怪人のように展示されていたような気がする。

 そしてスカイライダーやZXのいるスペースへ移動。ZXは完全に頭上の梁に展示されていて、上を見上げなければ完全に見落としてしまう。更に、スカイライダーなどは、本物は死角になるような位置を飛んでいるように展示されており、偽スカイライダーが本物のように展示されていた。せいちゃんも、しっかり見誤ってしまった。偽物はマフラーが黄色なので、それで見分けましょう!

 その後、BlackRX、スーパー1などのスペースがあった。BlackRXの宿敵であるシャドームーンなどもしっかり展示してあった。ゴルゴム神殿も再現されていた。なかなかよかった。バイオライダーやロボライダーなどのBlackRXの目的別フォーム(?)も展示されていた。おっと、そう言えば、このBlackRxは、ライダーのくせに車に乗っていた異色のライダーである。(もちろん、バイクにも乗ってはいたのだが…)

 いよいよ終盤に差し掛かり、真・ZO・Jの3人のライダーが並んで展示。どれも1回もののライダーである。真はオリジナルビデオ。「真・仮面ライダー 〜序章〜」(?)というようなタイトルで販売されながら、序章で終わっているのが現状である。しかも、大人も楽しめる(?)をコンセプトにしていたらしく、変身シーンがやたらリアルで、額から触覚が生えるシーンや目がギョロっとなるシーン、もちろん血管が浮き出して…という状況であった。子どもが見たら泣き出しそうな正義の味方の変身シーンである。ZO・Jは、映画1回限りのライダーである。まぁ、映画化された数少ないライダーであるので、それはそれで評価はするが、子ども映画なので1時間程度の枠の中でライダーとなるきっかけからはじまって、敵の親玉レベルを倒すまでのストーリーを描くので、かなり無理な展開になっていることは仕方がないのかもしれない…。

 そして昨年度TV放映されて人気を博したクウガ!現在もビデオ・DVDが好評発売中であるし、映画化へ向けての噂も流れている…。本当に大人から子どもまで楽しめたライダーである。ライダー好きのせいちゃんは、1話から49話(最終話)まで、しっかりビデオ録画している。もちろん、永久保存である。そして…10月21日に発売される予定の「仮面ライダークウガ 特別編」のDVDを首を長くして待っている。もちろん購入予定であることは言うまでもない。このDVDは、1話と2話の未使用シーンを追加・再編集したもので、特典としてクウガの撮影打ち上げ用に撮影されていた50話「乙彼」(「おつかれ」と読むのである)も含まれているらしい。買うしかあるまい。ファンなら当然のことであろう。

 これでおおよそ全ての展示である。もちろん最後には、歴代ライダー揃い踏みの展示が待っていた。グッズ販売も当然行われていた。せいちゃんはTシャツを買ってしまった。ついついオリジナルTシャツという言葉に…。これも限定・オリジナルという言葉に弱いせいちゃんの宿命であろう。

 こうして、満足のうちに仮面ライダーワールドを後にした。外の食堂では、期間限定の仮面ライダー弁当を販売している店もあった。少し食べてみたかったが、お腹が減っていなかったのと、さすがに子ども用であることが見て取れたので、さすがのせいちゃんも理性・羞恥心が働いたことを付け加えておきたい。(しかし…仮面ライダー弁当のポスターは画像におさめている…理性や羞恥心はどこにいったのだろう?)



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