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〜京を愛でる色〜

 京都には四季様々な景観を愛でる事が出来ます。四季の彩があってこそ古都、京都は美しいのです。春には満開の桜、夏は新緑と涼、秋は錦秋の紅葉、冬は凛とした雪景色が、古の社寺に様々な景観を彩っています。1200年の歴史と伝統を持つ京都で、日本人が愛してきた珠玉の色を、撮影データを添えて紹介していきます。

〜Light Green〜

Vol.2 嵐山 ”嵐山花灯路” 初冬 12月

撮影データ
Canon EOS 20D / EF17.0 - 35.0mm F2.8L / RAW / シャッター速度優先AE / 30秒 / F4.0 / +1 1/3 / ISO100 / WB:日陰 / 三脚使用

 2005年初冬に初めて催された”嵐山花灯路”です。嵯峨野・嵐山の広範囲なエリアがライトアップされ、凛とした空気に包まれました。野宮神社から大河内山荘に通じる”竹林の小径”では竹林が鮮やかなライトグリーンに浮かび上がり、幻想的な情景でした。散策する人々は思わず足を止めて竹林を見入っていました...
 嵐山で行われた”嵐山花灯路”は、京の初冬の風物詩として続いていって欲しい景観です。

 2005年11月中旬に洛西の金閣寺を訪ねました。京都を彩る紅葉は他で観る紅葉とは違い、鮮やかで燃えるような色付きになります。”錦秋の紅葉”と讃えられ、緑から黄、オレンジ、紅への移りゆきは虹のような美しさです。時間帯は夕暮れ時がお薦めでしょうか...”秋は夕暮れ・・・”ですから。
 平安の古より貴族が愛でてきた古都の紅葉を、一度はぜひ散策しながら愛でてみて下さい。紅葉ってこんなに綺麗だったんだと気付くことでしょう。

撮影データ
Canon EOS 20D / EF70.0 - 200.0mm F2.8L / RAW / プログラムAE / 1/500秒 / F4.5 / 0 / ISO100 / WB:日陰 /

Vol.1 洛西 ”錦秋の紅葉” 秋 11月

〜Orange and Red〜

Colors of beautiful Kyoto
Vol.3 洛中 ”雪景の世界遺産” 冬 12月

〜Japan Classic Red
with Snow White〜

 2005年も年の瀬に近い頃、列島を大寒波が覆い、京都市内でも未明から雪となりました。京都の冬は底冷えの厳しい寒さに包まれますが、雪が積もることは年に数回しかありません。貴重な雪景色を収めようと、洛中の下鴨神社を朝一番に訪ねました。まだ誰も踏み入れていない降雪したての糾の森(たたずのもり)、朱色が華やかな社殿に、降りしきる白い新雪が、古都の冬景色として目にも鮮やかでした。
 遠い昔、平安王朝もこの雪景色を愛でたのでしょうか...世界遺産にも登録された京都最古の神社の一つ、下鴨神社です。

撮影データ
Canon EOS 20D / EF70 - 200mm F2.8L / RAW / 絞り優先AE / 1/40秒 / F5.0 / +1 / ISO100 / WB:日陰 / 三脚使用

〜Pink Red 〜

Vol.4 洛南 ”早春の梅” 早春 2月

 早春の京都に欠かすことの出来ない色香があります。平安の昔、京都でお花見といえば梅の花をさしていました。多くの平安貴族が歌に詠み、菅原道真公はこよなく梅を愛していたようです。
 写真は洛南にある城南宮付近に咲いていた梅で、ピンク色に近い紅色をしていました。春はもうすぐといった柔らかな色香を楽しませてくれます。

撮影データ
Canon EOS 20D / EF100mm F2.8 Macro/ RAW / 絞り優先AE / 1/320秒 / F2.8 / 0 / ISO400 / WB:日陰 /

 遅咲きの梅園で知られる醍醐の隋心院です。例年3月上旬から下旬にかけて200本もの八重紅梅が咲き開きます。隨心院の梅は“はねず”(薄紅色)の梅と呼ばれ、百人一首で小野小町が「花の色は 移りにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせし間に」と詠んだ景観がそこにはあります。
 三月の最終日曜日には小野小町と深草少将との恋物語(百日夜通い)を題材にした「はねず踊り」も公演され、春暖の季節に賑わいをみせます。
 絶世の美女、小野小町が愛した梅園へ、是非訪ねてみて下さい。

撮影データ
Canon EOS 20D / EF100mm F2.8 Macro/ RAW / 絞り優先AE / 1/1250秒 / F2.8 / 0 / ISO100 / WB:太陽光/

〜White and Pink〜

Vol.5 洛南 ”はねず(薄紅色)の梅” 春暖 3月     
Vol.6 洛東 ”京の紅枝垂桜” 春 4月

〜Classical Pink〜

 京都で桜といえばソメイヨシノよりも枝垂桜の方が趣きがあり、古の頃から平安貴族にも愛でられてきました。紅枝垂桜は花の色も濃く、女性的な艶やかさと優美さを内に秘めた桜なんだと思います。ソメイヨシノよりも少し遅れて開花し、枝垂桜に出会える頃、ああ..今年も京洛の春に会えたと思うのです。
 写真は円山公園の一角に咲く紅枝垂桜を収めましたが、園内には大きな枝垂桜の木も圧巻の花を咲かせます。
 京都が一番美しい季節、春。京都好きな方には、一度は是非訪ねてみて欲しい季節です。

撮影データ
Canon EOS 20D / EF100mm F2.8 Macro / RAW / 絞り優先AE / 1/125秒 / F2.8 / +1/3 / ISO100 / WB:日陰 /

 京都を代表する紅葉の名所、東山にある東福寺です。紅葉の時期にはたいへんな賑わいをみせるこのお寺も、新緑の頃には人影もまばらでゆっくりと境内を散策する事が出来ます。
 このお寺では600年前に桜の木を全て切り、中国の宗より持ち帰った三葉楓の木を境内に2000本植えました。春よりも秋を選んだお寺なのです。錦秋の紅葉も好きですが、この時期の新緑もとっても美しい景観で、ツツジの花も咲き開き、初夏を感じさせてくれます。秋とともに、この時期の季節もゆっくりと散策して欲しいお寺です。

撮影データ
Canon EOS 20D / EF17.0 - 35.0mm F2.8L / RAW / 絞り優先AE / 1/125秒 / F7.1 / -1/3 / ISO100 / WB:太陽光 /

Vol.7 洛南 ”新緑の東福寺” 初夏 5月

〜Fresh Green with Red〜