あれこれ話題

映画 真珠の耳飾りの少女
栄光のオランダ.フランドル絵画展記念講演会
ハンニバル.レクタ−的考察
「偽りの名画」を読んで
フェルメ−ルの暗号 を読んで(ブログ)
「ギャラリ-フェイク ターバンの女」 を読んで(ブログ)
私はフェルメール を読んで(ブログ)
話題の作品   更新2008.8
やっぱり気になるフェルメール 芸術新潮 (ブログ)
大塚国際美術館   陶板によるフェルメール
フェルメール 光の王国展 1.20〜7.22 フェルメールセンター銀座 ブログ2012.3
真珠の耳飾りの少女の謎


映画 真珠の耳飾りの少女

GIRL WITH A PEARL EARRING
上映時間 100 分  製作国 イギリス/ルクセンブルグ 2003年制作
東京初公開 2004/04/10  大阪初公開 2004/04/24 
出演:
スカーレット・ヨハンソン Scarlett Johansson グリート
コリン・ファース Colin Firth ヨハネス・フェルメール
トム・ウィルキンソン Tom Wilkinson ファン・ライフェン
キリアン・マーフィ Cillian Murphy ピーター
エシー・デイヴィス Essie Davis カタリーナ
ジュディ・パーフィット Judy Parfitt マーリア
アラキーナ・マン Alakina Mann コーネリア

製作: アンディ・パターソン Andy Paterson
    アナンド・タッカー Anand Tucker
製作総指揮: ピーター・ブロック Peter Block
原作: トレイシー・シュヴァリエ Tracy Chevalier
    『真珠の耳飾りの少女』(白水社刊)
脚本: オリヴィア・ヘトリード Olivia Hetreed
撮影: エドゥアルド・セラ Eduardo Serra
美術: ベン・ヴァン・オズ Ben van Os
衣装デザイン: ディーン・ヴァン・ストラーレン Dien vanStraalen
音楽: アレクサンドル・デプラ Alexandre Desplat
本当によく似ている人を探したなと感心する。
左が、映画でグリ−ト役のスカーレット・ヨハンソン 19歳 まさにGIRLからLADYになる時期の微妙な雰囲気がうまく出ている。
彼女の名前は原作ではフリ−ト、映画ではグリ−ト(真珠を意味するマルガリ−タの愛称らしい)。
右が、真珠の耳飾りの少女の絵。同じ大きさにして見ました。
絵画のモデルについて思いを馳せることがある。
彼女の名前は?どこの人?画家との関係は?
知られている事が多いが、この『真珠の耳飾りの少女』のモデルは不明。
原作者の トレイシー・シュヴァリエが楽しい物語にしてくれた、それをさらに捻って、映像の美しさを加えて、フェルメールファンにとっては、何とも言えない、素晴らしい映画が出来た。
デルフトの町並みの映像は見事、行きたくなる。アトリエもスゴイ。きっとこんなんだったんだよなと納得。
映画の場面一つ一つが、フェルメ−ルの光と影を再現するかのように撮られている。
画家とモデルの官能的だけれどプラトニックな関係の恋。
この時代の暗示的なテ−マの絵、そしてフェルメ−ルの絵にも通じる。
『真珠の耳飾りの少女』の映画を見てきました。
東京から2週間も遅れて公開。しかも上映館が少ない。
心斎橋アメリカ村、若者が溢れる「ビッグステップ」の4階。
パラダイススクエア。2004年4月
映画の中では、フェルメ−ルの作品がいくつも出てくる。最初が「真珠の首飾りの女」Woman with a Pearl Necklace
映画では、アトリエにこのポ−ズのマネキンが置かれている。そうだよな、こんなポ−ズでずっと居てるのはモデルが大変だものな〜と妙に納得。
「水差しを持つ女」Young Woman with a Water Jug
映画では、フェルメ−ルがグリ−トを最初に印象付ける場面。窓の拭き掃除をしている彼女に窓際に立って、雑巾を手から放すように指示する。そう言えば、そういう手の動きにも見える(笑)
そこからこの作品の制作が始まる。
最初手前に描かれていた椅子を彼女が無断で動かしてしまう。絵からもなくなった。
「何故動かしたの?」「なんとなくゴチャゴチャしていたから」。
ここらから、二人は、ただならぬ関係と連想させる..。
事実として、この作品は、X線で見ると、最初は椅子が描かれていたとのこと。そういうことを押さえているのが、ファンにとっては、またまたうれしくなる。
原作では、それ以外にも彼女がいろいろとアドバイスするところが書かれている。美的感性を持つパ−トナ−という関係が良く書かれている。
フェルメ−ルを語る上での必殺2点が出てくるのもうれしい。
ひとつは、カメラ.オブスクラ。カメラの原点というピンホ−ルカメラ。フェルメ−ルの素晴らしい遠近感は、これを使っていたという説がある。フェルメ−ルとグリ−トが、布をかぶって、このカメラを覗くシ−ンはドキドキハラハラ(笑)である。

もうひとつは、フェルメ−ル作品の「青」の絵具。ウルトラマリンブルーである。左の写真のラピスラズリ(青金石(Lazurite ) )を削って、その粉で、群青色とも言う青を出す。邦訳本では、天藍石/Lazulite(ラズーライト)と訳されている。厳密には違うのだろうけれど、まあいいか。映画では、けずったり練ったりするシ−ンもある。
キ−ポイントの真珠の耳飾り。(写真は、なし型ビアス−多分こんな感じ)
原作と映画では最後が大きく違う。

原作は、フェルメ−ルの死後、遺言により遺産分けとして、耳飾りをもらうが、すでにピ−タ−と結婚している彼女にとっては他人に説明のしようもない物になる。20ギルダ−で売ってしまう。15ギルダ−は自分を手に入れるために借金したピ−タ−の借金の返済に充当。残り5ギルダ−は、誰にも言えない自分の秘密として、絶対に手放さないと心に誓う。

映画では、フェルメ−ルの家を出た彼女の元に、青のタ−バンに包まれて送られてくる。それをみつめる彼女の顔のアップ。すがすがしく美しい顔。フェルメ−ルの愛を確信した...。何も言わないが、そういう余韻の残るラスト。
どっちも、いいね。
真珠の宝石言葉は、健康.無垢.純粋。

映画のカタログ 600円 映画のパンフレット 無料 オランダ製ポストカ−ド150円
映画館で売っていた。
真珠の耳飾りの少女<豪華プレミアム限定版>
DVDも買った
定価7140円
この立派な箱入りである。
右の写真立てや、特典映像のDVDも付いています。


栄光のオランダ.フランドル絵画展記念講演会 

2004年8月28日(土)
『フェルメ−ルの謎』
講師 池内 紀(イケウチオサム)
神戸市立博物館

午後2時〜3時30分

講演する池内先生
1941年兵庫県姫路市生、ドイツ文学者。神戸大、都立大、東大でドイツ語、ドイツ文学の教師。「海山のあいだ」にて講談社エッセイ賞、「ゲーテさんこんばんは」にて桑原武夫学芸賞、「ファウスト」の新訳にて毎日出版文化賞、「カフカ小説全集」にて日本翻訳文化賞を受賞。


『フェルメ−ルの謎』という興味をひく講演タイトル、先生の近著『ひとり旅は楽し中公新書
を読んで、辛口、視点の面白さに魅了されていた、そして又『絵画芸術』に会える。
これは神戸まで行かねば...。
整理券は1時から、12時10分から並びました。22番目をゲット。
さすがに地元の強み(神戸大学)、1時には予定人員180名に達したようです。

講演内容(抜粋)
1.フェルメ−ル真作は20数点
思い切りのいい先生らしく。36点の内、10点位は習作等で、フェルメ−ルかどうか疑問。本当に楽しめるのは20数点。今回、1点しか来ないのかでなく、1点でも来たのはすごいこと。それも最高傑作というのが、今回の、絵画芸術。
2.何が謎か
こんなに作品数が少ないのは、下記の理由しかない。
@早く死んだ
A余程気難しく、もともと寡作であった
B死後に、作品が消滅した
そして、順番に独特の切り口で、上記に反論。
今の10倍位の作品があってもおかしくない。
3.当時の売れる画家とは?

上記は、神戸市立博物館のパンフレットの一部、これを事前にみんなに配付。
左から
@伝説を元にした絵
A肖像画
B宗教画
C自然画
当時の金持ちが気に入って買う絵がここにある。
@は神話が建前という、別にそれを知りたいのではなく、豊満な女性の裸体が目的と喝破。Aは、レンブラントの自画像だが、これは商品見本。
題名は、『金鎖の首飾りとイヤリングを付けた毛皮の上着の自画像』要は顔だけ替えれば、肖像画として売れる。
Cは、こんな花篭はあり得ない、季節、花びら方向。
当時は、画家はビジネスであって、『芸術的衝動』があって描いたのではない。
4.フェルメ−ルの絵は売れなかった

オブスクラ(カメラ)から覗いたような絵、そして上記の売れる絵に該当しないフェルメ−ルの絵、『芸術的衝動』によって描かれた絵は、後世、200年近く評価されなかった。フィルムのあるカメラが出てきて、ようやく、その素晴らしさが評価されるようになった。
早すぎた天才
上記のアップ。襟元に注意。
単に、白の絵の具を塗りつけたようなタッチ。そしてこの何かにうっとりしているような顔は、当時は受け入れられなかった。
特にレジュメも配付されなかったので、細かい部分の表現は、少し違うところは、ご容赦願いたい。
素晴らしい講演だった。先生の口振りからは、寝てた人も多かったようだが(笑)絵の専門家ではないと自称する先生だが、切り口はユニ−ク。絵画は高度な技術の部分の組み合わせから、芸術的衝動に進んできたという考えは、ある面、真実を突いているのかも知れない。
又、明日から絵を見るのが楽しみになって来た。


ハンニバル.レクタ−的考察


ハンニバル.レクタ−博士の嗜好には特異な物を感じるが、その彼が
フェルメ−ルのファンであることは作品にでてくる。
残念ながら、どこに惹かれるのか具体的な表現がない。
映画「ハンニバル」にも出てこない。
ところが好著が出版された。リチャ−ド.マクドナルド著 Dr.HANNIBAL STUDY
日本語訳は関修「ハンニバル.レクタ−博士の記憶の宮殿」 夏目書房出版
著者はアメリカ生まれポストモダン比較研究所主任からフランスに留学した心理学
、現代思想の研究家。
フェルメ−ルの絵に含まれた寓意は美術書によってもいろいろ表現
されているが、ハンニバル.レクタ−はこう考えた....。
では、ハンニバル.レクタ−のフェルメ−ルの世界へどうぞ。

自分の生まれた時代を呪うとか懐古趣味は普遍的な人間の一つの有りざまである。フェルメ−ルもハンニバルも時代の発展と必ずしも向かい合ってない、ハンニバルはルネッサンス期前後のヨ−ロッパ文化を偏愛している、アメリカ的繁栄に背をむけているのである。カッポ−ニ宮での司書という仕事を得て「この地で見いだした心の安息を、出来れば長く保っていきたいと願っている」と言っている。現代文明を批判し、単純な発展史観、文明の進歩というパラダイムの見なおしを、私たちに問いかけているのである


真珠の首飾りの女

窓からの光を浴びながら、窓際に掛けられた鏡に自分の端正な顔を写している。
ア−ミンの縁取りが付いた豪華な黄色の上着を羽織り、真珠のネックレスを試している。机の上には小さなカ−ドがある。そのカ−ドの贈り主の為に着飾っているのだ。黄色い上着と真珠は虚飾の象徴であり、窓からの光は憧れにも似た外界の誘惑を表す。そして飾りのない部屋は質素である。中世における女性の美徳は節制であり、虚飾と節制の間で揺れ動く女性の心理を表現している。

天秤を持つ女

彼女にはもう夢見るような若さはない、窓際の鏡にも興味なく、窓もカ−テンで光はあまり入ってこない。しかし机の上には虚飾の象徴である真珠が豪華に輝いている、上品な顔の裕福な階層の人間ながら飾りっけのない女。壁の絵は「最後の審判」。天秤には何も載っていない、彼女は善悪を測っているのだ、神の前で自らの罪と善行を秤にかけているのだ、俗世の余計な物を捨て去る決意は出来たのだろうか?
音楽のレッスン

きわめて若々しい憧れと、同時に邪な感性を想起させる。明るいト−ンは若い男女の清新さに緊張をもたらす。彼女が練習している楽器はヴァ−ジナルといい処女性の象徴である。鏡に写っている顔は教師の方に視線が向いている、テ−ブルの上のワインのデキャンタは性的誘惑の象徴であり、レッスンが終わった後の享楽を意味している。床の上のチェロは均整と調和の象徴。ヴァ−ジナルの蓋にはピタゴラスの言葉で「音楽は歓びの伴侶、悲しみの薬」と書かれている。音楽は男女の駆け引きの道具である、ハンニバル.レクタ−がハ−ブシコ−ドを奏でる時のように。
絵画芸術

トランペットを片手に月桂冠をかぶり、大きな本を抱かえている女性はミュ−ズのクリオ(歴史の守護神)である。トランペットは勝利を奏で、本はツキジデスの歴史書である。この絵は蘭仏戦争を表している、シャンデリアにはハプスブルク゛家の双頭の鷲の紋章、バックはネ−デルランドの地図。地図の表題は「ゲルマニアの大海−低地ゲルマニア」、後ろ姿の画家はフェルメ−ル自身である。彼の表情は不明ながら、この戦争に対する母国への思い入れが感じられる。
天文学者

天文学者を描きながら、空を見ているわけでもない、占星術に没頭し、壁にはモ−ゼ発見の絵がある。当時の最先端の学問に対し、本人は科学パラダイムに帰属していないことを表している。

*注 絵の解釈、文章は原著から引用時に割愛、表現の変更を行っています。ご容赦を。

『偽りの名画』を読んで

 ア−ロン.エルキンズ Aaron Elkins 作
 秋津知子 訳 ハヤカワ文庫 1991年7月31日 初版

「すべて、魔法のような幻影、偽りの明澄」

  *小説の中に出てくるフェルメ−ル作品に対する最高の誉め言葉。*

小説にフェルメ−ルの絵として登場する作品
画像
小説の中での作品名 クッラヴィコ−ドの前に立つ娘 林檎の皮を剥く女
本当の作品名 ヴァ−ジナルの前に立つ女
Lady Standing at the Virginals
【kazu_san推定】
林檎の皮を剥く女
Woman Peeling Apples
ウィ−ン美術史美術館所蔵
本当の作者 フェルメ−ル Gerard ter Borch
私的解説 訳者はclavichordをクッラヴィコ−ドとしているが、クラヴィコ−ドが一般的。(原文を読んだわけではないので断定的過ぎるが)
クラヴィコ−ドというのは、ヴァ−ジナルと本質的には違うが(音を出す仕組み)見た目にはほぼ同じ形で両方とも当時の楽器。
では、作者は単に楽器名を変えただけの仮名にしたのかというと..。フェルメ−ルの作品にこれと対の作品と言われている「ヴァ−ジナルの前に座る女」という作品がある。この作品は、ヘラルト.ダウの「クラヴィコ−ドを弾く女」から構図の着想を得たということが広く知られている。それを踏まえた仮名の設定ではないかと思う。
*注 ヘラルト.ダウの作品名は現在、美術館が公表している名前はLady Playing a Virginalになっている(下表)
小説の中では、贋作の中の真作としてミステリ−の重要なポイントとして登場する。
しかし、この作品は、『トレ.ビュルガ−によるフェルメ−ル作品目録』にフェルメ−ル作品として載っていた物で、その後テル.ポルフの作品として現在は広く認知されている。小説の作者ア−ロン.エルキンズの逆説的設定の妙。


構図の似通っている2つの作品
フェルメ−ル
ヴァ−ジナルの前に座る女
Gerrit Dou
Lady Playing a Virginal
(本によっては、クラヴィコ−ドを弾く女と付けられている)
ダリッジ・ピクチャー・ギャラリー所蔵
DULWICH PICTURE GALLERY


小説についても少し紹介しておこう。

【あらすじ】
第二次世界大戦中にナチスに略奪された絵画が、戦後、米軍の手で取り戻された。
それはイタリアの著名な蒐集家ボールツアーノに返還された。
ヨーロッパにあるアメリカ軍の基地公開に併せて<取り戻された略奪名画展>が企画された。
展示品はボールツアーノに返還された作品の他に、最近になって数十年ぶりにザルツブルク近郊
で発見された三つの名作が含まれていた。
サンフランシスコ美術館の学芸員クリスはベルリンへ派遣され、同館の主任学芸員ピーターの仕事を補佐する
ことになった。どうやら、展示品の中に贋作がありそうなのでそれのチェックすることになったが、詳しい事情を
聞く間もなく上司のピーターは殺害された。 ”犯人捜し”に加えて、どれが贋作かを捜すというミステリ−。

中心は、上で紹介したフェルメ−ルの各作品である。
作者のフェルメ−ルに対する知識の深さ、愛情の深さが感じられる本であり、ファン必読の書である。
フェルメ−ルの最高傑作と言われる「絵画芸術」(小説の中では、アトリエの画家という作品名)に
まつわるエピソ−ド等が披露される。

ミステリ−なので、あまり紹介するのは、御法度だが、究極のヒント。

「内的真実」−−期待は感覚が受け止めた証拠をくつがえす。例えば、ウィスキ−を飲むと期待している
時に、ワインを飲まされる。感覚はワインと分かるが、「内的真実」は、それ自体を保護するために、
それが正しくて、感覚が間違っていると思う、自分を納得させるために、複雑な理論的解釈をでっちあげる。
例えば、ミネラルウォ−タ−で割ったのだろうとか、何でもいい、自分の先入観をそのまま温存出来るなら。

事実は、先入観をぶち破るところにあったのです。

**この本は、Mさんが、フェルメ−ルが出てくる本を読んだよということで
紹介していただきました。彼女は図書館で借りたということでした。
文庫は1997年という古さながら、紀伊国屋さんが届けてくれました。**



フェルメ−ル 話題の作品

「話題になる作品の紹介です」思い切って大きめの画像にしました。
作品の良さが理解できるギリギリの最少サイズと思います。
人類が生んだ最高の画家はダヴィンチとフェルメ−ルと言われている。

青いタ−バンの少女


なんと言っても人気度NO1の作品。
これが今回大阪に来たのには、主催者の意気込みが
感じられる。展覧会場でもなかなか前に行かせてくれない。
こっちを向いているようで、何となく視線がそれている。
絵の前を通り過ぎてから、振り向くと視線が合う。空いているときにやらないと、人の頭を見ることになるかな。
なお、作品としてのもっとも高い評価は
「牛乳を注ぐ女」と言われている。
レ−スを編む女

あのルノワ−ルが世界でもっとも美しいと讃えたと言われる作品。

これは絵の一部を拡大したのではなく、そのままです。いわゆるドアップというやつですね。
とにかく余分な物はない、レ−ス編みをしている女の人に集中させようという意図でしょうね。

ル−ブル美術館に行って会えた。
合奏

The Concertが原題。
盗難され今なお行方不明。

何処に行っても会えない。

小説「フェルメ−ルの闇」にでて来る、「コンサ−ト」である。小説では本物が複製画として登場するがもし出てきたら、大騒ぎになる。
デルフトの眺望

風景画は2点しかないがカタログでしか見たことのないこの絵に惹かれる。何となく落ち着く。
フェルメ−ルの故国であり、全ての絵は、こんな雰囲気の街に住んでいて創作されたのだと思うと何となく納得したりする。
右側の船がやたら大きく、手前の人物はやたら小さい。
これがフェルメ−ルらしく、普通に見えるようには描いていない。学校の図画なら遠近法で減点対象かも。
カタログによると手前の女性二人の横に男が描かれていたが作者により途中で削除されたらしい。確かにそれは余分だ。(消された男?)
これは、オランダまで行かないと会えない。
天秤を持つ女

少し分かりづらいが、いわゆる両天秤を持ってバランスを取っている。
私自身は、この絵が好きだ。フェルメ−ルの典型的な左窓からの明かりの構図。作品の中で、この人が一番美人である。(これは好みの問題か?)
天秤の中に何があるかということで、金貨だ、真珠だと時代により言われて来たらしいが、最近は、何も入っていないと言うのが定説らしい。
そしたら、何しているの?
そんなことを考えて見ると、この絵が段々と良く見える。

ワシントンに行かないと会えない。
大阪で会えた。
ディアンナとニンフ達

マウリッツハイス美術館

ディアンナは狩の女神で、月の神でもあり純潔の象徴。
この場面は、他の作家の作品では、裸体、半裸体が多いのだが、フェルメールは左の背中を見せた女性のみ半裸体。
フェルメールが描いた唯一の半裸体の女性。
フェルメール作品でないとする人も多い。

1999年から2000年にかけて修復された。
右上にあった、青空が後世の追加と判明して黒い背景に変わった。全体的に夜景モードに修復されている。全体の収まりが悪いのは、右側が12cmカットされた為とも言われている。
下は、修復前の写真。
2008年に東京にやってくる。修復後は初来日。
修復前のディアンナとニンフ達

大塚国際美術館   大塚国際美術館  http://www.o-museum.or.jp/index.html

本物ではないが、フェルメ−ルの作品に会ってきた。

徳島県鳴門市に大塚国際美術館というのがある。
大塚製薬グループの大塚オーミ陶業株式会社の特殊技術により世界の名画を陶板に本物そっくりに再現してある。
その規模は圧倒的である、延床面積29,412平米に1000点余りの作品数である。単に歩くだけで4kmはあるらしい(駐車場のおじさんの話)。
いきなり、入り口でミケランジェロ作のシスティ−ナ礼拝堂の内部の再現に感動してしまう。
ル−ブルでは、遠くにしか見ることが出来なかった、モナリザとも隣に並んで写真が撮れる。これはスゴイことです。(館内は、人を入れたスナップならOKです)
上記のル−ブルにも書いた、あの大きな「ナポレオンの戴冠式」の絵もある。すぐ近くに行って見ることができます。まさに、本物を見てから見るか、本物を見る前に見るか。どちらも楽しめる美術館です。(入館料は3000円もします)
フェルメ−ルの部屋  地下3階。
ここはエントランスが地下3階。システィ−ナ礼拝堂で感激して、ウロウロしてると見過ごしそうです。
入って、左からの展示順。

小路
デルフトの眺望 真珠の耳飾りの少女(青いタ−バンの少女)
手紙を読む女(青衣の女) 牛乳を注ぐ女


戻る