今、仏像に会いに行こう 一木にこめられた祈り 特別展 仏像 |
仏像を見て、木の仏像だと、何故かうれしくなる。 それが一本の木で作られていると分かると、もう大感激です。 2006.10.3〜12.3 東京国立博物館で タイトルの展覧会が行なわれた。 まさに仏像のオンパレード。 |
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東京国立博物館 平成館 2006.10.19往訪 | 展覧会のカタログ |
展覧会概要 | |
一章 檀像の世界 インドの伝説によると世界で初めて作られた2体の仏像の素材は、一体がインド産のビャクダン(白檀)、別の一体は紫磨金であったとされている。 インドの白檀、中国の栢木(ハクボク)に代わり、日本ではカヤによる檀像が流行した。緻密で鋭い彫りの檀像が出来る。 |
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二章 一本彫の世界 8世紀後半から9世紀前半にかけては、数多くの一木彫の名品が造られた。 滋賀・向源寺の国宝・十一面観音菩薩立像や京都・宝菩提院の国宝・菩薩半跏像が造られたのもこの時代です。 |
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三章 鉈彫 平安時代の10世紀後半から12世紀頃を中心に、表面にノミ目をとどめる一木彫像(鉈彫)が流行します。現在のところ発見されているのは、関東から東北地方にかけて多い |
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四章 円空と木喰 日本全国を廻って驚くほどの数の仏像を造った江戸時代の仏師、円空(1632〜1695)と木喰(1718?〜1810)の名品 |
重要文化財 十一面観音菩薩立像 唐時代・7世紀/像高42.1cm 東京国立博物館蔵 大化改新で有名な藤原鎌足の長男・定恵が留学僧として天智2年(663)に唐に渡り、同4年(665)に帰国した時、持ち帰った可能性が高い唐時代の像。 唐時代に玄奘や王玄索などがインドから持ち帰ったことをきっかけに、インド風の仏像が流行した。頭部上方の菩薩面から足の裏にいたるまで白檀(びゃくだん)の一木で作られる典型的な檀像(だんぞう)の十一面観音像で、右手に数珠をもつことに特色がある。 |
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重要文化財 十一面観音菩薩立像 奈良〜平安時代・8〜9世紀/像高45.5cm 京都・海住山寺蔵 頭上の面から足部及び台座の蓮(れん)肉(にく)まで木目のきめ細かな針葉樹の一木から造る典型的な檀像(だんぞう)様の像。 唐時代の檀像をもとにしたきわめて正統的な像で、左肩から右脇腹にまわる条帛を左胸部で結う形は奈良時代後半の像に見られる。 |
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重要文化財 聖観音菩薩立像 平安時代・9世紀/像高51.5cm 京都・醍醐寺 カヤで作られた、いわゆる代用檀像 頭部から台座の蓮肉まで一本から彫り出している。 両肘から垂れる天衣が風を受けてはためく表現は素晴らしい |
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重要文化財 十一面観音菩薩立像 奈良時代8世紀/像高 42.8cm 奈良国立博物館 日本製のビャクダン像として現存する最古の作品 頭部から台座の蓮肉まで一本から彫り出している。 細部には、あまりこだわりはない。 |
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国宝 十一面観音菩薩立像 平安時代・9世紀/像高194.0cm 滋賀・向源寺(渡岸寺観音堂所在) 11月7日(火)〜の展示替えなので残念ながら見れなかった。 慈悲深い表情。類まれなる美しさと言われている。 針葉樹の一木彫。 |
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国宝 菩薩半跏像(伝如意輪観音) 奈良〜平安時代・8〜9世紀/像高88.2cm 京都・宝菩提院願徳寺蔵 肉体とそれを覆う衣、そこにできる皺を完璧にとらえた一木彫の名作。 体部を複雑に廻る天衣も矛盾なく表され、頭髪が額に垂れ、耳を覆う表現にも実在感がある。 左手前膊(ぜんはく)(前腕)半ばから先、右手先、両足先等を除いて、本体から台座の蓮(れん)肉(にく)部までを含み、カヤと見られる針葉樹の一材から彫出し、像内に刳りも施していない。瞳に黒い珠を嵌(は)め、二重(ふたえ)瞼(まぶた)で切れ長な眼の表情は異国的で、中国・唐代彫刻との強い関連性がうかがえる。 |
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重要文化財 伝薬師如来立像 奈良時代・8世紀/像高165cm 奈良・唐招提寺 カヤの一木彫 大陸的な気宇の雄大さを感じさせる。 鑑真が連れてきた中国の仏師の作とされている。 |
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国宝 地蔵菩薩立像 平安時代 9世紀/像高 173.0cm 奈良.法隆寺 大神神社の神宮寺 大御輪寺に伝来した仏像 針葉樹の一木彫 木の存在感が生きてる |
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重要文化財 宝誌和尚立像 平安時代・11世紀/像高159cm 京都・西住寺 すごい仏像です。顔が割れているのです。 針葉樹の一木彫 あえてノミ目を残す鉈彫りと呼ばれる彫り方。 全身にノミの目が入っている。 印象に残る仏像です。 |
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聖観音菩薩立像 江戸時代・17世紀/像高144cm 岐阜・阿弥陀寺 ケヤキ。光背があるのは珍しい |
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十六羅漢像 6体 木喰 作 江戸時代 像高 68cm〜78cm 京都 清源寺 ケヤキの一木から、それぞれ彫りだしている。 |
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