中宮寺
第七番
寺名 中宮寺
山号 法興山
宗派 聖徳宗
所在地 奈良県生駒郡斑鳩町
SPOT
中宮寺は、聖徳太子が母の為に建立したとされる日本最古の尼寺。
明治初期までは、斑鳩御所とも呼ばれ皇室とは縁が深く、皇室方の参拝も多い。
現在も、門跡尼(内親王等の皇族の娘さんがなる)が住職を務めている。
この寺は、なんと言っても、弥勒菩薩半跏像が有名。(写真は絵はがきより
この微笑みをアルカイック.スマイルというが、スフィンクス、モナリザと並んで世界三大微笑像と言われる。見飽きない美しさである。


Snap shot
新本堂

高松宮妃殿下の発願により、昭和43年5月に建立された。コンクリート建だが、藤原時代の寝殿伽藍の形式。屋根は銅板葺き。
本堂を囲んでいるのは、山吹の花。少ししか咲いて居なかったが、満開の時はすごいのだろうな。
扉には、皇室ゆかりのお寺であることを誇るがごとく菊の御紋が入っている。
弥勒菩薩半跏像は、この中。

菴羅樹(あんらじゅ)
中宮寺の入り口に植えられている。花はたくさん付くが実になるのは少ないらしい。

魚は子を多くうむけれども、そのまま魚となるものはすくない。菴羅樹の木には花は多く咲くけれども実になるものは少ない。人もまた同じである。菩提心をおこして、み仏の悟りをえようとする人は多いけれども、一歩もしりぞくことなく、ひたすら菩提心をつらぬいて、真実のみ仏の道に入っていくものは少ない。−日蓮聖人のお言葉−
夢違(ゆめたがえ)  工房
中宮寺からほど近いところにある。
手作りの木工、ガラス細工を販売している。
地酒の販売コ−ナ−では、皇太子殿下、妃殿下が中宮寺に参拝された時の「生写真」2Lサイズが貰える。すごいサ−ビス。
夢違(ゆめたがえ)のオリジナルブランドの日本酒と言って売っている。
夢の字が反転しているのが面白い。
ラベルには、法隆寺の「夢違観音」に因んで名付けましたと書いてます(笑)
御芳野商店が醸造元。
仏師 渡邊一空 先生
たまたま、夢違で個展を開かれていた。後ろが先生の作品。一木造りの仏像の制作が本業。すでに300体あまりを各地の寺院に納めている。(静岡の洞慶院の薬師三尊像等)。話し込んでいる内に、右側の作品を買うことになってしまった。
数ある販売作品の中でも、安い方から何番目という、小物を入れる木の皿。ノミの力強い跡、柿シブを重ね塗りしている。「何の木なのですか?」「何の木だったかな〜、忘れた..」お顔はやさしい先生ながらオトボケも最高。
朱印
ここにも菊の御紋が..

五木寛之の一言
昨日の斑鳩は、今日の斑鳩ではない。千数百年前から変わらない斑鳩がある。
ずっと続いてきた時間の重み。
自分の寿命とはべつの意味で、大きな歴史の寿命に触れたという実感があったのかも知れない。
kazu_sanの一言
中宮寺の入り口に書いてあった言葉。
 施して 報いを願わず
 受けて 恩を忘れず。

斯くありたいと精進。


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