頂法寺(六角堂)
番外
寺名 頂法寺
山号 紫雲山
宗派 天台宗
所在地 京都市中京区六角通
西国三十三箇所第十八番
SPOT
本堂
開基は聖徳太子。本堂が平面六角形であることから、「六角堂」の通称で知られる。
華道の家元・池坊の発祥の地。
平面六角形の屋根を二重に重ね、手前には入母屋造、千鳥破風付きの礼堂を設ける、複雑な屋根構成になる。参拝者は堂内に立ち入ることはできず、堂外からの参拝となる。
六角堂のご詠歌に「わが思う心のうちは六の角ただ円かれと祈るなりけり」とありますが「六の角」とは六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)によって生ずる六欲のことを言う。
人間の欲望、つまり煩悩を脱して角を無くし、円満になること。つまり「六根清浄を願う」という祈りを込めて六つの角を造ったと伝えられている。
本堂の前の柳は、「六角柳」と言う。平安時代初め、嵯峨天皇が妃を求めて六角堂へ祈願した ところ、この柳の下で素敵な女性にめぐり逢えた という言い伝えがあり以来、六角堂の柳に願をかけると良縁に恵まれるという『縁結びの柳 』 として人々に親しまれてきた。良縁を願っておみくじを引き、柳の二本の枝を一緒にしておみくじを結ぶと良縁に恵まれる・・・。


Snap shot
鐘楼 山門
十六羅漢と御幸桜
『羅漢』とは仏の教えを護り伝えることの出来る優れたお坊様に与えられた名前です。
『十六』は方位の四方八方を倍にした十六を表し、あらゆる場所に羅漢様がおられることを意味しています。この羅漢様は、「和顔(わげん)愛語(あいご)」を実践し、いつも「にこにこ」されています。「和顔愛語」の教えとは、いつも優しい顔つきで、穏やかに話をするように心がけてさえいれば、必ず良い報いがあると説かれたものです。
羅漢様の周りには邪鬼がいます。仏教をなかなか理解せず、ひねくれて仏教信者とならない。そんな衆生を邪鬼といいます。中には改心した邪鬼もいます。境内にもところどころに居ます。
傘を広げたような六角形の枠には、京都で一番早く咲くと伝わるしだれ桜。御幸桜が満開です。花山法皇が六角堂への御幸をした時花山院前内大臣(さきのないだいじん)が
「世をいのる春の始めの法なれば  君か御幸のあとはありけり」
という歌を詠んだことから、この名前が付けられた。(2009.3.29撮影)
中央が「邪鬼」です。左端が「合掌地蔵」 「和顔愛語」です。笑顔に引き込まれます。
まさに、ズラッと並んでいます 純白に、ところどころピンクが混じってる
本堂
日頃は、ここまでしか入れません
日頃は、本尊の厨子の前に立つお前立ち如意輪観世音菩薩を拝みます。お前立ちは、下の画像の秘仏本尊と良く似てますが、顔は真っ直ぐです。
ご本尊結縁ご開帳記念
拝観料1000円で、パンフレットとともに頂けます。
2008年11月8日 - 2009年1月5日、及び、2009年3月3日 - 4月12日の2度にわたり開扉されます。
西国三十三所観音巡礼参照
ご本尊のテレホンカード
御丈一寸八分(約5.5cm)の如意輪観世音菩薩です。お前立ちの左横から拝観出来ました。136年ぶりの公開です。片膝を立てて頬に右手を当てながら座る。単に秘仏を見たと言うだけでなく、親鸞のさらに日本仏教の方向性に影響を与えた仏像。感慨深いものがあります。
六角堂を上から  六角であることの確認です。
WEST18 ビルが近くにあります。展望エレベーターです。三基あるエレベーターの内、一番左だけが外を見ることが出来ます。じっと待つしかないですね。最初の写真は最上階の横の窓から。
エレベーターのスピードは速いから、シャッターチャンスが難しい。
ビルの名前は、六角堂が西国三十三所の第十八番札所にあたることにちなんでいる
太子堂(開山堂)
ここも六角形です。朱塗りの小堂。聖徳太子ご自作と伝えられる南無仏の像(聖徳太子2才の像)が安置されている
聖徳太子が水浴したという池の跡
現在この寺を管理している華道の池坊(いけのぼう)の名前の由来でもある。
北向地蔵
京都御所を守るため、北を向いている
わらべ地蔵
遊んでいるのではなく「行」をしてます 何の「行」かな?
一言願い地蔵
欲張らずに一つだけ願い事をすると、それが叶えられるといわれています。首を傾けているのは、参拝者の願いを叶えてあげようか、どうしようかと考えておられる姿。
親鸞堂

「夢想之像」と「草鞋の御影」を安置。
親鸞上人像 納経所



朱印

kazu_sanの一言
池坊(いけのぼう)は、日本の華道家元。いけばなの根源。”流”は付かない。最古で最大の会員数を誇る。

安土桃山風の絢爛豪華な活け方に特徴がある。

池坊ビルに飾られていた。


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