銀閣寺
第二十二番
寺名 銀閣寺
寺号 東山慈照寺(とうざんじしょうじ)(通称 銀閣寺)
宗派 臨済宗相国寺派別格地)
所在地 京都市左京区銀閣寺町
SPOT
銀閣寺

室町幕府八代将軍足利義政が建てた。

金閣寺を建てた義満は祖父にあたる。
政治も家族も捨てた義政が求めたのは、「侘び寂び」の世界であった。

車で金閣寺に行くときには、左大文字が見える、この銀閣寺に行くときには、大文字が見える。今回は、金閣寺を見て、直ぐに銀閣寺を見ることにした。
何か違いが発見出来るかという期待と共に...。

Snap shot
総門 銀閣寺垣と言われる竹垣
受付をしてしゃべっていると見過ごしそうになるが、よく見ると立派な物です。
方丈
右側が東求堂(とうぐどう)
方丈の襖絵
与謝蕪村と池大雅の襖絵
銀沙灘(ぎんしゃだん)と向月台(こうげつだい)
いずれも江戸時代。手前の独特な縞模様が銀沙灘。石英が含まれた白砂。中国の西湖をモデルにしたと言われている。小山のようなのが向月台。およそ1.5Mの高さ。銀閣寺に良く似合う。
高台から見た銀閣寺

予想以上に、小さく、つつましく見える。それが又、いい感じ。
高台のウメモドキ
この季節(1月)に唯一華やかな色合い
高台の遊歩道
手摺りの青竹がうれしい。我が家でも正月を迎えるのにつくばいの筧を青竹に替えるのが親父の仕事になっているが、ここも多分新年に替えたのだろうか、みずみずしい青竹である。
門前の漬物屋
「愛心」というお店。京都では有名な中辻商店の漬物を置いている。聖護院かぶら、べったら、手割り大根を買った。
味付けは、少し甘すぎるかな。
手焼のおかきのお店。
写真のように電話中で客は後回しで、熱中していた。「ぬれおかき」はなかなかの味であった。

橋本関雪記念館(白沙村荘)
銀閣寺から少し行ったところにある。
日本画家、橋本関雪の自宅であったのを記念館としている。約6千平方メ−トルの立派な庭園。京都市の名勝に指定されている。
橋本関雪記念館内
ここで、食事が出来る。予約制。ピ−クには150人(2交替だが)という超人気らしい。当日は、たまたま閑散としてしていたので、予約なしながら頼んだら、快諾してくれた。メニュ−は白沙ご膳3千円のみ。ごま豆腐がおいしかった。
橋本関雪記念館内
白松(ハクショウ)中国原産。幹が白くなっている松。高さが5.5Mあり、日本最大とのこと。
入場チケット
金閣寺よりも小ぶりだが、チケットの替わりに、守護札をくれる。


朱印
ここは、ゴム印である。料金は他寺と同じ。まけるな金閣に!

五木寛之の一言
義政の歌。「憂き世ぞと なべていえども治めえぬ わが身ひとつになお嘆くかな」
kazu_sanの一言
五木寛之の作中に「サウダ−ジ」という言葉が出てくる。
氏は、「孤愁」と訳した人もいると紹介している。
とどかないものに対する憧れや、やるせない気持ち、家族や友人をなつかしむ気持ち、自然に対する気持ち・・・
「郷愁」、それが義政の気持ち。銀閣寺にぴったしの言葉。
そんなことを考えると、銀閣寺は、単に質素で片づけられない、奥深さを感じる。


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