法然院 |
第九十番 寺名 法然院 寺号 善気山法然院萬無教寺 宗派 浄土宗系単立 所在地 京都市左京区鹿ヶ谷
SPOT 山門
総門を入りゆるやかな石段を歩くと、茅葺きの雰囲気のある山門がある。
参道より、一段高くなっている。こちらの世界とあちらの世界の区別とお寺で解説してくれる。
年2回伽藍内特別公開があるので、それに合わせて行った。今回は4/1〜4/7。
Snap shot
総門 不許葷辛酒肉入山門
葷辛酒肉(くんしんしゅにく)、山門に入るを許さずと読む。
葷辛はニンニクなどの臭いがきつい野菜のこと。白砂檀(びゃくさだん)
山門を入ると左右にある。その間を通ることにより、心身が浄められ、浄域に入る。
これも本堂で説明してくれる。経蔵 講堂
「篆刻ライブ展」が行われていた。展覧会等に開放しているようだ。洞の地蔵
本堂の横にある本堂
本尊は阿弥陀如来座像。仏前には「二十五菩薩の散華」と称される、25輪の白椿が供えられていた。
本堂内では特別公開期間なので、襖絵等も含めて丁寧に説明してくれる。庭園の中にあった。
椿があざやか。三銘椿(さんめいちん)
中庭にある椿の古木三銘椿の上の方
多宝塔 法然院の墓所の入り口
阿育王塔が正面にある。
有名人のお墓があり、本堂で略図がもらえる。谷崎潤一郎のお墓
手前が「寂」奥が「空」と刻まれた自然石。
その間に枝垂れ桜がある。長い間墓前に額づくご婦人がおられ、ようやく写真が撮れた。法然院の横は琵琶湖疎水が流れ、「哲学の道」が続く。さくらにはまだ早かった。
朱印
五木寛之の一言 最近では、仏教的な考え方が、あまり偏見無く、広く一般の社会にも広まってきたように感じられる。仏教的な寛容の精神や、共存共生という思想などが、世界的にも理解されつつあるという気がするのだ。
仏教とは何か、お釈迦さまの考え方はどうだったのか、ということが先にあるはずで、いきなり法然だ、親鸞だといわれても、一般の人は仏教に入っていけない。
kazu_sanの一言 共生き堂(ともいきどう) 法然院森のセンター
共生は法然院のテーマ。市民を対象にいろんな活動をしている。
下記は本堂内の雑誌の切り抜きにあった。お持ち帰り自由。梶田真章貫主の言葉
「きみは今、椿なの。 僕は今、住職だよ」
「自然と人間の共生」という西洋流の考えは嫌いだ。
自然とは目に見える対象ではない、生き物同士の「支え合いのしくみ」で、自分自身もその中で生かされている。
私のいのちと他のいのちは、別個に存在しているのではなく、私が生きていること自体が他のいのちに支えられている。それが「共生の姿」なのです。