鶴林寺(かくりんじ)
第五十七番
寺名 鶴林寺
山号 刀田山
宗派 天台宗
所在地 兵庫県加古川市加古川町
SPOT
太子堂 国宝

「播磨の法隆寺」とも称されるくらい多くの文化財があり、太子信仰のお寺である。
この太子堂は優雅なたたずまいである。板壁の絵が最近有名だが見せてくれなかった。



Snap shot
仁王門 仁王
仁王 本堂 国宝
折衷様(鎌倉後半の和様、大仏様、禅宗様の混合)の最高傑作と言われている
ここから、三重塔を見ると最高の雰囲気。
本尊は秘仏で次の公開は2057年。う〜ん。
本堂に向かって左に菩提樹
お釈迦様が悟りを開いたとき、菩提樹の下で座禅されたという。これは中国産の木らしい。
本堂に向かって右に沙羅の木
お釈迦様が入滅になる時に、周囲の沙羅双樹の林が枯れ、こずえがまるで白い鶴が群がるように見えたという。当寺の鶴林の語源。
ナツツバキを古来から沙羅と呼んでいる。
三重塔 新薬師堂
新薬師堂内の十二神将
右から
午 因達羅大将(いんだら)
未 波夷羅大将(はいら)
申 摩虎羅大将(まこら)−注目−
酉 真達羅大将(しんだら)
戌 招杜羅大将(しょうとら)
亥 毘羯羅大将(びから)
新薬師堂内の十二神将
右から
子 宮毘羅大将(くびら)
丑 伐折羅大将(ばさら)
寅 迷企羅大将(めきら)
卯 底羅大将(あんてら)−少し隠れて写っている
辰 額爾羅大将(あにら)
巳 珊底羅大将(さんてら)
新薬師堂内の本尊
薬師三尊像(薬師如来、日光菩薩、月光菩薩)
これが噂の摩虎羅大将
テレビ「トリビアの泉」で一躍有名になった。
タイトルは、「ウィンクしている仏像がある」
もともとは矢を持っていて その矢が真っ直ぐな事を確かめるため 片方の目をつぶっているのですが..。 放送時(2004年8月25日)59へぇでした。
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常行堂 重要文化財
天台宗の代表的な修行の一つ、念仏を唱えながら歩き続ける常行三昧を行う堂として、現存最古。
鐘楼 重要文化財
袴腰が付いた鐘楼の中で、最も美しい。
内部の朝鮮鐘も重要文化財
護摩堂 重要文化財
コスモスが少し咲いていた。
不開門跡(あかずのもんあと)
聖徳太子が恵便という高僧を訪ね教えを受けたという庵があった場所。
高貴な二人が通った門ということで、門はその後閉ざされた。
講堂 宝物館
多数の重要文化財がある。
受付で、太子堂の壁画は見れないのですかと聞いたら、五木寛之さんのビデオがあると言われた。
わざわざ椅子まで出してくれてビデオをセットしてくれた。
宝物館にある聖観音立像 重要文化財
(パンフレットから)

わずかに腰をひねり、すらりと立つ魅力あふれる菩薩像。
青銅に金箔を押したもの(今は金箔は見あたらない)泥棒が盗み出し、金を溶かそうとしたが、うまく行かず、腰の辺りをたたいたら、「あいたた」と観音像が言ったので、びっくりして寺に返した。
その時から腰が曲がったままになっている。以来「あいたたの観音さん」と呼ばれている。−いい話だな〜。
魚の棚商店街

明石城築城と共に生まれた400年の伝統を誇る市場。
ここでおいしいのは、タコワサ、タコ本来のモチモチ感が残り、ワサビも程良い。魚安の前の赤いノレンの屋台店(藤田商店)がある。高島屋百貨店には別名で出ているらしい。東側に、永楽堂の明石店がある。ここの「あかしたこせん」がお酒のつまにも出来る位、程よい辛さがあり、ウマイ。

朱印

五木寛之の一言
あいたた観音について
これほどの名品であるにもかかわらず、作者の名前はいっさい残っていない。歴史に名前を残さずに消えていった仏師が作った観音像が、こうして1300年後の人びとを感動させている。鶴林寺でこの像とめぐりあうことが出来て、本当によかったという気持ちになった。
kazu_sanの一言
人はなはだ悪しきは少なし よく教うれば これに従う

鶴林寺の淨心院の立て札にあった。17条憲法からの引用。

写真は永楽堂の「あかしたこせん」
これで一杯やりながら、太子の和の心に思いを馳せる..


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