室生寺
第一番
寺名 室生寺
山号 宀一山(べんいちさん)
宗派 真言宗室生寺派大本山
所在地 奈良県宇陀郡室生村
SPOT
室生寺五重塔(天平時代.国宝)
総高16.1メ−トルと屋外の五重塔としては最小。
素晴らしい美しさである。
五木寛之が百寺巡礼の一番に選んだ室生寺。
私も、今回の百寺巡礼は、やはりここから始めると決めた。
女人高野の別名がある。女人禁制の高野山に対して女性でもお参り出来たとのこと。まさに山の中にある寺である。車でも山道の連続に嫌になるのだから鎌倉時代の参拝は、決して生やさしい物ではなかったはず。


Snap shot
室生寺の入り口。赤い橋が太鼓橋、これを渡れば、女人高野。右に見える旅館が橋本屋旅館。五木寛之も、ここに泊まった。雪の室生寺で有名な写真家、土門拳の定宿でもある。昼食はここの「山菜料理」2000円〜。山芋の入ったおみそ汁が絶品。茄子の田楽も、温かくてウマイ。 仁王門。ここから奥の院まで、700段の石段が続く。左の社務所で、杖を貸してくれる。
金堂(国宝)。手前の階段が「鎧坂」という。室生寺の仏像のほとんどが、ここに安置されている。ご本尊は238cmの一本木造りの、釈迦如来立像(国宝)である。 石段から見た、五重塔。見飽きない美しさに、思わず、あっちこっちから見たくなる。屋外の五重塔としては、16.1mで日本一の小ささ。1200年前の建立と言われている、周りの杉の大木が樹齢およそ600年。
左の石に仏像が彫られている。(白くなっている部分)軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)石仏。4つの顔に4本の手がある。あらゆる外敵から人間を守護し、障害を取り除いてくれるとのこと。金堂の前庭の右手にある。右手前が天神社拝殿。奥が天神社。この像の特徴を見事に捉えた絵を「橋本屋旅館」で見たが、誰の作品か聞き損ねた。 これが犯人?
五重塔は、平成10年9月の台風7号で大きな損傷を蒙ったが、平成12年10月に修復された。杉の大木が塔に倒れて来たのが原因である。塔が全壊しなかったのは、もう一つの杉の木が反対から倒れて来て支えたからという、いい話しがある。損傷時の写真から、この木が犯人ではないかと思った。
杉の巨木の根が岩を抱きかかえている。自然のすごさ。奥の院に行く途中にある。 奥の院御影堂が右。弘法大師42歳像が安置されている。石灯籠の前にあるのが、お借りした杖。往復1400段は、運動不足解消になる。往復1400段。古希を迎えた五木寛之が登った。はるかに若いのに負けていられないと、社務所で借りた杖を片手に勇躍臨んだ。帰り道にすれ違った母娘連れに、奥の院までの行程を聞かれ、「かなり登り甲斐がありますよ..」と言ったら、「汗一杯ですものね..」と笑われてしまった。

朱印
室生寺は3ケ所で朱印を頂ける。
仁王門前の社務所で 金堂で 奥の院で

五木寛之の一言
小ささゆえに強く、強くないがために強いという「女人高野」と呼ばれる室生寺の不思議さ。
山中にこの小さな寺がつくられ、1200年ものあいだしなやかに生き続けてきたこと。
それは女性が永遠の謎であるのと同じように、永遠の謎かも知れない。
kazu_sanの一言
そこは自然が歴史が残っていた。700段の石段、上り下りすること位はたいしたこと無い、石を積み上げて階段にした先人の苦労に比べれば。


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