六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ、ろくどうちんこうじ)
番外
寺名 六道珍皇寺
山号 大椿山(たいちんざん)
宗派 臨済宗建仁寺派
所在地 京都市東山区
SPOT
山門
六道の辻の石碑があります。
「六道」は地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の世界のこと。
つまり、ここが、あの世とこの世をへだてる境界だ、ということです。
どこら当たりかと言えば、清水寺に行く途中にあります。
かって死者を鳥辺野に葬送する際の野辺送りの場所だった。


Snap shot
小野篁(おののたかむら)の石碑 閻魔堂(篁堂)
弘法大師、小野篁、閻魔王を祀る
格子窓から覗ける
死者をこの世に呼び出す「迎え鐘」で知られる お地蔵さんが一杯
本堂 小野篁の「冥土通いの井戸」
朱塗りの祠の右側


kazu_sanの一言
小野 篁(おの の たかむら)
平安時代前期の官人、学者、歌人。有名人である。
遣隋使を務めた小野妹子の子孫。

三蹟の一人小野道風は、孫。

美人で有名な小野小町も、孫になる(小野小町の出自が不明な点が多いので、この説は?が多い)

夜ごと井戸を通って地獄に降り、閻魔大王のもとで裁判の補佐をしていたという。『今昔物語』による。
なお、地獄からの出口は、嵯峨野・清涼寺山内にある薬師寺に伝わる。

墓は、紫式部の墓の隣にある。(北区にある島津製作所の敷地)愛欲を描いた咎で地獄に落とされた式部を、篁が閻魔大王にとりなしたという伝説に基づくものである。

篁が流刑地の隠岐へ流されるときに詠んだ歌は、小倉百人一首にある。

わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと  人には告げよ あまのつり船 


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