西明寺
第三十四番
寺名 西明寺
山号 龍應山
宗派 天台宗
所在地 滋賀県犬上郡甲良町
SPOT
国宝の三重塔

834年に三修上人が仁明天皇の勅願により創設。山内には17の諸堂、300の僧坊があった大寺院であったが、織田信長の比叡山焼打ち時に焼かれる。本堂、三重塔、二天門は焼失を免れた。湖東三山の一つ。


Snap shot
総門
この門は、名神高速道路の手前にある。この門を通って参道を歩くと、名神高速道路を跨いで行くことになる。寺が大きすぎた悲劇ということだろうか?
総門を入ると、なだらかな石段が続く。
不断桜
天然記念物 春秋冬に開花する。樹齢250年。
秋に開花予定
不断桜
こちらの不断桜は咲いていた。
このしだれ桜も見事 寺というよりもまさに城である。こんな石垣が一杯ある。広さ、堅牢さ。歩いていてもどこかのお城に来たような感覚になる。織田信長が攻めざるを得なかった理由がここにある。
蓬莱庭 二天門への石段
ここにも駐車場がある。いきなりここら辺りまで来れる。車で名神高速道路の「横断」も粋な物だ。
駐車場では、野猿3匹が迎えてくれた。
二天門

四天王のうちの持国天と増長天
本堂(国宝)
本尊の薬師如来立像は秘仏なので厨子の中。
頭に干支の動物を一つづつ載せた十二神将が面白い。たくさんの仏像があるがお寺の人が、一つ一つ説明してくれる。
親鸞聖人座像。流罪になったときの像ということなので、そういう風に見ると無念の表情に見える。
三千仏画像も公開されていた(3幅で三千なので見たのは千ということになる)
賓頭盧(びんずる)さん。
本堂の廊下にある。自分の体の治したいところをこすってお願いすると治る。早速お参りした。
賓頭盧は釈迦の弟子で十六羅漢の一人。涅槃に入らず、摩梨山に住んで衆生を救う
国宝三重塔内壁画の特別公開期間を狙って行った(4月8日〜5月8日、10月8日〜11月30日)
拝観料とは別に千円必要。 初層の内部を見せてくれる。塔の内部を公開しているところはあまりない。
須弥壇中央に大日如来座像を安置し、四天柱には大日如来の脇侍仏である三十二菩薩と宝相華、八大龍王、法華経の図解等が画かれていて鎌倉時代の壁画としては国内唯一のものであるといわれている。
風の影響を受けやすい場所は痛んでいるが「よくぞ残ったな」という感じである。15分位だろうか、丁寧に説明してくれる。
インド人もびっくりというポ−ズの菩薩、上り龍、下り龍の絵、よく見ると爪まで細かく描かれているのもある。
2階に上がるのにはどうするの?と聞くと、天井の一部が持ち上がるようになっていて、そこから上がるとのこと。
とにかくスゴイ物を見ることが出来た。
昼食は、寺の前の「一休庵」。
大名そば(エビ天、アゲ、山菜、温泉玉子、カマボコ)と、しじみ寿司。
お土産は、山菜ほたて((株)真珠漬本舗)
湖東三山 西明寺と名付けれたお酒。
ラベルが楽しい。もちろん他の2山分も売っている。醸造は愛知酒造。

朱印

五木寛之の一言
ここは天台宗のお寺、なのに浄土真宗の宗祖、親鸞の像が祀られている。
そこにトレランス(寛容)を感じる。
今、大事なのは、トレランスという思想ではないか。
kazu_sanの一言
参道脇にある。
あなただけの観音さま。
最初は意味がよく分からなかったが、この観音さまの後方に8cm位の観音様が、ぎっしり並んでいる、そこに自分の名前のプレ−トを付けてくれる。お代は1万円也。
まあ〜いいか。これもトレランス?。


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