須磨寺
番外
寺名 須磨寺、上野山 福祥寺
山号 上野山(じょうやさん)
宗派 真言宗須磨寺派大本山
所在地 兵庫県神戸市須磨区須磨寺町
SPOT
仁王門と龍華橋
886年に光孝天皇の勅願寺として聞鏡上人が創建した。源平合戦ゆかりの寺として知られる。
境内には、いろんな物があり、「おもろい寺」である。


Snap shot
仁王門の仁王力士 運慶及び湛慶の作と伝えられる
千手観世音菩薩 弘法岩五鈷水
弘法大師のお姿に似てると言う岩は、石鎚山で見つけたもの。
正岡 子規の句碑
暁や 白帆過ぎ行く 蚊帳の外
桜寿院
塔頭三院の一つで阿弥陀如来を本尊とする
源平の庭
平敦盛(左)熊谷直実の一騎討ちの場面を再現した庭
蓮生院
塔頭三院の一つで、「蓮生」とは熊谷直実が「蓮生坊」と名乗ったことに由来する
わらべ地蔵 与謝 蕪村 句碑
笛の音に 波もよりくる 須磨の秋
ぶじかえる
ビックリしたい人は目玉を回して下さい。借金に困っている人は首を回して下さい
七福神マニコロ
亀の背中に乗った七福神を回しながら拝みます。
宝物館 入り口 厄除け大師
唐門 本堂
孫悟空? 護摩堂
写経輪堂 弁慶の鐘
十三重塔 寺務所
大師堂 経木供養所
経木供養所の中 青葉の笛碑
右側の青いところで一音ずつ押して行くと、唱歌、「青葉の笛」の演奏になります。
♪一ノ谷のいくさに破れ 討たれし平家の公達あわれ
 暁寒き須磨の嵐に 聞こえしはこれか 青葉の笛
三重塔
昭和五十九年の再建。四国八十八カ所お砂踏み霊場が塔の周りにある。
阿しゅく如来
出世稲荷
子供達の出世を祈り参拝。
ここから奥の院の参道です。
五 猿
見ザル、言わザル、聞かザル、怒らザル、見てごザル
頭を撫でると手が動きます。
きんぽとん(金浦敦)童子

きん(金太郎のように健康で)ぽ(浦島太郎のように夢を持って)とん(敦盛のように心優しく音楽を愛して欲しい)との願いを込めて子供を守って下さる。
ん? いろいろあるので、まあ〜いいか。
敦盛(首)塚
平敦盛の菩堤を弔う為に建立されたものです。因みに、須磨浦公園にある『敦盛塚』には胴体が祀られている。
シベリア満蒙戦没者慰霊碑
左が ミーシャぐま。頭を優しくなでると、一絃琴の『異国の丘』が鳴るらしいが。手を合わせて黙礼した。
万霊堂 書院
本坊 これは、可愛い
歌碑 真鍋 豊平
ひとすじに こころこめたる ことなれば
ちよのしらべも たえじとぞおもう
句碑 松尾 芭蕉

須磨寺や ふかぬ笛きく 木下闇
梅が咲き始め。 山本周五郎の処女作「須磨寺付近」の文学碑
長文が刻まれていますが、最後だけ引用。
「あなた、生きている目的が分かりますか」
「目的ですか」
「生活の目的ではなく、生きている目的よ」 
句碑 三好 兵六
夫婦とは なんと佳いもの 向かい風
この寺には、合計20数個の石碑がある。
正覚院
現存する塔頭寺院の一つ。

朱印


kazu_sanの一言
先に紹介した「源平の庭」の熊谷直実像。
平家物語によれば、平家方が惨敗を喫し、海岸へと味方の船を求め殺到した。直実も平家方を追って、沖の方へ馬を泳がせている若い武将を見つけた。
「後ろを見せるとは卑怯なり、返せ、返せ」と呼んだところ、若武者は馬を戻した。二人は一騎討ちとなり、共に馬から落ちて組み合いとなった。直実が勝って、首を取ろうと相手の顔を見た。あまりに美しいので、名前を尋ねると、自らは名乗らず、直実に名乗らせた。その名前を聞いて「良き名前なり、我が名は誰かに聞けば知っている者もあろう」と言って、首を差し出した。
直実はためらったが、他の味方の兵士が近付くのを見て、涙をのんで、その若武者の首をはねた。その時に、若武者の腰の笛に気づいた。その戦の朝、陣中で聞いた美しい笛の音色は、この若武者のものであったのかと思いいたった。このことから、直実は、殺し合わねばならない戦の世に無常を感じ、出家を決意することになる(後に熊谷蓮生坊)。この笛が小枝の笛と呼ばれる通称 青葉の笛である。
義経が首を改めた後、ここに葬ったとされる。
悲しい話である。ここ須磨寺に参って良かったなと思う。


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