専修寺  (せんじゅじ)
第三十九番
寺名 専修寺
通称 高田本山
宗派 真宗高田派本山
所在地 三重県津市
SPOT
三重県を中心に600の末寺を抱える真宗高田派。
栃木県二宮町(当時は下野国.高田)にある専修寺を起源とするが、その後本山をここに移転。栃木県の専修寺を高田本寺と呼び区別している。

山門


Snap shot
唐門
扉に菊花紋がある勅使門ながら参拝者に便利なようにということで日頃から開放している。
山門
山門 境内側から
下の屋根に向拝(出っ張り部分)があり、格調高い門である。
鐘楼
お勤めの前に鳴らされる。通り過ぎようとした時に鳴ったのでびっくり。撞く人は囲いの中なので見えない。−雨の日でも濡れずに撞けるようにとのこと。
太鼓門
内部に大きな太鼓がつり下げられていることから、この名前。今は太鼓は破れている。
如来堂
如来堂
左甚五郎の作。今にも飛びそうなのはさすが。現在となりの御影堂が工事中なので、その足場に乗ると良く見える。−掃除をしていた人がこそっと教えてくれた。
如来堂
見過ごしそうな所にあるが、礎石の石に「本覚道元 俗名勘六」と彫られていて、数珠とお賽銭がある。
地盤が軟弱な為に基礎工事が進まなかった時、信徒の勘六という人が自らすすんで人柱になった。それを弔う為と言われている。
勘六松
大きな松の根。元々参拝道にあったが、御影堂工事中に付き、ここに待避している。ここに運び込んだ時に、根元からお賽銭が一抱えするほど、どっさり出てきたとのこと−掃除のおばさんの話し
御廟
親鸞聖人の御歯骨5粒が納められている。周囲には歴代上人の墓が並んでいる。
雲幽園(うんゆうえん)の入口
三千坪の庭園。
おだやかな静かな庭園である。
雲幽園  自然石の橋 
2枚の短冊型延べ石をずらして配置、足も石
園内の石は、津初代藩主藤堂高虎が四国から運ばせたらしい。前任地の伊予・今治かな..
雲幽園 安楽庵
我々二人だけの為に案内してくれた井上さん。
本来、この庭園見学は予約制。第三水曜日は時間を決めて案内してくれる。進納所で、ご無理をお願いしたら快諾していただけた。ご芳志をということなので包んだが、領収書もきっちりくれる。
雲幽園 安楽庵 にじり口
茅葺きの茶室。豊臣秀吉が伏見城に作ったのを藤堂高虎が拝領し、ここに移築。作者は千利休の息子.千道と織田信長の弟、織田有斎。桃山時代の代表的な二人の名前から一字づつを取って名付けたと言われている。
雲幽園
竹の多い庭園である。何種類もある。
この竹は一年でこんなに立派になる。中程の竹の根元にはまだ筍の皮が残っている。一年目とのこと。
雲幽園

金明竹
黄色の軸に緑の班が入っている

朱印

五木寛之の一言
親鸞の教えに「戻る」ということを、親鸞の教えをさらに「発展させる」ことだと考えたらどうか。現代に生きる私たちは、古典というものを伝承するだけでなく、同時に、いまの時代のなかで古典を開いていくことこそ大事なのではなかろうか?
kazu_sanの一言
御影堂の大修理。
2008年3月完成予定。

真宗のお寺は、どこも何らかの工事をしている。2011(平成23)年に、宗祖親鸞聖人の七百五十回忌があるためであろう。寺院は大体100年ごとに改修することが多い。着工すれば10年位かかる。
つまり90年は工事してないことになる。工事を知らずに人生を終わる人が大多数の中、今生きている人は、幸せなんですよと、庭園を案内してくれた井上さんに教えられた...。
改築現場には、大きな垂れ幕がかかっている。
世の中 安穏なれ 仏法 ひろまれ
             親鸞上人


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