足尾山塊の沢
  
 足尾山塊は、北は錫ケ岳から南は袈裟丸山までの標高2000m前後の山々を延々と連ねている一大山塊で、東西を渡良瀬川と片品川によって区切られた山域である。この山域は、隣の奥日光の名声に隠れて東京から比較的近距離に位置するにもかかわらず目立たない存在となっており、登山者からはほとんど顧みられることのない不遇な山々が多い。足尾山塊の水系は、いずれも渡良瀬川、片品川の支流によって構成されており、渡良瀬川は利根川流域随一の暴れ川といわれ、の日本百名山の皇海山に源を発する松木川を源流とし、東流する流れを全てあわせている。片品川は尾瀬南限の山々を水源とし、泙川、栗原川、根利川といった広大な流域面積を誇る大きな支流を持ち、多くの魅力ある沢を秘めている。
  
  ※ここに取り上げた沢は、私が遡行した沢をその当時の記憶を元に記したものですので、当時と今では状況が異なっているところがあります。
  ※難易度は溪友塾の沢登り教室で使っているもので。ガイドブックのものとは異なります。
  ※個人的満足度  - ・・・・・・なし         ・・・・・・・・・・物足りない        ★★ ・・・・・まあまあ満足
            ★★★ ・・・満足       ★★★★ ・・・・おおいに満足
渡良瀬川水系
沢 名 特    徴 難易度 個人的
満足度
平水 増水
庚申川 国民宿舎上の堰堤から入渓すると、トロ場の連続となるが、さして問題となるところはない。以降もトロが続き、大きな滝はないので泳ぎを交えながら遡行できる沢だ。六林班峠に続く道が沢を渡るところからナメとナメ滝が続くようになり、最後は笹のヤブ漕ぎわずかで鋸山直下の登山道に出る。 中級 中級 ★★★
小中川 袈裟丸山登山道があるので下山は便利だが滝といえる滝は少なく、薄暗い沢で、林の中を小川が流れる感じの沢だ。 初級 初級

片品川水系
沢 名 特    徴 難易度 個人的
満足度
平水 増水
泙川 小田倉沢 ところどころにゴルジュがあり、その中に10m前後の登れない滝が懸るところが3箇所あるが、後は比較的平凡な渓相だ上流部は穏やかな渓相となり、二俣付近に山道があった。遡行したときは、この山道(不明瞭)をつかって津室沢源頭部に出て、津室沢を下る。 中級 中級 ★★
津室沢 出合から続くゴルジュは見ごたえがある。入口の25m大滝とその上のナメとナメ滝群は見ごたえがある。ナメ床が終わるところにあるスラブ状の大滝は難しい。さらにその上にも難しい滝が2本あるが最後の10mほどの直滝を最後に平凡な沢となり小田倉沢から下降したS61年当時は源流部に山道があった。 中級 中級 ★★
三重泉沢 三重泉沢橋からしばらく堰堤が続くが、堰堤が切れるとゴルジュ帯となり、このゴルジュは「八丁クラガリ」と呼ばれ滝ノ沢出合まで続くなかなか手強いゴルジュだ。滝ノ沢からアザミ沢(三林班沢)前後が唯一河原となり一息つけるところだが、以降も滝場が連続しなかなか楽しい。二俣左俣はナメ滝が多く楽しめるが、右または大ザレの沢で何もない。 中級 中級 ★★★
三俣沢三左衛門沢 水量は少なく、薄暗い沢で二俣下にある15mほどの滝以外は5mの滝が下流部に続くのみ。右俣もしばらく小滝が懸るが倒木が多く、詰めは扇状の泥付きの急なルンゼとなっている。 初級 初級 ★★
三俣沢大岩沢 三俣沢はスルノ沢出合上のゴルジュ以外は単調な渓相が三左衛門沢出合まで続く。出合からは大きな滝はないが、滝場が連続し、本谷の宿堂沢を過ぎると大岩沢となり、大岩沢もナメやナメ滝が連続しなかなかきれいな沢だ。上部に大きな滝が2本懸るが難しい滝ではない。詰めは急だが藪漕ぎもなく稜線に上がれる。 中級 中級 ★★★
湯之沢ナメ沢 名前のとおりナメの多い沢だが、沢床が結構荒れている。中流部にある大ナメ滝はなかなか見ごたえのある滝だ。 中級 中級 ★★

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