みなさまのおたよりより * #07 letter

VOL.35表紙

このページでは、フリーペーパー「献血劇場」VOL.35に寄せられた読者のみなさまのおたよりのなかから、ごく一部をご紹介いたします。

>> 献血劇場 VOL.35 に掲載の記事内容はこちら

2000.05.03.letter

#07 * 山口県の洋子さん(?歳)より

新しいキャッチ・コピ−もすてきな「献血劇場」(VOL.35)を送っていただき、ありがとうございました。 "LYRICAL POP RENAISSANCE"という言葉が、100年後、1000年後の少女に伝わることを願ってます。
「万年少女文学館」でとりあげられた「万葉集」「常処女(とこをとめ)」は、大好きな言葉です。以前、「ZOLA」というファッション雑誌(コシミハルさん甲田益也子さんが登場して愛読していたのに、残念ながら数年前に休刊してしまいました)の、わずか1ペ−ジのエッセイの中でこの言葉を目にしたとき、深く心に残りました。「月と戯(ざ)れる犬」というタイトルで、伯父さんからプレゼントされたデルフト焼きのタイルの犬が、夜になると陶器からぬけ出して、月の女神の骨をくわえて来るという幻想的な内容でした。筆者は、犬が二度と悪戯をしないよう一晩中、額に圧しつけてやった、と自作の短歌を混じえて語っているのです。

デルフトの陶(たう)やはらかしねむらざる一夜(ひとよ)の額(ぬか)に圧す常処女

この不思議な短歌とエッセイの作者は、水原紫苑
ペンネ−ムを石川淳の小説紫苑物語から採り、三島由紀夫に“若き定家”と呼ばれた春日井建に師事、最初の歌集は「びあんか」と、なにからなにまで心のツボを押しまくる人(笑)。これまでに4冊の歌集を出されていますが、残念なことに「ZOLA」常処女の歌は収録されていません。はじめてテレビで着物姿を拝見したときは、正直云ってイメエジが崩れたんですが(笑)月の美しい夜には歌集をひもといています。
水原さんと一緒に「NHK俳壇のゲストに出た久世光彦氏の初期の作品昭和幻燈館」「怖い絵」「蝶とヒットラ−などには澁澤龍彦氏亡きあとの、水先案内人の背中を見る思いがしました。が、こちらも現在は・・・。
「万年少女館」"おだんご""みずら"、可愛い。ストレ−トのロングってお手入れがたいへんだと思いますが、パ−マなんてなかった時代にこれほどすてきなヘア・スタイルがあったことを、ほこりに思います。
VOL.35(雨の日の女・番外編)より「ぼくの少女コレクション」(雨の日の女・番外編)のイラスト、黒髪の2人の少女は、これまでにないストレ−トなエロティシズムを感じました。そういえばRipple30の「裏窓」セ−ラ−服の少女も、黒髪が新鮮でした。「献血劇場」の表紙はいつも黒髪、黒目がちの少女なのに、Rippleでは初めて目にした気がします。今度、ぜひ通信販売のアイテムに、黒髪の少女を加えてください。

点滴堂より

ステキな歌のことを教えてくださってありがとうございます。「とこをとめ」という言葉は、斎藤茂吉万葉秀歌でも「永遠処女」とか言うよりずっといいって絶賛されてますけど、ほんとうに日本語の豊かな語感を感じさせてくれますよね。
「万年少女」というもともとは否定的な意味合いの言葉も、「献血劇場」では逆にステキな意味をこめて使っていこうと思ってます。いついつまでも少女のままで、というだけでなく、万葉の時代から時をこえていついつまでも変わらないステキな少女性、という意味で。ですから「とこおとめ」の響きにただようステキな感じこそが本誌の「万年少女」のテ−マです。
黒髪の美しさとか、いつのまにか忘れてしまいそうなステキなものに新鮮さを感じるようなセンスをこれからも大切にしていきたいですね。



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