ご縁ある皆様へ
趣意書 ――顕証寺大修復懇志進納のお願い――
現在の顕証寺本堂は 約三百年前に再建されました。以後瓦修復は二度ありましたが、瓦下の垂木は変えておらず、傷みは相当進んでおります。遠からず修復されなかったならば、その損傷は極めて厳しいものとなり いざ修復する時には莫大な費用がより一層かかることになります。それは同時に寺内町崩壊を意味します。
室町時代に蓮如上人が久宝寺に「御坊」を建立され、人々の心の中心、生きる力の源がこの「御坊」より始まることをお示し下さいました。それは「仏法領」としての寺内町づくりでした。「和」の精神を活かし、一枚の紙をも大切にし、人の陰口を述べず、共に助け合う心、そういう良き伝統(寺内町に生かされて生きる者の心意気)を受け継ぐ中で、この私の「いのち」に思いを致すとき、「ひとりではないのだ」「万古不易の大いなる命の輝きの中に今私自身が存在する!」という思いが実感されます。
八尾市と皆様のお陰により、寺内町の心とも言うべき顕証寺が市の指定文化財として、ひとつひとつ整ってまいりました。「@総門」に始まり「A築地塀」「B北門を含む西長屋」「C東長屋」「D渡り廊下」「E庫裏(寺務所)」の六件中、おかげさまでBCDの復原がされ、寺内町の顔が一際美しくなりました。これは本堂大修復を行うにあたりまして、早急に手をつけなくてはならない本堂周辺の建物から工事を始めさせて戴いた趣旨によるものです。その結果、第一期本堂大修復で進納して戴きました懇志も底をついた次第です。この度、心ならずも再度、第二期大修復懇志として進納のお願いをさせて戴くこととなりました。この度の懇志は、主として倒壊直前の状況にあります市指定文化財の庫裏(寺務所)を保存する為のものです。北門より見渡せるその光景は実に寺院建築の美しさを表しています。この庫裏の修復なくしては本堂の重要文化財指定もありえません。全て本堂の修復の為の布石でございます。最終的には本堂の重要文化財指定・本堂の完全修復が究極の目的でございます。先は長うございますが、懸命に法燈を守り、久宝寺寺内町をより良いものとし、生かされて生きる喜びの人生を次世代に伝えていかなくてはなりません。
規模の大きさから、とても顕証寺・顕証寺門徒だけでは まかないきれるものではございません。広くご縁のある方のお気持ちにおすがりするものでございます。以上の趣旨をお汲み取り下さいまして、どうかお一人でも多く御懇志をお願いしたく存じます。皆様方のお志で往昔の壮大な顕証寺大伽藍が甦ります。何卒宜しくお願い申し上げます。
合掌
久宝寺御坊 顕証寺
第十九代住職 近松照俊
顕証寺 総代・世話人一同
■郵便振替口座 00900-9-180898 加入者名「顕証寺大修復基金」
手数料無料の郵便局振替用紙の準備がございます。ご請求くださいませ。
