メーカーの規格を利用する
Nゲージ用のレールは、大きく分けるとTOMIXのファイントラックとKATOのユニトラックの2種類があり、
ラインナップ、入手のしやすさ、使い勝手の良さ、どれを取っても申し分ないものです。
両者共、直線の長さ、カーブの半径、複線間隔、勾配など、
一様な車輌が問題無く通過できるように細かく規格されています。
それに対し、モジュールレイアウトは自分の都合次第で製作することも可能です。
例えば、それが車輌展示専用で走行しないなど、使用目的が限定されるのであれば
自分の規格で製作しても問題はありません。
しかしモジュールレイアウトを組んだ運転会では、モジュールと他の線路との接合性を考慮せねばなりません。
それに加え確実な通電性も確保しなければなりません。
そこで、モジュールレイアウトにメーカーの規格を取り入れ、接合性、通電性を最優先とする事をオススメします。
これを上手く活用すればレイアウト設置も容易ですね(^^)
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KATOの複線高架レールと モジュールレイアウトの連結図。 こうすれば、容易にレイアウトに モジュールを組込むことが出来る。 |
私は、モジュールレイアウトには主にユニトラックを使用しています。
その理由は、ジョイナーが確実な接合と通電が可能なタイプであり、
同時にエンドレスレイアウトで組んだ時の柔軟性も高いからです(なじませ繋ぎ)。
一方、ファイントラックのジョイナー部分は強度が低く、一度ジョイナー部分が破損してしまうと接合性に問題が残ります。
最悪のケースですと、レールごと交換しなければなりませんし。
その点ユニトラックはジョイナー部分が破損してもジョイナー自体の交換が可能であるため、
万一の場合の対処も優れていると考えています。
それ故に、ほんの少しならモジュールからレールを出す事も可能となり、
やろうと思えば、モジュールギリギリまで線路付近もシーナリ展開が可能という長所があります。
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TOMIXのレールを使った時は、 基本的にバリアブルレール (V70)を使って レイアウト同士を接合する。 そのため、35〜40mm程 レールを引っ込める。 |
KATOのレールは、 レイアウトから1〜2mm突出 させても特に問題は無い。 これは、搬出時には ジョイナーが外せる という特徴があるため! |
マイクロエースの車輌はハラ擦り注意!
マイクロエースのモーター車はモーターケースの出っ張りが大きい傾向が強く、
レールから床下までのクリアランス量が極めて少ないです。
それ故に勾配のサミットでは、モーター車のハラ擦りが起こりやすいです。
安定した運転を楽しむためにも、レイアウトに勾配を盛り込むことはあまりオススメしません。
しかし、ど〜しても勾配を付けたい・・・という場合は、入念な試走が必要です。注意!