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【目次】 タックルトーク ♪タックルについて熱くバカバカしく全て私の主観で語る ページ更新 2000.12.26
00.12.26 ●SZM(スズミ)アルフレスコ866Fフライロッド 安物の良さがわかるマニア向け 車田推薦品 Go!
00.12.06 ●ループ・トラディショナル1.5フライリール ギアが一切無いSFなリール Go!


SZM(スズミ)アルフレスコ866Fフライロッド 00.12.26

 第2弾は超安物ロッドです。このロッドを解説しているのは世界でこのページだけと自負しております。

【解説】
アルフレスコF866

 8.6f、6番、2pcのグラファイトロッドで某大型量販店オリジナルブランドSZM(スズミ)商品。人件費の安い外国で組み立てられている可能性が高いが製造元は地元埼玉県の草加市となっており親近感がある。徹底的低価格の明解な設計コンセプトで作られ\4,000でお釣りをきたと記憶している。

 ガイドの取り付け方を筆頭に随所に組み立て工数低減の努力が伺われ、高級マニアが見たら卒倒するかもしれないが、私としてはこの価格でよくぞここまでやったと賞賛したい。

 雑誌などで 「あまり安物のロッドに手を出すと結果的に損」 なる記述がありがちだが、こーゆーこと書いてる奴に限ってン万、ン十万、ヘタするとン百万円もロッドでムダ金使って損してる可能性が極めて高いので説得力は限りなくゼロに等しく私は信用しない。しかし、安物だとヒケメを感じてフィールドに持ち出す気がしない人には前記述は正しい。コレクター価値はゼロなので使わないと損になる。捨てたほうがよい。

ゴムキャップ1ゴムキャップ2 リールをダブルナットでとめる方式で、私はあまり好きでないが、たぶんこれが一番安くできるのだろう。グリップエンドには、これまた高級マニアが見たら卒倒しそうな安っぽいゴムキャップが装着されていた事が同じ物を所有する釣り仲間Sの証言で判明。私が意識した時には既に脱落し紛失していました。(画像提供:釣り仲間S)
 
 量販店モノに保証やアフターサービスを求めてはならない。その点を心得た安物のよさが分かる人限定で、ある種マニア向けと言っていいだろう。
【購入理由】

 価格が安い事につきる。
 

【使ってみて】

 グラファイト6番としては柔らかめの素直なミディアム・アクション。遠投には向かないと思うが中距離のキャスティングはとてもしやすい。安物だからダメという感じはまったくなく、60cmのコイを掛け20分近くファイトしたこともあるが強度的にも一切不安はなかった。

擦り減ったガイド 安物の良さは何と言っても気軽に使えることだ。ボロボロになるまで思う存分使える。てことでガイドは→の画像のようにボロボロになった。西山徹さんの本によると、材質にもよるが、多摩川のコイを1シーズンやるとガイドはダメになる場合が多いようで、この安物にしては良くやったと奨励賞を贈ってあげたい。

 ↓の画像のスネークガイドは事務用クリップをいい加減に曲げ、タイイング用スレッドで適当に巻き付けた自作もの。本来のガイドは不慮の事故で一旦紛失し後日見つかる。
自作ガイド

 欠点は細部の作りが鑑賞に耐えない事。あたりまえだ。

 高級品=高性能 が成り立つ時代は当の昔に終わっている。フェラーリより改造シルビアのが速い。高級腕時計よりディスカウント腕時計のが精度が良い。庶民にとっては嬉しい時代でもあるが夢がない時代ともいえる。
 人間は夢を求め何らかの自慢をしたいが、現代は機械的性能なんて自慢にならない、情報の時代である。分かりやすく書くと「伝説」と「ブランド」が重要視される。また、フライ・タックルを古美術品に見立てる場合もある。以上の観点からすると、このロッドはまるでダメなロッドである。
 情報に勝利したロッドは機械的性能が悪くとも「味わい深いロッド」として賞賛される。情報の時代なのでフライ専門誌を中心とする各種メディアは重要だ。賢い消費者になるにはメディアに躍らせられない正しい知識を持つ必要がある。だいぶ脱線してきたが次の評論文の意味が分かるかな?

「里川でヤマメをのんびり釣るのに使いたいロッド。」
 あらゆる分野の評論文解釈に応用できる手法を教えましょう。オーディオ評論家の長岡鉄男氏(残念ながら今年死去)によると「○○向き」は評論家が評価に困った時に使う手法で「○○以外使えない」が真相だそうだ。例えば「子供向き」は「大人は使えない」になる。よって、
「里川でヤマメをのんびり釣る以外には使えないロッド。」
 と置き換えると真相が見えてくる。つまり性能的には、
「持ち重りがしてとても山岳渓流に持っていく気はせず、ラインコントロール性も悪く釣果が上がらないロッド。」
 となる。ただし、
「高性能ロッドで釣果ばかり追い求めないで趣味の原点に戻ってみませんか」
 と有り難いメッセージも感じ取れる。けど、ロッドの評価とは別の話しなので騙されないことだ。

 このロッドは「里川でヤマメをのんびり釣るのに使いたいロッド。」とは対照的な存在で、湖でも海でも管理釣り場でも何処でも使える高性能ロッドです。安物ロッドではキャスティングが上達しないとの説もあるが大昔の話だろう。このロッドのアクションは入門者にも好適だ。

【一言評価】

 安物の良さがわかるマニア向け 車田推薦品

メーカーWebサイト?: http://www.johshuya.co.jp/product/original.shtml

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ループ1.5フライリール 00.12.06

 熱くバカバカしく全て私の主観で語る「タックルトーク」第1弾は所持品のなかでは高価な部類のループです。
ケースと本体
【解説】

 スウェーデン製の大口径リールであり、軽量かつ低慣性モーメントの明確なデザインコンセプトで作られている。材質感と塗装の質感はとても上品で、同じスウェーデン製のTHULEのルーフラックを思わせる。塗料を塗っても金属感を損なわず、凝った構造なのにスマートなデザイン。これが工業大国日本で何故かできない。THULEを真似た国産ルーフラックは沢山あるが、金属感がなく無骨でダサイと思う。同国で他に有名な工業製品はボルボとサーブがあるが国際的自動車産業の統合により年々スウェーデン度が下がっているので、このリールの存在は貴重である。

 構造上の特徴はなんといってもスプールの支持方法にある。片側3点×2面で計6個の小型ローラーでスプールを支える。この独自の方法により慣性マスは著しく減少する。突然魚がダッシしてもスプールの慣性マスが小さいので即座に回転が始まりラインブレイクを防ぐ。が、実際はローラーの「転がり抵抗」が常に均一でないので能書き通りにはならないようだ。メーカー側もこの点は承知しているようで、ローラーの代わりに円周上にボールベアリングを並べたHi−Tecシリーズなるものも出している。けどHi−Tecは高価すぎる。

【購入理由】

 シューティングヘッド+エアロシューター(結局使いこなせなかった)のラインシステムに手を出したが、エアロシューターの巻き癖に悩まされ大口径のリールが欲しくなったのが第1の理由。

 第2の理由は構造の面白さ。何年か前TVで「世界が燃え尽きる日」という核戦争後の地球をサバイバルするSF映画を見た。「ランドマスター」なる奇怪な結構かっちょイイ車が登場する。なんと3つのタイヤがセットで1輪分の働きをする12輪駆動車だ。単純計算で4輪駆動車の3倍エライ。このかっちょイイ車のタイヤとループのローラーが物凄く似ているのだ。てことで私の中では面白く且つかっちょイイリールなのだ。

 文章での説明が難しいので、この映画の画像をネットサーフィンで探したが見つからなかった、残念。けど意外に文章は沢山みつかり、最近では、去年テレビ東京で放送したらしい。それを見た人の感想「公開当時、内容的にも興行的にも燃え尽きたようですがフィルムが燃え尽きなかったことだけがとりあえず不幸中の幸いかも。お薦め。」に笑った。チャンスがあったら見て下さい。テレ東の平日日中あたりが狙い目…そんなのチェックできないか…

 だいぶ脱線したが、このリールには夢がある。値段は高いと思うけど、高いフライリールは気が狂うほど高いので、それよりましと考えよう!

 購入は店主が無愛想で有名なリ○○の通販で3万4千円くらいだったか?詳細忘れた。私はフライショップが苦手なので釣り仲間Tのお世話になりました。ループ社製品の日本代理店はティムコがやってます。

ローラー部アップ【使ってみて】

 箱から出すとまず回したくなる。くるくるくるくる。6個のローラーがくるくる回る。おー!買ってよかった。私はバカなのでこれだけで満足だ。

 スプールはドラグ調整を兼ねるネジを外して着脱する。スプールのローラー接地面にテーパーが付いているのがミソでネジを締めるにしたがいスプールは外周方向に押し出され輪(まさにループ)の回転中心が確保される。さらにネジを強く締めれば、ローラの接地圧が上がり「転がり抵抗」とローラー軸受けの摩擦が増えドラグが強くなる。日本人には思いつかない設計だと思う。

 ラインを引き出す方向と巻き取る方向とも同じテンションが掛かり方向性はない。つまり右巻きも左巻きもない。もっと分かりやすく言うと巻き取る時もドラグ効きっぱなし。これは好みが分かれるところと思うが、私はくるくる回るローラーが面白いので許せる。実用上も問題ないと感じている。そもそも巻き取りと引き出し方向のテンションが大差ないクリックブレーキがあれだけ支持されているのだから問題ないはずだ。先入観を持つか持たないかだと思う。

分解 ユニークな構造により、スプールは支柱も軸受けもギヤも存在せず超軽量。持ったら軽くてビックリ。ドラグを完全フリーにしなければ一切ガタがなく感動的。フィールドで使う場合にドラグを物凄く弱くしても慣性マスが小さいのでバックラッシュしない。よってラインの引き出しが物凄くスピーディーにできる。クリックブレーキをギィーギィー鳴らしてラインを引き出すのがアホらしくなる。逆にクリックブレーキファンの方からは受け入れられないかも。横文字の取説みるとクリック音をさせるオプションパーツがあるみたいだけど日本で入手可能か知りません。

 「ドラグ調整ネジがハンドル側軸上にあり右に回すと強くなる」 これが 「正解!」 と思う。このリールは「正解!」。西山徹さんの名作ビデオ「フライdeコイ」でドラグ調整を間違えてラインブレイクするシーンがあるが「正解!」を採用してないリールのせいだと思う。同シリーズのリールを私も持っているが、何時までたってもちっとも覚えられない。まあ、大口径タイプじゃないと構造上難しいとも思うが…

 欠点もある。メカがむき出しなのでブッシュや砂に注意!むき出しのぶん掃除も簡単だがローラーを傷つける心配がある。回した感じもローラーが回るゴロゴロとした独特の感触かあり好みが分かれるところだろう。使っているうち、ローラーとスプール接地面の塗装は当然剥げてくる。

イカしたロゴ【一言評価】

 ギアが一切無いSFなリール

メーカーWebサイト: http://www.looptackle.se/ 

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