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【計画の概要】
始めに、施主Eさんから左写真の木造2階建てワンルー
ムアパートのリノベーションの相談(表面的な化粧直し
ではなく構造設備全般の改修)がありました。
建物を調査したところ、構造木材の腐朽、受水槽設備の
劣化、隣地を通る排水経路の修正、設備機器の老朽化、
断熱気密の不具合等が見られ、それらを改善するには想
定以上の費用が掛かることから、新築に建替る計画とな
りました。
施主Eさんからは「長期的な経営を見据えハイグレード
とは違う他のアパートには無い個性を求めたい」との要
望があり、その考え方を軸に設計を進めていきました。
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■令和5年5月16日(火) 解体工事
既存アパートの解体工事が始まりました |
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■令和5年5月30日(火) 解体工事
土台や柱など所々白蟻の被害が見られました
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■令和5年6月13日(火) 解体工事
解体工事の完了
きれいに整地されました
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■令和5年6月20日(火) 地盤調査
スクリューウエイト貫入試験にて5点計測
<結果>
各測点とも不安定な連続した自沈層があり
不同沈下が懸念されるため地盤補強工事を
実施することとなりました
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■令和5年6月26日(月) 埋蔵文化財試掘調査
現場は「大久保領家遺跡」に該当するため重機で
試掘を行い遺跡の有無を確認します。
試掘調査は市の担当官が行い、遺跡無しとの結果
で調査終了。このあと工事着工となります。
もし遺跡が見つかり本調査が実施されると、工事
着工は延期となり、その調査費用(数百万円〜)
は全額施主負担です。埋蔵文化財、恐るべし・・
ちなみに建物が個人住宅の場合は補助
金が適用され施主負担金はありません
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■令和5年7月21日(金) 工事着工
地縄張りの確認
〜地面に縄ロープを張って実際の建物位置を表す〜
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■令和5年7月27日(木) 柱状改良工事
地盤補強で深度4mまで柱状改良を行います |
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■令和5年7月31日(月) 水盛遣方
木杭と水貫(板)を用いて建物位置と
基準高さを正確に記します
これを基にして基礎工事を行います |
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■令和5年8月2日(水) 基礎工事
〜砕石地業〜
コンクリート基礎の下地となるもので
砕石を転圧して地盤を整えます
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■令和5年8月7日(水) 基礎工事
〜墨出しコンクリート〜
基礎の基準を正確に出すための
捨てコンクリートです
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■令和5年8月11日(金) 基礎工事
〜配筋〜
布基礎仕様で鉄筋はD13&D10です
鉄筋の「定着長さ」「被り厚さ」を検査
定着長さや被り厚さは基礎職人さんと見
解の相違が無いように工事に入る前に打
合せをして確認しておきます
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■令和5年8月19日(土) 基礎工事
鉄筋の合間に設備配管用のスリーブを入れます |
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■令和5年8月25日(金) 基礎工事
基礎型枠、アンカーボルト設置位置を確認 |
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■令和5年8月26日(土) 基礎工事
コンクリート打設
ベース部分と立上り部分一体打ちです
夏場の猛暑なので急激な水分の蒸発を
抑えるための養生が重要になります
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■令和5年9月6日(水) 設備工事
1階床仕上は土間コンクリートになるので
正確な位置出しをして給排水設備の配管を
先行して行います
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■令和5年9月15日(金) 板金工事
1階床巾木として亜鉛鉄板を土台と基礎に
被せるように張ります
土台と基礎の間は気密パッキンを敷き込ん
でいますが、更に気密を高めるために外壁
廻りと界壁廻りに亜鉛鉄板を用いています
桧土台は防蟻としてホウ酸措置をしている
ので雨にかからないようにビニールで養生
しています
「ホウ酸措置」
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■令和5年9月21日(木) コンクリート床工事
1階床は土間コンクリートになります
土足のまま汚れを気にせず仕事や趣味
のスペースに使える想定としています
誰にとっても使いやすいという視点で
はなく他では出来ない使い方を求める
人に向けた仕様として考えています
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■令和5年9月25日(月) 建て方
上棟へ向けて建て方が始まりました
柱や土台をホウ酸処理しているので
雨に濡れることがないように建て方
を三日にかけて行い一日の作業が終
わるごとに養生をしておきます
*ホウ酸処理は防蟻と防腐の効果に
優れていますが唯一の弱点は水溶性
のため雨で流されてしまうと効果が
落ちてしまうことです
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■令和5年9月25日(月) 上棟
無事に上棟となりました
材木は全て国産材
土台は桧 柱梁は杉
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■令和5年10月2日(月) 木工事
上棟後はまず外回りを覆うように屋根外壁下地
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■令和5年10月6日(金) 木工事
構造補強金物の取付が終わりました
指定の金物であることを確認します
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■令和5年10月11日(水) 木工事
界壁部の仕様
強化石膏ボード+硬質石膏ボードの二重張
壁内はグラスウール20K105厚を充填
界壁の二重張石膏ボードは1階床から2階小屋裏
まで通しで先行施工してその後に2階の床を施工
遮音のため界壁の縁を切らないようにしています
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■令和5年10月16日(月) 電気工事
軒ウラ
軒ウラの懐が大きいデザインとしているのでその
空間を電気系統の配線スペースに利用しています
後の点検も容易に出来るようになっています |
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■令和5年10月19日(木) 電気工事
各住戸への幹線引込
配線配管等は遮音・防火上の観点から
界壁内は通さない計画にしています
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■令和5年10月19日(木) 木工事
2階吹抜部
両側の壁は界壁で
仕上は木毛セメント版になります
天井は下地を石膏ボードで張り
仕上は亜鉛鉄板波板になります
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■令和5年10月26日(木) 屋根工事
ガルバリウム鋼板(素地)縦ハゼ葺
足場撤去後は見ることは出来ませんので
今のうちに完全にチェックしておきます
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■令和5年11月2日(木) 木工事
1階部分
玄関、浴室、脱衣洗濯物干、キッチン
トイレ、洗面、フリースペースが並びます
床仕上はコンクリート
壁仕上は木毛セメント版
天井仕上はフレキシブルボード
となります
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■令和5年11月10日(金) 木工事
2階床 杉板張
音の反響を抑えるため根太
に防振ゴムを貼っています
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■令和5年11月17日(金) 木工事
2階居室
天井、壁の石膏ボード張が終わりました
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■令和5年11月24日(金) 設備工事
1階天井裏の状況
図面通りピッタリ納まっています |
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■令和5年12月1日(金) 木工事
2階居室
木毛セメント版の壁仕上 |
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■令和5年12月15日(金)
外回りが仕上がり足場が撤去されました
屋内ではは木工事が順調に進んでいます
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■令和5年12月22日(金) 木工事
2階居室
木毛セメント版の壁仕上と天井の野縁下地の完了
このあと天井仕上は亜鉛鉄板波板張りになります
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■令和6年1月12日(金) 板金工事
2階居室
亜鉛鉄板波板の天井が仕上がりました |
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■令和6年1月26日(金) 木工事
吹抜にある階段が出来ました
段板は杉Jパネル
蹴込板は木毛セメント版 |
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■令和6年2月9日(金) 外構工事
落ち着いた雰囲気と雨水浸透処理を
考慮し外回り(駐車場、アプローチ)
は全面砂利敷込仕上になります |
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■令和6年2月15日(木) 外構工事
砂利用下地材を全面に組んで
単粒度砕石6号白を敷込ます
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■令和6年2月20日(火) 木工事
棚板、金物、備品類の取付
写真は階段下のトイレ洗面
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■令和6年3月1日(金) 建具工事
トイレに上吊引戸が付きました |
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■令和6年3月7日(木) サイン工事
『けやきハイム』
鍛鉄家加成氏制作 |
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■令和6年3月12日(火)完了検査 15日(金)完成引渡
無事に完成となりました!
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〜〜〜完成写真はこちらをどうぞ〜〜〜
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