歴史的大一番!!!
川田利明(全日)vs佐々木健介(新日)
〜新日本プロレス東京ドーム大会(2000.10.09)レポ(?)〜
   
『歴史的大一番』
この全日本と新日本の頂上対決をおいて何をそう形容するのか・・・
今更こんなこと言ってもあれなんですが、ほんと凄いことなんですよね、プロレスファンのみなさん?
で、そんなこんなを目撃して生き証人になるべく行ってまいりました。東京ドーム!
まず結果ですが、↓の通りです(一応他の対抗戦も)。

  ▼新日本 vs 全日本▼
○川田利明 (19分38秒 ジャンピング顔面蹴りからの体固め) 佐々木健介×
○Mr.T、蝶野正洋 (12分28秒 ラリアットからの片エビ固め) 越中詩郎×、渕 正信
○スティーブ・ウィリアムス (12分56秒 バックドロップからの体固め) スコット・ノートン×


みなさんはどういう感想を持ちましたか?
以下、脈絡なく項目を挙げて私なりに昨晩を振り返ってみようと思います。



・越中になら話は分かるが・・・(?)
花道を入場する川田に紙コップや飲み物が投げつけられるのを見たときは正直ビックリした。
「川田にとっては敵地」「新日にとっては外敵」といえど、マナー悪すぎ。
ヤジやブーイングはいいが、物を投げつけるのは同じプロレスファンとして恥ずかしい・・・


・グーパンチはだーめでしょ!
興行を通してグーパンチが多くなかったですか?
飯塚vsフライ戦みたいにグローブ着用時のみにしないと、使いすぎは見る者の興ざめしか生まない。
鉄建制裁と称して向こうの(新日の)社長が率先して使っていたからなあ・・・


・顔面げりげり
川田の蹴りって違うんですよね。Uスタイルや橋本・永田らの使い方と。
顔面もしくは側頭部もしくは延髄といった首から上への攻撃が主体で
「エゲツナイ」という表現がぴったり。まさにプロレス的な蹴りな訳です。
もちろんつなぎ技としてのキックでもあるわけだが、同時にフォールを取りにいける大技。
ミドル・ローと違って、脳震盪を引き起こす点がポイント!
実際、川田のキック力は橋本とかと比べると、大した事ないでしょう。ウェートも少ないし。
それでも効果は絶大なわけで、受けたことの無い健介や新日の選手にとっては脅威でしょうね。
ただ、武藤ならすぐ蹴り足を取りにいってドラゴンスクリューでしょう(笑)。あたってほしくねえ(笑)。


・ラリアット(ラリアート?)
それはもう熱い熱いラリアット合戦が展開された訳で、昔の(笑)川田vs小橋を思い出させるシーンでした。
見た感じではやはり健介の方が一枚上手でした。パワーが違いますし。
ただ、やっぱりというか新日の選手が使うラリアットは、ハンセン・小橋の使うそれとは全然違うなと。
体ごとぶつかっていくっていうか、力任せに薙ぎ倒すっていうか。
個人的には、ハンセン・小橋の上腕を振りぬいて後頭部から落下するラリアットの方が説得力があって好き。
小島もハンセンとラリアット世界一決定戦を云々言っていたが、やめといた方が身の為だ・・・
川田もハンセン・小橋のラリアットを複数回受けたら、とてもじゃないが立てません。


・山ちゃんの「危ない!!!」
今回の試合では、川田のデンジャラスバックドロップ炸裂が勝負の分かれ目だったと睨んでる訳なのですが・・・
解説の山崎が、2度叫んでいましたね。川田のデンジャラスバックドロップ・健介の逆一本で。
詳しい人ならご存知の通り、新日のリングは全日のそれと比べ非常に硬いそうです。
新日ではこの前も事故がおきている訳で、非常に危険なわけです。あたりまえか。
今回連発はありませんでしたし、新日ではその辺の考慮がなされているからこそ垂直落下が少ないのかもしれません。
うーん、ファンとしては複雑ですね。垂直落下は見たいわけで、ないとぬるく感じちゃって。
実に不謹慎だと思っています・・・(反省)


・すこーぴおん
健介の一番の勝機は、さそり固め2連発の時じゃなかろうか。
あれは川田苦しそうだった。普通だったらあそこでギブアップしてもおかしくなかっただろう。
絶対にタップできない、それだけのものを背負った一戦だった表れでした。
結果的には健介が自ら解いてしまったのだが、あれはどうしてだったんだろう?根負けしたのか?疑問だ・・・


・外敵退治
川田の外敵退治(?)といえば、対高山戦・対オブライト戦・対馳戦・対ベイダー戦等を思い浮かべます。
ベイダー戦以外は完勝ということで、健介に比べれば経験の差は歴然でしょう。


・黒光りモード(笑)。
一昔前なら、全日、新日の選手ってビジュアル的に見分けがつきましたよね?いや、かっこよさとかだけじゃなくて。
全日は色白・ちょっと脂肪つきーので持久戦型、新日は色黒(日サロ?)・筋肉質でハイスパート型。
今回は川田の方が黒かったですよね?腹筋も割れてましたよね?そうです、あれが川田黒光りモードなのです(笑)。
黒光りモードは、最近の川田が大一番で仕上げてくるコンディションのことで、ウェートにしてー5kgぐらい。
動きを軽くするのが目的だと思われます。ああ、ルックス的にも(笑)。
で、黒光りモードの時の川田は動きがシャープで強い!代わりに怪我しやすい!
98年の対三沢戦が印象的ですね。勝ったけど上腕骨折。
今回もどこか負傷しているのでは・・・


・戦わずしてノアの株があがった?
私なりに分析する、全日本離脱時の三沢・小橋・秋山の実力は、川田と3連戦すると仮定して、
三沢の 0勝1負2分
小橋の 2勝1負0分
秋山の 1勝1負1分
こんな感じでしょうか。いや、プロレスはじゃんけんみたいなものなのでよくわかりません。
ただ、他の全日(ノア)ファンの中にはこの3人の離脱者の方が川田より上と捉えている人が多いのも事実です。
そう考えると今回の川田の勝利で、案外ホクホクなのはノアファンなのでは?
それと今回の一戦に対する、ノア勢のコメントが聞きたくありません?特に秋山の。


・ファン心理
↑の項目とかぶりますが、今回の一戦の結果に関してそれぞれのファンの心理は複雑この上ないでしょう。
「川田、よくぞ勝ってくれた!」「悔しい・・・」「両者よくやった!」「すげー試合だったなあ・・・」
「大量離脱前の対抗戦なら・・・」などなど。
会場では、試合後号泣している健介ファンもいたようです。
私の感想は後回しにするとして、下記のような意見の人(いろんな掲示板で見られた)とは友達になりたくないし、
同じプロレスファンだと思いたくありません。

「健介、川田ごときに負けやがって!氏ね!」
「川田も全日ファンもぬかよろこびしやがって。プロレスなんだから健介がフロントから負けてくれって言われたに決まってんだろ!」
「全日最強!全日最強!全日最強!新日はやっぱ口だけのよわよわ団体だね。目を覚ましてくださーい!」

ほんと消えて欲しい・・・


・TV、新聞等メディアに関して
やりましたね、スポーツ新聞(とーちゅー除く)全て一面!!!
それに引き換えテレビは・・・
ワープロスペシャルは橋本復帰戦入れるぐらいなら、もうちょっとメイン終了後の余韻を入れて欲しかったな。
すぐCMなんだもん(泣)。武藤vs高田の時はもっとじっくり放送してたじゃない・・・
辻の実況は以前より多少中立的になっていたが、プロとしてもうちょっと細かい試合展開を実況してほしかった。
8chの目覚ましテレビでは、無理やりK−1の結果を放送してプロレスには触れなかったようですね。
しょうがないっちゃしょうがないけど・・・


・まとめ(今後の展望他)
























すいません、もう限界です。このへんで正直な気持ちを爆発させていただきます(笑)。

川田万歳!!!
全日本万歳!!!
いえーい、最高だああああ!!!


はあはあ・・・
見に行ってほんと良かったし、川田ファンやってて良かった。
私は全日ファンというより大大大川田ファン(笑)なので、心底うれしかった。
で、優等生的に見なくても健介はよくやった。彼のベストバウトではなかろうか。
いや、今年のプロレスベストバウトだと思う。
次の全日を見に行っても、新日を見に行ってもあんなに凄い試合は見られないだろう。残念ながら。
禁断の果実の味はやはり浮世離れしているわけだ・・・
で、今後の展開。
普通に考えるなら、次の新日の東京ドーム大会で再戦。しかも三冠・IWGPのダブルタイトルマッチ。
正直このまま勝ち逃げしてほしいが、それは無理な話。
いずれ川田が負けて地獄の底のような気分になることも予想できるが、俺は今後も川田を応援しつづけるぜ!

がんばれ川田!!!


えっ?他の試合はって?
もちろん、世紀の凡戦でしたよ(笑)。
[Back]