実用度





いわゆるRPGにおいて「ステータス異常を防ぐ能力」というものがあります。 「麻痺無効」とか「混乱(精神)無効」とかいうヤツです。 で、それらの能力を現実世界で実際に所持していたとした場合、 役にたつのかどうかをチョイと考えてみました。 「毒無効」 賞味期限切れの食品もなんのその。 蜂とかムカデに刺されても平気。 梅毒、エイズ、それらの性病にも耐性持ち。 毒殺されそうになっても大丈夫。 「麻痺(神経)無効」 夜寝ているときに金縛りにあわなくなる。 正座してても足がしびれなくなる、葬式のときに便利。 手術受けるときに麻酔が効かなくなる。 「沈黙無効」 引きこもり生活をしていても、 「声の出し方を忘れる」なんてことがなくなる。 「暗闇無効」 夜目が利きます。 催涙スプレーとか効きません。 「混乱(精神)無効」 常に平常心。 先生、上司に怒られても気にしない。 「誘惑」が効かない(浮気しません)。 「睡眠無効」 仕事中に眠くならない。 日曜日に昼寝して目を覚ましたら笑点やってた、なんてことがなくなる。 「忘却無効」 忘れ物しなくなる。 バスタオルを洗濯に出した後、新しいバスタオルを 用意せずに風呂に入って、途方に暮れる事がなくなる。 わさびやからしを取ろうとして冷蔵庫を開けた途端に、 「あれ、俺なんで冷蔵庫開けたんだっけ?」状態にならなくなる。 「即死無効」 仕事を首にならなくなる。 びっくりした途端に心臓麻痺なんてことがなくなる。 「車に轢かれる」とか「銃で撃たれる」なんてのは、 即死というよりも特大ダメージ喰らってHPが0になる方っぽいのでアウト。 「死の宣告無効」 『新血愁』をラオウに突かれても三日後に死ななくなる。 「石化無効」 現実世界では役に立ちません。 「蛙無効」 現実世界では役に立ちません。 「呪い無効」 現実世界では役に立ちません(多分)。 「老化無効」 アンチエイジング(笑) スイーツ(笑) と、ここまで適当に羅列してみましたが、 明らかにRPGの世界と現実世界では能力の重要度(優先度)が違います。 RPGの世界では、とかく「混乱無効」「即死無効」「石化無効」などが非常に優先度の高い能力とされ、 「毒無効」なんてのはあればあったで悪くないが別に無くてもいい、 「即死無効」との二者択一ならば「毒無効」は切り捨てる という場合がほとんどだとおもいます。 ですがRPGの世界において重要な耐性は、現実世界では役に立つことは無さそうです。 ていうか現実世界では「毒無効」最強です。 また「暗闇無効」という、RPGの世界においてははっきりいって無くても困らない能力も 現実世界においては非常に有用な能力です。 「睡眠無効」や「忘却無効」も悪くありません、つーか欲しいです。 最後に、無理矢理まとめに入りますが、 RPGの世界での「深刻なステータス異常」というのは、 現実世界ではありえないからこそ「深刻」なのである ということでひとつ。 つーか現実で石化だの蛙とかになったらヤバイですよね、マジで。 2009年1月5日 記
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